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ロタの商人に用心棒として雇われたジグロは、目的地の新ヨゴ皇国に辿り着くと、隊商からの報酬を受け取った。
「何かの縁があったらまた、よろしくお願いするよ。」
やや、白髪の混じった髪の商人は人のよさそうな笑みを浮かべると、ジグロに報酬の銅貨を渡した。
すると、商人の言葉を聞いたジグロは、その無愛想な顔を苦笑でゆがめた。
運命にいつ裏切られるか分からない仕事をしている用心棒の間では「また」なんて言葉は使わない。
それは、かつて「王の槍」というカンバルの武人として最高の地位にいたジグロにも等しく同じだった。
これでしばらくはヨゴで暮らせていける、そう思いながらうなずくと、ジグロは皮袋に銅貨を詰め込んだ。
ずっしりと重くなった財布に、少しばかり心が温まる。長い逃亡生活をしているジグロたちにとって、金は多ければ多いほどよかった。
ふっと、隣にいた少女が顔を上げた。
約束よりも多めの銅貨に気がついたのだろう、ジグロの横で大人しく付き添っていた少女は、ふっくらとした唇をつり上げ、うれしそうに微笑んだ。
利発そうな娘の名はバルサといった。あぶらっけのない黒髪をうなじで束ねた、12歳ほどのまだ幼さが残る少女だ。
バルサの瞳は若々しい精気にあふれ、キラキラと輝いていたが、その光は同じ年頃の女の子が持つような輝きではなかった。
ロタの商人は彼らと出会った頃を思い出していた。ジグロとバルサは、カンバル人の特徴のがっしりとした骨格を持っている。
一見すると、二人は親娘にも見えたが、同じ血をかよわせているというには、あまりにも似ていなかった。
そんなジグロたちが、子連れで護衛を引き受けたいと言った時には、この奇妙な二人組みに好奇のまなざしを向けたものだ。
しかし、その好奇心も護衛中のジグロのソツのない仕事ぶりを見ているうちに、どこかへ消え去ってしまった。
そもそも、用心棒家業を営む者たちの中で、のっぴきならない事情を抱えているのはジグロだけではなかったし、
彼の堅実な仕事ぶりを見ていれば、商人という仕事をしている男にとって、彼がどういう人間なのかも計り知ることができたからだ。
商人は軽く会釈をして足早に去っていくジグロたちを見送った。

街道をしばらく歩いていると、人通りがまだ少ない、安っぽい宿が立ち並ぶ道沿いに出た。
バルサは、養父のすり切れた旅衣をぐいっと引っ張り、ジグロの関心を惹きつけようとした。
「ジグロ」
彼はバルサの上気した頬に潤んだ瞳を見て、彼女が何を望んでいるかを悟り、立ち止まってため息をついた。
バルサは何も言わないジグロに焦れて、モジモジと身をよじると、ふくらみ始めた乳房を、ジグロの筋肉がついた太い腕に押し付けてきた。
魅力的で大きな瞳を見つめながら、ジグロはあの時のことを思い出していた。




去年の秋に初めて味わった歓びに、幼いバルサは目覚めた。

流れ着くまま立ち寄った酒場で用心棒を請け負ったジグロは、いつもどおりその仕事をこなしていた。
バルサは彼の背中を見ながら、まだ力になれぬ己の不甲斐無さをいつも以上に歯がゆく感じていた。
そんな彼女のぽっかりと空いた心の虚穴に目ざとく見つけた男は、よく回る口でバルサをたくみに路地裏へ誘い出し、人がいないことを確かめると牙を剥いたのだ。
恐怖と痛みが容赦なく体を貫ぬき、バルサは叫んだ。涙が頬を伝い、湿った髪と共にノドに絡みついた。
しばらく男はバルサの体を抱えて、せわしなく動きながら何かをうわ言のようにしゃべっていたが、バルサには理解できなかった。
彼女は白ばむ意識の中で、ぬちゃぬちゃとした不思議な液体にまじって赤い糸が股から滴り落ちるのを見た。
やがて、狼に貪り食われているように揺さぶられながらも、駆け巡る奇妙な感覚にバルサは熱に浮かれたように陶酔し始めた。
「はあ・・・あっ・・・」と突いて出てくる声に男は気をよくし、彼女の股座(またぐら)しゃがみこむと、今度は毛の生えていない亀裂をいやらしく舐めあげ始めた。
貪欲に貪りつくすケダモノに幼い少女はすでに抵抗する意思を失っていた。
バルサは先ほど享受していた感覚とは違った痺れが、まるでこだまして大きくなっていくような感覚にめまいを覚えた。
彼女は自分の恥ずかしいところが舐め上げられ、すすられるのをただ感じながら、ふとその一箇所にとてつもない快感を生み出す場所を知った。
そして、もっとそこをこすって欲しい、という渇望が湧きあがってくるのを感じた。すると、バルサの心を読んだように、男は指でその一箇所をこすりあげてきたのだ。
バルサは悲鳴を上げて、大きすぎる歓びに身を縮こませた。
やがて、執拗な責めの先に、高まり続ける快感が頭打ちになる「予感」がした。
(弾けてしまうッ・・・!)
バルサはわけがわからず、しびれる足を閉じようと股に力をいれてもがいたが、男はかまわず愛撫を続けた。かきむしるような焦りが、さらにバルサを高みへと引き上げた。
「ジグロ・・・ジグロ・・・・あ、あぁ・・・・ああ―――――!!!」
バルサの絶叫が、肌寒くなってきた秋の透き通った空気を引き裂いた。

ジグロは物事に動じない男だったが、服と髪を乱し帰って来た養女の姿を見たとたん、顔の血が一気に引いていくのが分かった。
バルサの身に何が起こったかを一瞬で見抜くと、心の動揺を隠して、荷物が置いてある宿に急いで連れ戻した。
バルサの腕を引きながらジグロは、後悔の念と怒りが喉から這い上がって螺旋のように絡み合い体から膨れ上がるような錯覚を感じていた。
行き場のない激情を必死に抑えつけながら宿場にもどると、ジグロはどうしていいかわからなかった。
とりあえず、傷ついたバルサを抱きしめると彼女の小さな頭が小刻みにゆらいだ。
 
あれ以来、バルサは女の歓びに溺れてしまった。時折、ジグロの寝床に忍び込むと、その官能的な唇で「して」とせがむようになったのだ。
ジグロは困ったように、顔をしかめるとバルサはかまわず、自分の股を衣の上からこすり始めた。
熱に浮かされたようにジグロを見ながらバルサは一心に自慰に耽った。
愛しい養女の痴態に耐えられなくなったジグロは、バルサを仰向けに寝かせると、衣をはだけさせ、まだ青い恥丘をぎこちなく、なで始めた。
バルサは目を閉じると快感に酔いしれた。罪悪感が、バルサの嬌声を聞くたびに剥がれ落ちた。
あとは転がり落ちるように、堕ちていくだけだった。




