いつの日にか、もう一度あなたにめぐり会える日がくる
この想いが 続く限り必ず・・・
あなたの背を遠くに見て、その軌跡をたどりめぐり会い、時間を共有し、あの日その背を見送った。そして、再びあなたの背を見つめながら軌跡をたどる。靴後をたどっている。
残した足跡は一本の道となり、そのわきに花を咲かせていた。美しい花が咲いていた。
それを目印に、わたしはあなたの後を追った。あなたの花の隣に、自分の花の種をまきながら。
種子は涙の雨にうたれ、いつしか芽吹くだろう。やさしさの息吹を葉に受けて、心地よい暖かさに触れて育ち、空からの恵みの日差しを浴び、つぼみをつけて花を咲かせるだろう。あなたの花とともに、そこに咲き誇るだろう。
二つ並んだ花を見て、わたしはそっと微笑むに違いない。あなたとの出会いを誇るに違いない。
わたしがその背に追いついた時、あなたの隣でその花たちを見ようと思う。わたしと一緒に微笑むあなたが見たいから、わたしは歩くことをやめない。やめはしない。
花は枯れても種を残し、大地に落ちてまた芽吹く。あなたに続いている花たちに、わたしの花を重ねていく。この想いは消えない。花がまた咲くように。
二つ並んだ花を見て、あなたは微笑んでこう言った。
「どの花よりも、君の方がきれいだよ」
・・・・何をたくらんでますの?
「人聞きが悪いなあ、本当のことなのに」
怪訝な表情の君に言う。あ、その目は、疑っている目だ。信用がないなあ、ほんと。
でも、信じてよ。うそじゃないんだから。
こんなこと、簡単に言える性格じゃないって事は、君がよく知ってるはずだよ。
君だから言ってるのに・・・・。
この花たちは絶えることなく、この大地に咲き誇るだろう。この想いが消えない限り、また芽吹き種を残す。僕の想いをつなげていく。君への想いを募らせる。
二人の時をたどりながら、並んだ花の横に、また僕は種をまく。新しい種を、ひとりまいていく。君の姿を想い描きながら、僕と君の種をまいていく。ひとつ、またひとつと。
もう一度、君の微笑む顔が見たいから、僕は歩き続ける。立ち止まることなく、この道を歩いている。
君の涙の雨は、もう降らない。降り注ぐのは、星の雨。君の息吹が大地を駆け抜けて、葉を揺らし心地よさを運ぶ。僕に、君の風が吹く。日差しは君の笑顔だろうか。目を細め、微笑むよいうに僕は空を見上げた。柔らかくやさしい君の笑顔を、青く高く澄んだ空に重ねた、ある午後の日。
いつしか、この星は花で埋め尽くされるだろう。僕と君の花で、星はいっぱいになるだろう。そうしたら、もう一度・・・・・。
そこから、この花たちは見えるかい?君と僕の花たちが見えているかい?
僕の想いは届いているかい・・・・・?
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