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うろほろぞ
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カルボは高ぶっていた。
昨夜まどろんでいた目に、二度と合間見えられないと思っていた相手を捉えたから。
あの時は、自分は酔っていた、祭りの熱気と酒が見せた幻かと思っていた。
あの女に敗れてから、幾度も繰り返し見る夢。

自分を組み伏せ見下げるバルサ、しかし冷たい目を残し、ふいと去っていってしまう。
何故だ!何故斬らない!殺さない!何故だ!何故、なぜ!
それは負けたことよりも、武人の誇りをズタズタに切り裂いた。
(俺は、斬るにも値しない男なのか。)
現実には見下すバルサの冷たい瞳も、バルサが去る姿を見たわけでも見たわけでもない。
その時、自分はこめかみの後ろを打たれて、意識を無くしていた。
しかし、夢の中ではその情景が現実のように展開する。
カルボは己を無視した女に怒り狂い、悠然と立ち去ろうとするバルサを後ろから襲う
バルサの妙技によってぼろぼろに刃こぼれをしたヨゴ刀を捨て、槍に持ち替えて戦う。
男の力に押されて、よろめくバルサを切り伏せる!
虫の息のバルサに、今度は自分が悠然と覆いかぶさり
女の服を引き裂く。
くくく・・・俺を見くびるからだ・・・。
弱々しく抵抗する女の手首の腱を切り、抵抗力を奪う・・・大量の血の花。
その結末は速やかな失血死だ。
(おまえが死ぬ前に屈辱を与えてやろう!)
槍の穂先で帯を切り裂き、女陰を露わにする、
(俺が受けた屈辱を知るが良い!)
女の血を愛液代わりに己に塗り、バルサを己の肉刀で一気に貫く。
女の顔がゆがみ、その目はカルボを憎悪で睨む。
(いいぞ!その目だ!俺を!俺だけを見ろ!)
陵辱の中、睨みながら犯されているバルサの瞳は、徐々に光を失う。
しかしそれにもかまわず、猛り狂い、突き続ける。
男は、女を犯し足りないのだ。
男根で、刀で、槍で。
(くくくくく、ははははは!!!俺を見くびったからだ!見くびったからだ!)
そして女の左の乳房を串刺す、最後の命の残り火を奪われ、女はビクリと身じろぐ。
(おおお!さあ!冥土の土産だ!)
・・・それを合図に、どろどろとした情念が篭った精がほとばしる。
徐々に冷たくなる女を、飽くことなく犯し続ける・・・。

これまで幾度も見た夢、その夢のかけらがまどろんだ目の中に映し出されたのかと思った。
しかし土俵の上、昨夜の夢の痕に触れて確信した。
女人禁制のはずのそこには、本来ありえないはずの小さな女の足跡がある。
間違いない、バルサだ。
ついに見つけたぞ・・・!!!
「うおおおおおおお!!!!!!」
今度こそ逃さない、俺の屈辱を、返してやろう・・・。たっぷりな。




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修行中はさすがに集中しているが、師匠の夕餉の支度をしている時など、さすがにボウっと
している事が何度かあり、そのせいで鍋を焦がしてしまうことがあった。
何度目かのおこげを作ってしまった時、
その様子を見ていたトロガイ師が、ギロリと睨んで言った。
「何だかここの所、気が乗らない時が多いじゃないか。
バルサが居ないのは、いつもの事だろうに。」
「そうなんですが、・・・すみません師匠。」
片眉をしかめつつ、トロガイが続ける。
「ふん。飯を上手く作るのが取柄のお前が、こんな焦げをこさえるほど思ってたりしたら、魂抜けを起しちまうよ。」
タンダは驚いて言った。
「ええ?まだ、呪文もなしにそれを出来るほどの腕は無いですよ?」
「あほう!人が執着心でもって魂抜けする事は多いと教えたろうが!
普通のやつでも、執着していりゃあ、魂抜けしちまうんだ。ワシ等呪術師はなおさら抜けやすい。
あまり執着しないように、注意しな。」
「は、はい・・・。」
返事をしながらも、感情をそれほど自在に抑えることが出来るなら、どんなに楽なことか、と思う。
それを見透かしたように、トロガイ師は言った。
「まあ、そうは言っても心というのはなかなかにこうしろああしろ言う手綱を受け付けんものだ。
なら、魂が完全に抜ける前に、軽く心を発散させる方法がある。」
「え?そんなのがあるんですか?」
「うむ。夢見の術を使うのさ。執着しているものの夢を見させることで、多少なりとも満足出来るもんなんだよ。
まあ、これ以上焦げた鍋を食わせられるは真っ平だし、その術を教えてやろうかい。」