腹の底からムクムクと頭をもたげ始めた欲望を抑えながら、ジグロはやがてゆっくりとうなずくと、今度はバルサの腕をつかんで目の前に並ぶ宿の一軒に入っていった。
薄暗い中で、店番をしていた醜い老婆がずんぐりと座っている。老婆はまだ早すぎる来客に訝しむように、垂れ下がったまぶたの隙間から脂ぎった目を覗かせた。
胡散臭そうな視線にかまわず、ジグロはさきほどの報酬の銅貨を皮袋から取り出して数枚置くと、老婆はノロノロとした動作で後ろにかけてある木札を渡し、「3階だよ」とだけ言い残して、そのままどこかへ消えていった。
バルサはその木札にチラリと目をやってから繋いでいた手を放し、軽やかな足取りで右端にある階段を駆け上がっていってしまった。
ジグロがミシミシと音を立てながら古けた階段を上がると、バルサは先ほどもらった札と同じ模様がかかれた扉を見つけて、うれしそうに「ここだよ、ジグロ」と指をさして笑っていた。
ジグロがうなずくと、彼女は赤い髪留めをした黒いしっぽをゆらゆら振りながら、片足でトントンと床を叩くしぐさをした。
そんな様子に、心に流れる暖かいものを感じながら、ジグロはどうにもしまいこめずにいる罪の意識も感じて自嘲的な笑いを浮かべた。
左右を確認してから、引き戸になっている扉を開けると、空気中の湿気を吸い込んだ木の匂いがジグロの鼻をついた。
ざっと見渡した感じ、意外にも部屋の中はきちんと清潔に保たれているようだ。
広さはあまりないものの、ここを使う目的ゆえか、窓はかなり小さく作られていた。
そして、低めの寝台とふとんが一式、部屋の隅にひっそりと置かれていることに気がついた。
ヨゴ式は本来、床に敷物を引く習慣であるが、ロタやカンバルでは寝台を使う。
なるほど、ここはヨゴでも「わけあり」の者たちが集まるような宿であるから、こういった配慮があるのかとジグロは思った。
とりあえず、ジグロは短槍にひっかけていた頭陀袋を降ろすと、無造作に床に置いた。
それから窓の外をちらりと目をやって槍を壁に立てかけると、あぐらをかいて床に腰を下ろした。
すると、ひとしきり部屋を駆け回ったバルサが、座っているジグロの横に行き、両足を折り目正しくつけると、ちょこんと横に立つ。
落ち着きがない娘には目もくれずに、淡々とした動作で擦り切れた旅衣を脱ぎ始めた養父の姿に、バルサはじれったそうに眉をひそめた。
そしてなんと、彼の肩に自らの恥部を、ためらいもせずに押し付け始めたのだ。
これにはジグロも驚いて、ついついバルサの体を押し返してしまった。
とたん、彼女はほんの一瞬だけポカンとして口を開けたあと、そのやわらかい頬をぷぅっと膨らませて、弾けるように隅にある寝台に駆け込んでいった。
「・・・バルサ」
名前を呼ぶと幼い少女は顔をぷいっと壁に背けて、足をバタバタと揺らし始めた。
彼女にとって、安い宿に入ることはジグロと一緒になれる時間を楽しめるとこであると分かっていたから、部屋に入るなりすぐにでもジグロは自分をかまってくれると、心躍るような気持ちでいたのだ。
でも、一方のジグロは素っ気無い。
バルサはまるで燃え盛っていた炎に水をかけられたように、昂ぶっていた気分が急速にしぼんでいくのを感じた。
泣きまねをしてジグロを困らせてやろうかという考えが浮かんだが、すぐにハバレると思うとまた沈んでいった。
やがてバルサはスンと鼻を鳴らすと、そのまま寝台の上に綺麗に積まれた布団の上に顔を押し付けて、うずめたまま動かなくなってしまった。

(まったく、山の天気よりも変わりやすい奴め・・・)
どうも自分の失態でヘソを曲げたらしいバルサを窺いながら、ジグロは苦々しく思った。
昔から、女のこういった移り気な気性にはどうもついていけない。
笑ったかと思えば、いきなり機嫌を損ねたり、ジグロにとって女とは理解し難い生き物であった。
そして、それはより気性が激しい子供となるとさらに厄介だった。
カンバルにいたときも、女性と付き合う云々以前に姉妹間のやりとりですら不器用であったジグロは、こういった事柄には特に苦手意識を持っていた。
身近に人心を掴むのに長けていた弟がいた分、なおさら自分には向いていないと思えてくるのだ。
気兼ねなく話せたのは、親友の妹ぐらいだ。
(さて、この岩のように動かなくなった娘をどうしようものか。こうなったら、なかなか折れないぞ)
ジグロはバルサが自分と似て、非常に頑固なところがあるのを知っていた。
気ままで激しい気性を持つこの子供は猫と称するには収まりきらず、あまりにも「しつけのしがい」がありすぎた。




