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アルベルトに。セルバンテスが甘えたりすんのはアルベルトがサニーだけだろな。サニーの膝枕大好きだといいな!
「重くないかな、大丈夫かい?」
「もう、大丈夫ですってば、バンテスおじさま」
って二人でお花畑でね…。
前に打った、大作が去った時にサニーが佇んだ花畑でね。セルバンテスはさあ、自分がその役目にされちゃったから、ちょっとだけサニーに顔向けできない時期があるんよ。罪悪感とは違うけど、悲しませてしまったなて、あれ、それってやっぱ罪悪感? なんか違うような気もする。
でもセルバンテス、サニー大好きだからさあ!サニー不足でキュウキュウしちゃうんだよ。アルベルトはどっかいってるし。
「でもどうしよう、…ああっ 私は何をしているんだ!」
眩惑のセルバンテスも一人の少女にかなわない部分があるのは可愛いよね。
一週間ばかりサニーと顔を合せないようにして、部屋でもんどりうってると、月が出始めた頃、部屋のドアを遠慮がちにノックする音が。無論サニーです。
サニーはセルバンテスがそういう仕事にまわされたってもう知ってるんだよね。で、
「おじさま、毎日顔を見せにきて下さったのに、あの日から顔を合わせて頂けないのはもしかして私のせい
「そんなワケがあるものか!…あ、いやそうじゃないよサニー」
ただでさえ悲しみの底にいたサニーなのに、自分の所為でますます悲しませていたのか!?と慌てるセルバンテス。
大きな声を出したせいでビクッとしてしまったサニーの小さな両肩を優しく手で包み込みます。
「私が大作君と草間博士をここから追い出してしまったのだよ、サニーには悪い事をしてしまったね」
「…おじさま、謝らないでください」
「どうしてだいサニー。サニーはとっても悲しいんだろう」
「おじさまは、…おじさまはお仕事でそうしただけです。大作は…いえ、彼は敵なんですもの、だから…」
小さいなりに一生懸命セルバンテスに言葉を紡ぐサニー。内容は辿々しく幼いものでしたが、このようなか弱い少女が自分を励まそうとしている姿に胸打たれるセルバンテス。
どうしてだろう。私なんかに?
そう思いつつもサニーを抱きしめるセルバンテス。
「ありがとう」
さあ、もうすぐ晩ご飯の時間だね、一緒に食べようかサニー。おじさんとサニーと一緒ならご飯がとってもおいしくなるよ。楽しみだなあ。
サニーにそう声をかけると二人は手をつないで食卓へ向かう。

いつだって彼と彼の娘は私を癒すんだ。
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