180の続き。

「さて、夢を見る術は多用してはならんと言うておく。
望みの夢を見る方法と、望みのものを見つける夢を見る方法と2通りあるんじゃがな。
どちらも、それぞれの理由で危険があるんじゃ。
基本は枕の裏に口をつけて、見たい夢の内容を声を出して唱えるってもんなんじゃがの。
それじゃあ、気休めのまじないにしかならん。
これに、呪術を助ける薬草の香を用いて、効果がある呪術となる。」
トロガイはそこで息をつき、酒をちびりとすすった。
「まず、さして害の無い方じゃが、気鎮めの薬草カモナと、眠りを浅くする薬草ニッカを使う。
眠りが浅い時には、夢の内容を比較的自分の自由にしやすいからな。
しかし眠りが浅くなるって事は、寝不足で体が弱るってことだ。だから、術の多用はいかん。」
ここで又湯のみに酒を注ぎ、今度はグビリと煽る。
「で、次が問題じゃ」


「思い人と会う、知りたい知識を知る、という夢を見る方法なんじゃがな。」
トロガイは口の周りを舌で湿らし、深遠を語る準備をした。
「人の夢というのは、それぞれの魂の深い所でつながっておるのよ。
ほれ、朽木のキノコが一見別々に生えてるように見えて、木の皮をめくると
その下で細かな菌糸でつながってるのがわかるじゃろ。
あんなふうに、それぞれの人間は別々に暮らしてる様に見えるが、魂の糸で繫がっておるんじゃな。
その糸に沿って、自分の夢の菌糸を伸ばし、思い人に会いに行ったり自分が知らん知識を別の頭に求めに行ったりする方法よ。
これは気沈めのカモナと、眠りを深くするムラハを使う。」
「しかしな、キノコの下の菌糸が思いもかけぬほど朽木の奥深くにはびこっているのと同様、いやそれ以上に
人の心ってのは底なしの海のようなものでな、オマケに意識の底に行けば行くほど剥きだしの情念が渦巻いておる。
特に人の夢ってのは、相手の情念をモロに受けたりすることもあるからな。時に心に深い傷を受ける時もある。
じゃからて、多用はいかんのじゃ。」

「お教えありがとうございました、師匠。」
タンダは呪法を授けられたときの決まりの礼を取ると、夕餉の後片付けを始めた。


その2・3日後。
トロガイは町の商人から請われて、商取引の吉凶の見立てに出かけた。
タンダは早速夢の呪法を試して見ることにした。
自分の見たい夢か、バルサの心に触れる夢か。
(おれは人形に会いたいわけじゃない)
しかし、バルサの心を覗き見る事になってしまうのでは?
(まさか。初めての術で上手くいくかもわからない。
腕試しのようなものさ。夢の菌糸を伸ばす方法を試そう。)
薬草の香を焚き、心を鎮め枕の裏に口付けて唱える。
「バルサに逢いたい。バルサに逢いたい。」
そしてダンダは床に付くと、心地よい香りに導かれ、すうっと眠りに落ちていった。

気がつくと、そこは岩山に張りつくように走っている道の上だった。
カツーン カツーンという音が聞こえる。
(ここは・・・カンバル?)
それはバルサに聞いた、バルサの故郷、カンバルの地を思い起こさせる風景だった。
厳しく人を拒む、荒涼とした景色。
ふと、胸が張り裂けるほどの寂しさを感じた。
と、曲がりくねった山道の向こうに、恐ろしいほどの殺気を感じ立ちすくむ。
しかし、その気配は紛れ様もなく幼馴染の気配をまとっていた。


なんか、うざくなっちゃたかなあ。と思って今日は一気に投下したかったんですが、ちょいまとまりが・・・。
BS夜話見たいし。早めに投下します。
(な、バ、バルサ・・・?)
濃厚な敵意、殺気、時に狂気が混じる気配、タンダは心底震えた。
こんな剥きだしの殺気を感じたのは、初めてだったから。
そもそも、ヨゴは穏やかで、ヤクーも争いを好まない部族だ。
時々親、兄弟から呪術師など自分の食うものも作らない、と、揶揄されるタンダだったが
そんな嫌味など軽く鼻を抓まれた程度の嫌さだった。
しかもこれは、漏れ出した気で自分に向けられた物ではない、と直感した。
それなのに、これほど激しい敵意を感じたのは、生まれて初めてで、どう身構えればいいのかわからない。
(ああ!?)
バルサの気配が、攻撃から防戦に移ったことを感じた。
(バルサ!)
タンダは夢の中で大きく呼吸を整え、下腹に気をため、バルサに向かって駆け出した。