顎をさすりながら、ひとしきり思案すると、彼は自分の腰に巻いた帯をとくやいなや、ピクリともせずに寝台でうつぶせに寝ているバルサに覆い被さった。
ジグロは頑として伏した少女にかまわず腹に手を回すと、腰あたりを抱え上げ股の間に帯を挟み、そのままグイと持ち上げた。
「あっ・・・・・」
バルサは虚を突かれて、おもわず上半身を浮き上がらせてしまった。
しかし、それでもジグロには背を向けたまま顔を合わせようとはしない。
このまま、何も言うものかと心の中で意気込んだ次の瞬間、彼女の脳天を突くような刺激に喉がひくっと引っ込んだ。
ジグロがバルサの股座(またぐら)にはさんでいた帯をそのままに、こすりあげるように左右に動かし始めたのだ。今度はバルサがジグロの行動に驚く番だった。
前も後ろも、全部の性器が容赦なくこすりあげられた。
あまりの強い刺激に逃げたくなったバルサは帯をまたいで逃げようとしたが、ジグロはそれを見越してさらに強く帯を引っ張った。
「ああっ・・・!」
肉をえぐられるような感触に、バルサは弓のようにのけぞり、たまらずにあえいだ。
ひざまずいている自分の体は、いまや股にはさんだ帯に持ち上げられて浮いているのではないかという錯覚に陥いった。
ジグロがその太い腕で力強く帯をグイグイと食い込ませるたびに、バルサの衣もずれていき、白いモモがむき出す。
やがて、バルサの体が変調をきたした。自分の中でくすぶっていた炎が、そだ木をくべたように燃え上がり始めたのだ。
はぁはぁと肩で息をしないと溺れてしまいそうだ、とバルサはまどろむ意識の中で思った。
「気持ちいいか?」
ジグロの低い声が耳朶をなでる。なんとなくその声色に、からかう色が交ざっているのが悔しくて、バルサはギュっと唇を結んで首を振った。
顔を真っ赤にしながら必死に否定する愛娘の様子に、ジグロは胸が締め付けるモノの中に黒いモノが生まれるのを感じた。
「イヤ、イヤ・・・!こんなの、痛いだけだもん!」
少しずつ揺れ始めた腰に合わせて動く帯に、バルサは熱に浮かれたようにうわ言を繰り返す。
しっとりと濡れはじめた帯を見ながら、ジグロは背を向けていたバルサの体をグッと抱えると、こちらに向けさせた。
彼女はすでに汗だくになって衣をベッタリとまといつかせ、着物をはだけてみると、なかなかに色っぽい。
ジグロには、これが12歳の少女の醸す色気とは到底、思えなかった。
バルサは見られている感覚に恥じ入って、まぶたを伏せた。
顔見られたらきっとウソを見透かされてしまうと思ったし、それがたまらなくいやらしく思えたのだ。
ぎゅっと拳を握り締め、耐え忍ぶかのように目を閉じてみた。
すると、かえって快感の波が押し寄せてきたではないか。
バルサは自分の性器がヒクヒクと痙攣するのを感じた。そこに、無情にも帯が食い込んできて・・・
「はっ・・・あぁ・・・ン!・・・」
ジグロを視界の端に捕らえながら、彼女は天を仰いだ。
もうどうしようもなかった。打ち寄せては引いていく、そんな波に翻弄されながら、なんとなく物足りなさと歯がゆさを感じて、バルサは身をくねらせた。
「肩につかまっていろ」
情欲に体を抑えられなくなり、不安定に揺れ出したバルサを見ると、ジグロはそう言った。
その声は優しくバルサの心を包み、枷(かせ)を外す鍵となった。
バルサは自分を解き放った。もう我慢する必要はなかった。
「はああぁぁぁ・・・・!!ジグロ、もっと気持ちいいことし、て・・・ッ!」
一つに結んだ髪を野を駆ける馬のごとく振り乱して、バルサは腰を振りたてた。
一気にサカる雌へと昇華したのだ。
寝台が窮屈そうに、ギシギシと軋んだ。




肩にこもった強い力を感じながらジグロは、後ろに積んである布団を崩すとバルサを押し倒す。
もはや、服の機能を果たしていない着物を剥ぎ取ると、局部と乳房があらわれた。
ジグロはバルサの脚を軽く広げると、それをよく見えるように開くように言った。
そんなことを言われたのは初めてだったので、バルサは心臓が喉から飛び出しそうになった。
とたんに羞恥心が戻ってきて、彼女は急に脚を閉じたい衝動に駆られた。
ジグロは焦れている少女の尻を軽く揉むと、パチンと叩く。
そして、足首を掴むと容赦なく左右におもいっきり開いたのだ。
「ああっ!」
熱く湿った場所にひんやりとした空気があたり、バルサは自分の恥ずかしい所があられもなく晒されたのが分かった。
パックリと開いたバルサの「くち」は赤く充血し、はしたなくよだれを垂らしていた。
うう・・・とうめきながらも、自分のあそこがじんわり潤むのを感じた。

ジグロは、バルサの性器をしみじみと見るたびにいやらしく淫靡な性器だと思う。
今まで彼が経験した女は、慎み深い性格を写したように小陰唇というヒダで性器を隠しているのに対し、バルサは「うわついている」ように上に突き出す形で外性器がむき出しているのだ。
まるで触ってと言わんばかりのこの性器にそそられ、ジグロは幾度も誘惑に抗った。
熱く煮えたぎった自分のペニスを乱暴にブチ込み、壊れるほど腰を突き動かして、ほとばしる体液をこの小さな性器に注ぎこんでやりたい・・・。
その為なら、たとえ彼女がはらんだとしてもかまわない。そんな囁きが聞こえるようだった。
「ジグロ・・・」
バルサは反り返って白い喉を鳴らした。彼女は早く性器をいじって欲しくてたまらないのだ。
ジグロは、濡れそぼった膣口に指をあてがうと、一気に柔らかな割れ目に太い指を挿し込んだ。
くちゅくちゅとした水音が閑散とした部屋に響き渡った。






バルサは悲鳴をあげた。
「いいっ・・・・・!!」
深い歓びがバルサを満たし、溢れた。
いつもは槍を握る手は、バルサの深いところで暴れている、そう思うとバルサの膣口がきゅっと閉まった。
ジグロの指がまるで別の生き物のように、バルサの膣内をかき回す。
待ち望んでいた欲望が満たされるのを感じながら、バルサは髪を振り乱し、もだえた。
(気持ちいい・・・!気持ちいいよぅ・・・!)
ゴツゴツとした太い指でえぐられると、たまらずに膣が収縮しおびただしい愛液を排出したのが分かった。
もっと、かき回して欲しい、もっと・・・もっと・・・!
色欲にまみれた瞳を愛しい養父に向けると、彼女は腰を突き出してせがんだ。
自分は今、ジグロを誘惑しているのだ。
なんといやらしい・・・!
貪欲に食らい尽くそうとする姿にジグロは、心から興奮にうち震えた。
腹の底で渦巻いていた欲望が螺旋状の渦となって、背中を這い上がってくる。
自分の気分次第でこの幼き少女をズタズタに引き裂いて残酷な目に遭わせることができるのだ。
それはまるで、無力な獲物を前に、舌なめずりをするケモノの気分だった。
ジグロは危険な支配欲にとり憑かれながら、指を突き入れたまま彼女の外でひっそりとたたずんでいるクリトリスを口でくわえた。
そして、なぶるように舌で押しつぶすと、ついばんで口に含んだ。
「ひっ・・・」
ビクっとバルサの体の筋肉が収縮する。
中をくちゅくちゅとかき回しながら、小さく勃起したクリトリスを舐めているのだ。
彼は丹念にクリトリスを舐めあげていたと思えば、とたん噛むような強さで意地悪く転がす。
そして、挿入していた指を左右によじると膣内で蠢いていた肉に空気が混じり、わざと卑猥な音を出した。
ジグロのヒゲが当たるのを感じながら、中も外もいじられてバルサは気が狂う思いだった。
膣道の上に引っかかるよう、鉤形に指を曲げてかき回すとある部分に引っかけた。
奥まった所を指の腹でなでられると、ブルブルと全身が弾けるような気持ちよさが駆け抜けた。
わなわなと膣内が蠢く。
「イ、イク・・・ッ!ジグロ、そんなことしたら、イっちゃうよぉ・・・!」
尻が浮き上がるほど弄られ、のけぞりながら悩ましげに自らの限界を叫んだ。
バルサは高みに昇るにつれ、どうしようもなく足が痙攣するのを抑えることができなかった。
愛撫に朱に染め上がったバルサの亀裂はいまや、絶頂の時を迎えようとしていた。
おわりを感じ取ったジグロは、彼女の太ももをつかんで持ち上げる。
彼女の腰が浮き上がり、目の前にむき出しになったバルサの性器にしゃぶりつくと、一気にじゅるじゅると吸い上げた。
ねじ伏せられるような強烈な快感に、バルサは跳ね上がるように一気に飛翔した。
「ああ!いいっ!ソレ、いいの!・・・もうイク!いっちゃう!ああああ――ッ!!!!!」
ビクッビクッ
魚のように跳ねたバルサは、熟しきった赤い果実をヒクつかせながら、恍惚の表情を浮かべて達した。



