忍者ブログ
Admin*Write*Comment
うろほろぞ
[304]  [303]  [302]  [301]  [300]  [299]  [298]  [297]  [296]  [295]  [294
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



とても、静かで。

とても、穏やかだ。



こんな日もあるのかと思ってしまう静けさのなか、真島はふっと微笑んだ。
隣にいる桐生は壁を背に、静かな寝息をたてている。
その膝には遥が転がっていて、真島の足に手を伸ばし…桐生と真島、二人を感じながら眠っている。
こんなに静かで、穏やかな。
大切な人たちとの、普通の暮らし。嶋野が知れば、鼻で笑い飛ばすだろうなと真島は苦笑した。


玄関のチャイムが鳴る。


真島は二人を起こさないようそっと立ち上がり、玄関へと向かう。
ドアスコープを見て…こんな習慣ができたことに驚きつつ、ドアを開けた。


「宅急便です!」


威勢のよい配達員に、真島はしっと指をたてた。




「すまんのぅ、いま、嫁さんと子供が寝とんのや」

PR
hihihi * HOME * -1
  • ABOUT
うろほらぞ
Copyright © うろほろぞ All Rights Reserved.*Powered by NinjaBlog
Graphics By R-C free web graphics*material by 工房たま素材館*Template by Kaie
忍者ブログ [PR]