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水車小屋の戸を開けると、バルサは背負ってきたチャグムを床に下ろした。
「誰だいチャグムに酒なんて飲ませたのは…ほら、水飲みな、チャグム」
祭りの日だった。調子にのった村人に、しこたま酒を飲まされてしまったらしい。
「うう~ん母上、ははうええぇ…」
チャグムにいきなり抱きつかれ、バルサは床に倒れこんでしまった。
取り落とした湯飲みから水が飛び散った。
「ちょ、ちょっと…ああっ」
チャグムはバルサの着物の胸をはだけ、両乳房を掴み出した。
「チャグム、おやめ、おやめってば!」
「母上、離れ離れは、いやじゃ…」
「チャグム…」
チャグムの閉じた眦から涙が流れるのを見たバルサは、
彼を押しのけようとする手の力を思わず緩めた。
チャグムはまるで乳飲み子のようにバルサの乳首に吸い付いていった。
左の乳首を吸い立て、右の乳房をせわしなく揉みしだく。
「んっ…あ…ん…」
くすぐったいような、熱いような変な感じがした。
子宮がぎゅっと収縮すると同時に
秘部からあたたかいものが溢れるのを感じてバルサはとまどった。
「どうしよう…」
自分の胸を無心に吸い続けるチャグムの、まだ幼さの残る頭をそっと掌で包んでみる。
守ってあげたい、愛しく、儚い命。
「赤ん坊ってのは、こんな感じかねぇ…」


チャグムのするがままに任せ、彼を抱いたままバルサはやがて眠りに落ちた。

「バルサ、好きなんだ…好き…」

そのチャグムのつぶやきには、気付くことなく。


おしまい






224です。続きを書いてみましたが、
私はどうも肝心なところがあんまりエロく書けません。
神々の降臨を待っています。ヨロシク。


「チャグムのやつ、心配で眠れないんじゃないか? いや、もしかして、ま
だあちこち探し回っているかもしれない」
タンダは、チャグムが母から授かった耳飾りを手にしていた。
祭りも終わり、露天商達が引き上げたその後に、落ちていたのだ。
「それにしても、一体なんだってこんな大切なもの落としたりしたんだ」
チャグムが酔って倒れた時に、紐が何かに引っかかって外れたのだが、その
いきさつをタンダは知らない。
もう、夜も大分更けていたが、とにかく届けてやらねばと、タンダは水車小
屋への道を急いだ。

「バルサ、チャグムの……」
勢いよく戸を引き開けたタンダは、息を呑んだ。
そこには、豊満な乳房も露わに、チャグムを抱いて眠っているバルサがいた。
チャグムは片手でバルサの乳房を握ったまま、頬をもう片方の乳房にのせて
赤い顔をして眠っていた。まだ酔いが完全には醒めていないのだ。
チャグムに吸われ続けていたバルサの乳首は、少し腫れて艶のある緋色に染
まり、明らかにそうした行為の後と判る、淫靡な雰囲気を纏っていた。

「バルサ……!」
タンダはしょってきた荷物を投げ捨て、二人に駆け寄った。
「んん…?タンダかい…? 何をそんなに…あ!」
目を覚ましたバルサは、自分の置かれている状態がとんでもないものだとすぐに悟った。
チャグムが寝付いたら、そっと寝床に運んで今夜の事はなかったことにしよ
うと思っていたのに、チャグムに胸を吸われているうちに、今まで味わった
ことのない安堵感を感じ、自分が先に眠ってしまったのだ。タンダが入って
来たのにも気付かないなんて、どうかしてる。





「どういうことなんだ…!」
タンダはバルサ着物の裾を捲り上げ、服を引き剥がして下半身を露わにさせた。
「俺と暮らしたくないってのは、こういう理由だったのか!」
「ち、ちが、これは…」
タンダはバルサの両足首を掴んで高く持ち上げ、自らの怒張でバルサの秘部を貫いた。
バルサのそこは、チャグムの乳首への刺激で着物にまで染みとおるほど濡れ
そぼっており、タンダのモノはすんなりとバルサの中に飲み込まれていった。
「こんなに濡らして、おまえ、おまえってヤツは…!」
「ああっ…!…んん…」
チャグムが腹の上から半分ずり落ちた。バルサは片手でチャグムを支え、
もう片方の手で自分の体が揺れないように必死で堪えた。これではタンダの
激しく突き上げる腰の動きをもろに性器に受けてしまうことになる。が、
バルサはチャグムを起こしたくなかった。自分達のこんな姿を見せるわけには…。
「ンッ、ンッ、んん~~!!」
バルサは唇を噛んで声が出そうになるのを耐えた。
凄まじい快感だった。今までタンダと体を重ねたことは、何回かあった。
しかし、いつも彼は優しく、癒すように抱いてくれた。こんな風に激しく、
犯されるようにされたのは初めてだった。

「バルサ、いいって、気持ちいいって、言えよ、俺の方が、いいって!」
違うんだと、チャグムに乳房を与えていたのは母性からだとタンダに説明したかった。
しかし、口を開けば嬌声しか出て来はしない。
まるで拷問のようだった。

「あ…はあ…あ…あ…」
責め続けられ、バルサは頭がぼうっとして、何も考えられなくなってきた。
チャグムと自分を支える手の力も、だんだんと弱くなっていった。
「言えないのかよ、バルサぁ!」
激しく突き上げられ、とうとうチャグムの頭がバルサの胸からずり落ちた。
「うう~ん…バル…サ…」
チャグムが微かに目を開け、そして目の前のバルサの乳房を掴み、乳首を再び、口に含んだ。
「!!」
その瞬間、バルサは絶頂に達した。脳髄を、全身を、電流のように快感が駆け抜け、
膣が収縮してタンダの男根を強く締め付けた。

「うっ…!!」
タンダはバルサの胎内に精を放った。
バルサの子宮はビクビクと痙攣しながらタンダの精子を奥へ奥へと吸い上げてゆく。
「孕めよバルサ…俺の子を、孕んでくれ…」
タンダの目から、涙がポタポタとバルサの腹に幾粒も落ちた。

「馬鹿…」
ぼんやりと瞳を開き、荒い呼吸の中でバルサはそう一言だけ言うと、
酔いつぶれているチャグムが再び眠ってしまったのを見、
ふうっと息を吐いてそのまま瞳を閉じた。


終わり





カルボは高ぶっていた。
昨夜まどろんでいた目に、二度と合間見えられないと思っていた相手を捉えたから。
あの時は、自分は酔っていた、祭りの熱気と酒が見せた幻かと思っていた。
あの女に敗れてから、幾度も繰り返し見る夢。

自分を組み伏せ見下げるバルサ、しかし冷たい目を残し、ふいと去っていってしまう。
何故だ!何故斬らない!殺さない!何故だ!何故、なぜ!
それは負けたことよりも、武人の誇りをズタズタに切り裂いた。
(俺は、斬るにも値しない男なのか。)
現実には見下すバルサの冷たい瞳も、バルサが去る姿を見たわけでも見たわけでもない。
その時、自分はこめかみの後ろを打たれて、意識を無くしていた。
しかし、夢の中ではその情景が現実のように展開する。
カルボは己を無視した女に怒り狂い、悠然と立ち去ろうとするバルサを後ろから襲う
バルサの妙技によってぼろぼろに刃こぼれをしたヨゴ刀を捨て、槍に持ち替えて戦う。
男の力に押されて、よろめくバルサを切り伏せる!
虫の息のバルサに、今度は自分が悠然と覆いかぶさり
女の服を引き裂く。
くくく・・・俺を見くびるからだ・・・。
弱々しく抵抗する女の手首の腱を切り、抵抗力を奪う・・・大量の血の花。
その結末は速やかな失血死だ。
(おまえが死ぬ前に屈辱を与えてやろう!)
槍の穂先で帯を切り裂き、女陰を露わにする、
(俺が受けた屈辱を知るが良い!)
女の血を愛液代わりに己に塗り、バルサを己の肉刀で一気に貫く。
女の顔がゆがみ、その目はカルボを憎悪で睨む。
(いいぞ!その目だ!俺を!俺だけを見ろ!)
陵辱の中、睨みながら犯されているバルサの瞳は、徐々に光を失う。
しかしそれにもかまわず、猛り狂い、突き続ける。
男は、女を犯し足りないのだ。
男根で、刀で、槍で。
(くくくくく、ははははは!!!俺を見くびったからだ!見くびったからだ!)
そして女の左の乳房を串刺す、最後の命の残り火を奪われ、女はビクリと身じろぐ。
(おおお!さあ!冥土の土産だ!)
・・・それを合図に、どろどろとした情念が篭った精がほとばしる。
徐々に冷たくなる女を、飽くことなく犯し続ける・・・。

これまで幾度も見た夢、その夢のかけらがまどろんだ目の中に映し出されたのかと思った。
しかし土俵の上、昨夜の夢の痕に触れて確信した。
女人禁制のはずのそこには、本来ありえないはずの小さな女の足跡がある。
間違いない、バルサだ。
ついに見つけたぞ・・・!!!
「うおおおおおおお!!!!!!」
今度こそ逃さない、俺の屈辱を、返してやろう・・・。たっぷりな。




修行中はさすがに集中しているが、師匠の夕餉の支度をしている時など、さすがにボウっと
している事が何度かあり、そのせいで鍋を焦がしてしまうことがあった。
何度目かのおこげを作ってしまった時、
その様子を見ていたトロガイ師が、ギロリと睨んで言った。
「何だかここの所、気が乗らない時が多いじゃないか。
バルサが居ないのは、いつもの事だろうに。」
「そうなんですが、・・・すみません師匠。」
片眉をしかめつつ、トロガイが続ける。
「ふん。飯を上手く作るのが取柄のお前が、こんな焦げをこさえるほど思ってたりしたら、魂抜けを起しちまうよ。」
タンダは驚いて言った。
「ええ?まだ、呪文もなしにそれを出来るほどの腕は無いですよ?」
「あほう!人が執着心でもって魂抜けする事は多いと教えたろうが!
普通のやつでも、執着していりゃあ、魂抜けしちまうんだ。ワシ等呪術師はなおさら抜けやすい。
あまり執着しないように、注意しな。」
「は、はい・・・。」
返事をしながらも、感情をそれほど自在に抑えることが出来るなら、どんなに楽なことか、と思う。
それを見透かしたように、トロガイ師は言った。
「まあ、そうは言っても心というのはなかなかにこうしろああしろ言う手綱を受け付けんものだ。
なら、魂が完全に抜ける前に、軽く心を発散させる方法がある。」
「え?そんなのがあるんですか?」
「うむ。夢見の術を使うのさ。執着しているものの夢を見させることで、多少なりとも満足出来るもんなんだよ。
まあ、これ以上焦げた鍋を食わせられるは真っ平だし、その術を教えてやろうかい。」


180の続き。

「さて、夢を見る術は多用してはならんと言うておく。
望みの夢を見る方法と、望みのものを見つける夢を見る方法と2通りあるんじゃがな。
どちらも、それぞれの理由で危険があるんじゃ。
基本は枕の裏に口をつけて、見たい夢の内容を声を出して唱えるってもんなんじゃがの。
それじゃあ、気休めのまじないにしかならん。
これに、呪術を助ける薬草の香を用いて、効果がある呪術となる。」
トロガイはそこで息をつき、酒をちびりとすすった。
「まず、さして害の無い方じゃが、気鎮めの薬草カモナと、眠りを浅くする薬草ニッカを使う。
眠りが浅い時には、夢の内容を比較的自分の自由にしやすいからな。
しかし眠りが浅くなるって事は、寝不足で体が弱るってことだ。だから、術の多用はいかん。」
ここで又湯のみに酒を注ぎ、今度はグビリと煽る。
「で、次が問題じゃ」


「思い人と会う、知りたい知識を知る、という夢を見る方法なんじゃがな。」
トロガイは口の周りを舌で湿らし、深遠を語る準備をした。
「人の夢というのは、それぞれの魂の深い所でつながっておるのよ。
ほれ、朽木のキノコが一見別々に生えてるように見えて、木の皮をめくると
その下で細かな菌糸でつながってるのがわかるじゃろ。
あんなふうに、それぞれの人間は別々に暮らしてる様に見えるが、魂の糸で繫がっておるんじゃな。
その糸に沿って、自分の夢の菌糸を伸ばし、思い人に会いに行ったり自分が知らん知識を別の頭に求めに行ったりする方法よ。
これは気沈めのカモナと、眠りを深くするムラハを使う。」
「しかしな、キノコの下の菌糸が思いもかけぬほど朽木の奥深くにはびこっているのと同様、いやそれ以上に
人の心ってのは底なしの海のようなものでな、オマケに意識の底に行けば行くほど剥きだしの情念が渦巻いておる。
特に人の夢ってのは、相手の情念をモロに受けたりすることもあるからな。時に心に深い傷を受ける時もある。
じゃからて、多用はいかんのじゃ。」

「お教えありがとうございました、師匠。」
タンダは呪法を授けられたときの決まりの礼を取ると、夕餉の後片付けを始めた。


その2・3日後。
トロガイは町の商人から請われて、商取引の吉凶の見立てに出かけた。
タンダは早速夢の呪法を試して見ることにした。
自分の見たい夢か、バルサの心に触れる夢か。
(おれは人形に会いたいわけじゃない)
しかし、バルサの心を覗き見る事になってしまうのでは?
(まさか。初めての術で上手くいくかもわからない。
腕試しのようなものさ。夢の菌糸を伸ばす方法を試そう。)
薬草の香を焚き、心を鎮め枕の裏に口付けて唱える。
「バルサに逢いたい。バルサに逢いたい。」
そしてダンダは床に付くと、心地よい香りに導かれ、すうっと眠りに落ちていった。

気がつくと、そこは岩山に張りつくように走っている道の上だった。
カツーン カツーンという音が聞こえる。
(ここは・・・カンバル?)
それはバルサに聞いた、バルサの故郷、カンバルの地を思い起こさせる風景だった。
厳しく人を拒む、荒涼とした景色。
ふと、胸が張り裂けるほどの寂しさを感じた。
と、曲がりくねった山道の向こうに、恐ろしいほどの殺気を感じ立ちすくむ。
しかし、その気配は紛れ様もなく幼馴染の気配をまとっていた。


なんか、うざくなっちゃたかなあ。と思って今日は一気に投下したかったんですが、ちょいまとまりが・・・。
BS夜話見たいし。早めに投下します。
(な、バ、バルサ・・・?)
濃厚な敵意、殺気、時に狂気が混じる気配、タンダは心底震えた。
こんな剥きだしの殺気を感じたのは、初めてだったから。
そもそも、ヨゴは穏やかで、ヤクーも争いを好まない部族だ。
時々親、兄弟から呪術師など自分の食うものも作らない、と、揶揄されるタンダだったが
そんな嫌味など軽く鼻を抓まれた程度の嫌さだった。
しかもこれは、漏れ出した気で自分に向けられた物ではない、と直感した。
それなのに、これほど激しい敵意を感じたのは、生まれて初めてで、どう身構えればいいのかわからない。
(ああ!?)
バルサの気配が、攻撃から防戦に移ったことを感じた。
(バルサ!)
タンダは夢の中で大きく呼吸を整え、下腹に気をため、バルサに向かって駆け出した。

岩壁の向こうに開けたのは、岩山に張りつくように建つ山城、その城を飲み込むように人とも蜘蛛とも付かぬ
影のような怪物が立っている。
圧倒的な大きさのその怪物を相手に、バルサは狂乱の戦いを繰り広げていた。
「ぐぁぁぁああああ!!! 死ね!死ね!死ね!殺してやる!」
槍が光る
「よくも!父さんを!ジグロを!私を!!!殺す!殺す!!!!」
光が閃く。

(あ、あれは、バルサの中のカンバル王なのか?)


逃げても逃げても追ってくる、バルサの人生を狂わせたカンバル王にバルサは巨大な蜘蛛の網を投影しているのだろう。
槍が閃くと、蜘蛛の足が何本か切飛ばされたが、その切り口から何本もの太い蛇が勢い良く吐き出された。
バルサを絡め取ろうとせまる。目に留まらぬほどの動きで槍を繰り出すバルサ。しかしとうとう絡め取られた。
「あああ!離せ!離せ!」
蛇はバルサをギリギリと締め上げ、擦り切れた服を苦もなく破り、なぶるように素肌をまさぐっていく。
バルサの体に、自分の巣穴を見つけ、もぐりこもうかというように。
「い!いやだ、やだあああああ!」狂ったように身悶えるバルサ、その動きは蛇を外すどころかその身にかろうじてまとっている
着物をはだける動きにしかならなかった。片胸が露わになり、上気し紅く染まった乳頭が震える。
タンダは弾かれたように声をあげた。
「バルサ!」

「タンダ?なんで、ここに?あぐ!!!???」
タンダを見て、一瞬抵抗が緩んだバルサの隙を捉えて、蛇がバルサの口を犯した。
吐き出そうと、舌を思いっきり突っ張るが、蛇はぐいぐいと食道を目指す。
その動きは今まで、バルサが何度も見た悪夢。バルサを串刺しにしようとする動きだ。その次は決まって下から・・・。
(嫌だ!タンダに見られたくない!)
必死でひざを折って足を閉じ、女陰への進入を防ぐ。
バルサを嬲る蛇はいまや数え切れないほどになり、まるで小魚を捕らえた磯巾着の触手のように蠢いた。
「バルサ!しっかりしろ!これは夢だ!夢なんだ!気をしっかり持て!下腹に力を!気を込めるんだ!」
タンダはバルサに駆け寄り、幼馴染の口を執拗に犯している影の蛇を引きむしりながら怒鳴った。
使いなれた山刀を思い浮かべ、悪夢避けの呪い文句を唱えながら蛇の茂みを切り開く。
「う、ぐはっ!ゲホッ!タ、タンダ」
「しっかりしろバルサ、カンバル王がどんなに強大でも、人なんだ。こんな怪物じゃない。これはお前の恐れなんだ!」
ようやくバルサの肌にたどり着き、汗ばむ肌をしっかりと抱きしめ、耳元で気沈めの呪文を唱える。
母の胎内で聞いた鼓動のような原始的で揺るぎのない旋律。

いつの間にか蛇は消え、トロガイの小屋の中で抱き合う二人が居た。


「ここは・・・、山小屋?」
「あの場所じゃ、落ち着けないと思ったんでね。
申し訳ないが、俺が一番落ち着く場所を思い浮かべさせてもらった。」
「そうか、やっぱり夢なんだな。」
ふ、と顔をほころばせてバルサがつぶやく。
「うん、でも心は本物だよ、夢の中だから淡雪のように崩れやすくはあるけどね。」
「でも、気をしっかり持てって言ってたねえ。」
タンダは自分の夢の場が大丈夫か見回し、そろそろとバルサに絡めていた腕を解いて隣に座った。
自分の上着を脱ぎ、バルサの肩に掛けてやりながら、答える。
「気をしっかり持たないと、普段なら考えられない様な動揺をして、悪夢に囚われたりするからさ。」
バルサは、掛けられた着物に気付ず前を合わせようともしなかった。放心したようにつぶやく。
「じゃあ、私は修行が足りないんだな、でも、ダメなんだ。いつもあいつを殺すことばかり考えてしまう。
奴を倒すために狂乱するんだ・・・そして、その結果はいつも私の負けさ。」
「しょうがないよ、それだけの事をされていたんだろ?怒りに身を焦がすのは当たり前さ。」

(確かに、激しい怒りなんだ、あの夢は。でも、あの時、なんの遠慮もなしに槍を振るう時、私は、・・・私は怒り以外の気持ちも感じている様な。)
夢とはいえ、心は体に影響を及ぼす。激しい戦いの夢を見て、現実のバルサの体は動機が激くなった。
いつものあの悪夢では、蛇に上下から刺し貫かれ、串刺しの山羊の様に無残な屍を晒す、と言う所で飛び起きる。
背中に滝の様に、冷や汗をかいて。
しかし、今日はタンダに救ってもらった。そして、体をと心を冷やす現象は起きなかった。
では、今、体の火照りをどうすればいいのか。

「ダンダ」
「なんだい、バル・・・んっ??!!!」
バルサの肉厚で柔らかな唇で口をふさがれ、タンダの声がくぐもる。
しかし、戸惑ったのは一瞬で、すぐにバルサの口唇の動きに答えた。
ちゅ、ちゅく、ぴしゃ、ぴしゃぺしゃ、ちゅちゅ
前歯茎の上をなぞり、歯を開かせるとまるでそれが別個の生き物であるかのように、
御互いの舌を絡め合せ、舌同士で愛撫を行い、高めあっていく。
ようやく唇を離すと、ねっとりとした唾が糸を引いた。
はあ、は、はあ・・・。
数度の荒い呼吸で二人をつないだ唾液の糸が切れると、タンダはとても惜しいような気持ちになった。

「これも・・・夢なんだろ?なら、いいよね。」
「ああ、いいよ。」
二人の体から、衣服が消えた。


夢の中に、信じられないほど奔放なバルサが居た。
それは胸に燃える激しい怒りと、密かに気付き始めた自身の戦いへの渇望を、性で昇華するための行為だった。
タンダの胸を脇から乳頭へとまさぐりつつ、乳首を舐め上げ、乳頭を舌先で転がす。
その手は円を描きながら徐々に脇腹から臍の脇を過ぎ、まだ柔らかな少年の茂みを目指す。
(バルサが、俺を求めてくれている。)

夢の中では、遠慮など吹き飛んでいる。しかし、経験など無いも等しい二人。
少女の手はぎこちなく、もどかしい。だからこそ、愛おしい。
バルサの動きを制して、めちゃくちゃに彼女の蜜壺を貫きたい。
だが、こんなバルサの求めなど・・・これから先、夢でもあるだろうか。
タンダは、思い人に求められる喜びを感じて歓喜し、
自身の高ぶりのままに彼女を凶暴に貪りたい、もみくちゃにしたいという欲求を必死に抑えた。
そして、薪割り章魚のある硬い手のひらで可能な限り柔らかに、少女の髪を、しっとりと濡れた背を、首筋を、愛撫する。
「うぅ、ぁあああ、バルサぁあ!」
バルサの口唇による愛撫が、陰茎に達した。
躊躇せずに浅黒いタンダの肌の中でも黒々と光る、起立したそれを含むが、どうすればいいのかわからないのだろう。
ただ咥えて「ちゅ、ちゅ」と鼠鳴きのような音を立てて吸うだけのバルサ。
「バルサ、舌を、もっと動かして欲しいよ。そう、棒飴を舐めるように。股の裏の、縫い目のような筋に沿って・・・、うぅ!」
「・・・んむ。こ、こうかい?それとも、こう?」
律儀に答えるバルサは、陰茎の裏筋を舐る舌技のあと、蟻の門渡りを舐め上げる舌技を行い、どちらのことか聞いてくる。
もう、我慢が出来なかった。
「ああ、糞!!どっちも良いに決まってるだろ!そろそろ俺にもお前を気持ち良くさせろよ!」
バルサの顔を股で挟んでひっくりかえり、その顔を支点にして、己の股をバルサの上に、
自身の顔をバルサの女陰になる位置に回転して、女陰への攻めを開始する。
柔らかな縮れた茂みを掻き分け、女の泉を覗き込むと、
すでにその部分は密やかな水面になっていた。
ペチ、じゅ、ジュルルル  べちゃ、くちゃくちょくちょ。
乾いた旅人がやっと出会った泉の水を貪るかのように、女の泉に湧く蜜を貪るが、それは貪れば貪るほどに溢れだした。
「ひあああ!!あ、う、い、いいよぅ!」
バルサの嬌声はタンダの心の快感を深く刺激した。もっともっと俺を感じて欲しい。
「バルサ、バルサ!! 好き、好きなんだ!愛してる!」


夢はいつも唐突だ。
もっとバルサを感じたい、感じて欲しい、と思った瞬間、御互いの股間に顔を埋める姿勢から
御互いに向き合う姿勢に変わっている、それは女陰を貫くのに最も適した姿勢。
すぐさまに蜜が滴る泉に身を沈めたかった。しかし・・・、
タンダはバルサを抱きしめ、耳たぶを唇で愛撫しながらつぶやく。
「すき、だよ、バル、サ。」
自分の想いを示したい。荒んだバルサの心、その癒しになりたい。
俺の想いをわかって欲しい。荒々しさではなく・・・、タンダは一呼吸ごとに伸びる植物の芽のように
少女の泉をゆっくりと貫いた。

バルサはその行為に、もどかしげにもだえる。
(バルサはまるで、炎の様だ。)
俺は、猛る炎を鎮める男になれるだろうか。
(それにしても不思議だな。夢かそうでないか確かめるためには、頬をつねって痛みが無ければ夢だというのに
痛みは感じなくても、こんなに快感は感じる。)
夢の体の猛りを抑えるためなのか、妙に冷静な呪術師見習いのタンダの意識が己の嬌態を俯瞰している。
猛りつつも、醒めた視線、それを持てる稀有さ、それは呪術者としての真の適正・・・、少年はまだ気が付かない。

「う!ああ、おうう!」
静かな侵攻は、しかし、男の剣が女の鞘に収まるまでで終わった。体の奥底から沸き起こる津波のような高い波に呑まれ、
男女の腰は本能のままに激しく動く。
(もっともっと、バルサを知りたい。)
今日まで、こんなバルサは知らなかった。
今まで知らなかったバルサ、深い泉の底に隠れているバルサ。
タンダはさらに女の奥に潜ろうとして深く、深く少女を貫いた。
「ああ、信じられない、こんな、深く、に・・・ぃ、いいぃ。あ・ひぃ、ひ!ぅあああああ!」
バルサの泉の中は、まるで別の生き物のごとく激しく蠢き、
タンダ自体を飲み込むかのように深く咥え込み、奥へ奥へと蠕動した。
すべてを引き連れて、遠き日の沈む宮へと誘う引き潮のごとく・・・。
そして、夢の海の中で、男女はどちらとも付かぬほどに溶け合う。
二人はまるで両頭の蛇の様に絡み合い、一体となった。
「う、うう、おう!だめだ。気、気を、お、抑えられないぃ。いくよ、イク!」
バルサの深奥を、男の熱い精気が襲った。
「あ、熱っああっ!!!!私、も、いっ、ク、ぁアーーーー!」

そして深い闇がおとずれた。


ビク!
身じろぎしてバルサは目が覚めた。
知らない天井だ、なぜこんな所に?・・・ああ、そうか。
用心棒として泊り込んでいる、酒場の女給の休憩室を借りて、眠っていたのだ、と思いだす。
まだ朝は遠い様だ。
はっきりとは覚えていないが、顔が赤らむような、夢を見ていた。
始めはいつもの悪夢で、その夢を見た後はいつも深く絶望した感覚があるのだが、
今日は、途中からとても気持ちが良かったと思った。
タンダを思うさま貪り、体を満たした、心も・・・。
夢で満たされているという感覚は、初めてのことだった。
「・・・!」寝返りを打とうと身じろぎすると、股間がぐっしょり濡れているのに気が付く。
(ああもう、お漏らしをする歳でもないのに。)
慌てて始末をするために起き出すと、それが愛液であることに気が付き、一人赤くなる。
(こりゃ、誰にも言えないね。)
バルサは物音を立てないよう、井戸に向かった。

ハ!
「やばい!」
タンダはガバッ!と飛び起き、寝巻きをはだけて下着を覗いた。
(ああ、やっぱり)
見事に夢精している。
我ながら、あきれるほどの量だ。
(こりゃ、布団に染みないうちにさっさと洗わなきゃ。
師匠がいない時に術を試して、よかったよ。)
普段はこんな事態になると情けなさしか感じないが、今日は股間の不快感をはるかに凌駕した
心地よさと虚脱が体を支配する。
(バルサに、俺が術師として貯めていた気を大分渡したんだろうな。)
それはそれで良い、きっと今、バルサは気の充実で満たされているだろう。
でも、と思う。
(もうこの術は使わないでおこう。)
人の心の剥き出し。夢の場であり、あの剥きだしの心だけが人のすべてではない、
遷ろう陽炎の様な物だとわかっている。
しかし、そんな夢の場で有るからこそ、勝手に触れるような事をしてはならない想いもある。
夢でバルサを抱き、その剥き出しの心に触れた。
・・・あれは自分から触れてのことじゃなかったが、やっぱりいけないことだったと、タンダは思った。
「と、さっさと洗わないと」
一人ごち、ため息をついて頭を掻きつつ、タンダは下着を洗いに土間に下りていった。




タンダはバルサを抱きしめた。甘い香りがした。見詰め合って、キスをした。
それだけでバルサは泣いて、タンダは笑った。

突如、バルサの布が引き剥がされたかと思うと、タンダは一気にバルサに躍りかかった。
大きく張り出された乳房が強引に揉まれ、バルサの体が仰け反る。
「はぁぁぁん!!」
乳房が揺れ、タンダの頬を打った。タンダは突然左乳房にしゃぶりつくと、
強引に吸い付き、舌を素早くまわして愛撫し、それを繰り返した。
タンダの腰が自然に前へ、前へと動く。ポジティブでアクティブな動きだ。
びくびくと跳ね上がるバルサの腰を尻目に、タンダは続いて右の乳房に
吸い付いた。すかさず左の乳房を手でこねる。
「ひぁぁあん!」
両方の乳房が歪み、喘ぎ声が上がった。指の食い込んだ左乳房は弾力をもって
タンダの手を押しかえす。片手ではとても収まりきれない大きさだった。

それを何度か繰り返しながらタンダは服を脱ぎ、そしてまたバルサを生まれたままの
姿にした。ここにはまさに成熟した一人の男と女しかいない。
タンダはまずバルサの股間に顔を最接近させ、淫核をコロコロと嘗め回した。
ビクビクと、舐める度にバルサの腰が動き、秘部はより湿り気を強くしていく。
当然のごとく、タンダの頭にはバルサの乳房が二つ、重そうにのたれかかっており、
勃起した乳首が誇らしげにタンダの唾液を浴びて映えていた。

タンダは片方の手で乳房にも刺激を与え、バルサに継続して強い快感を
与え続けている。
「はぁぁ…ひぃっ、ひぃいっ…!!」
バルサは既に数回、軽くイっており、体力的にも消耗していた。




タンダのペニスは既にマキシマムに達しており、反り返って脈を打ち、
バルサを責めながらも地面に擦れていた。
「よし、いくぞ!」

準備できたと見るや、タンダはバルサの腰を掴むと、軽く尻のあたりを
刺激しながら性器同士を合わせ、一気に挿入した。
「はぁっ、はぁぁぁぁん!!!!!」

バルサの膣内にタンダのペニスが入り込むと、タンダは再び腰を振り始めた。
早く快感を得たいというのもあったが、別な言い方をすれば、タンダはバルサの柔らかくて、
巨大な乳房が押し付けられ、性的衝動が高まりイきそうだったのだ。

タンダはスパートをかけるかのごとく、腰を速いペースで打ちつけ、同時に
内側からバルサの乳房に手を回し、こね回した。
「はぁぁぁ… だ、駄目ぇ… は、ひ…いぎぃぃぃっ!!!」
「はぁ、はぁ、…ウゥゥゥ…!」
ふと鋭いピストンが入り、バルサが弓なりに体を仰け反らせ、イったタイミング…
激しく揺れ、胸を打つバルサの乳房が射精感を煽る。
タンダはもう一度、大きく腰を振り上げると、一気に突きいれ、子宮口に達すると、
溜まりに溜まった二週間分の欲望をバルサの胎内に注ぎ込んだ…

  ビュッ! ビュルル ビュクルッ ビュル ビュプッ… ドププ…

「はぁぁぁん!!タンダの熱いのが入ってくるぅぅ…っ!!妊娠してしまうぅ…っッ!!!」
迸った大量の子種がバルサの子宮内を暴れまわり、快感が内部から何重にもなって
バルサに襲い掛かり、バルサはそのままぐったりと意識を失った。

タンダの方も、急激な締め付けと射精の開放感、そして振えるバルサのバストに
完全に餌食になり、そのまま腰を落とした。
やがて、半萎えになったペニスが抜け、結合部からドロリと愛液交じりの精が垂れた。

「これは…ガキができたかもしれないな…ま、いいか」
そう呟くと、タンダもいつの間にか眠った。



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