岩壁の向こうに開けたのは、岩山に張りつくように建つ山城、その城を飲み込むように人とも蜘蛛とも付かぬ
影のような怪物が立っている。
圧倒的な大きさのその怪物を相手に、バルサは狂乱の戦いを繰り広げていた。
「ぐぁぁぁああああ!!! 死ね!死ね!死ね!殺してやる!」
槍が光る
「よくも!父さんを!ジグロを!私を!!!殺す!殺す!!!!」
光が閃く。

(あ、あれは、バルサの中のカンバル王なのか?)


逃げても逃げても追ってくる、バルサの人生を狂わせたカンバル王にバルサは巨大な蜘蛛の網を投影しているのだろう。
槍が閃くと、蜘蛛の足が何本か切飛ばされたが、その切り口から何本もの太い蛇が勢い良く吐き出された。
バルサを絡め取ろうとせまる。目に留まらぬほどの動きで槍を繰り出すバルサ。しかしとうとう絡め取られた。
「あああ!離せ!離せ!」
蛇はバルサをギリギリと締め上げ、擦り切れた服を苦もなく破り、なぶるように素肌をまさぐっていく。
バルサの体に、自分の巣穴を見つけ、もぐりこもうかというように。
「い!いやだ、やだあああああ!」狂ったように身悶えるバルサ、その動きは蛇を外すどころかその身にかろうじてまとっている
着物をはだける動きにしかならなかった。片胸が露わになり、上気し紅く染まった乳頭が震える。
タンダは弾かれたように声をあげた。
「バルサ!」

「タンダ?なんで、ここに?あぐ!!!???」
タンダを見て、一瞬抵抗が緩んだバルサの隙を捉えて、蛇がバルサの口を犯した。
吐き出そうと、舌を思いっきり突っ張るが、蛇はぐいぐいと食道を目指す。
その動きは今まで、バルサが何度も見た悪夢。バルサを串刺しにしようとする動きだ。その次は決まって下から・・・。
(嫌だ!タンダに見られたくない!)
必死でひざを折って足を閉じ、女陰への進入を防ぐ。
バルサを嬲る蛇はいまや数え切れないほどになり、まるで小魚を捕らえた磯巾着の触手のように蠢いた。
「バルサ!しっかりしろ!これは夢だ!夢なんだ!気をしっかり持て!下腹に力を!気を込めるんだ!」
タンダはバルサに駆け寄り、幼馴染の口を執拗に犯している影の蛇を引きむしりながら怒鳴った。
使いなれた山刀を思い浮かべ、悪夢避けの呪い文句を唱えながら蛇の茂みを切り開く。
「う、ぐはっ!ゲホッ!タ、タンダ」
「しっかりしろバルサ、カンバル王がどんなに強大でも、人なんだ。こんな怪物じゃない。これはお前の恐れなんだ!」
ようやくバルサの肌にたどり着き、汗ばむ肌をしっかりと抱きしめ、耳元で気沈めの呪文を唱える。
母の胎内で聞いた鼓動のような原始的で揺るぎのない旋律。

いつの間にか蛇は消え、トロガイの小屋の中で抱き合う二人が居た。


「ここは・・・、山小屋?」
「あの場所じゃ、落ち着けないと思ったんでね。
申し訳ないが、俺が一番落ち着く場所を思い浮かべさせてもらった。」
「そうか、やっぱり夢なんだな。」
ふ、と顔をほころばせてバルサがつぶやく。
「うん、でも心は本物だよ、夢の中だから淡雪のように崩れやすくはあるけどね。」
「でも、気をしっかり持てって言ってたねえ。」
タンダは自分の夢の場が大丈夫か見回し、そろそろとバルサに絡めていた腕を解いて隣に座った。
自分の上着を脱ぎ、バルサの肩に掛けてやりながら、答える。
「気をしっかり持たないと、普段なら考えられない様な動揺をして、悪夢に囚われたりするからさ。」
バルサは、掛けられた着物に気付ず前を合わせようともしなかった。放心したようにつぶやく。
「じゃあ、私は修行が足りないんだな、でも、ダメなんだ。いつもあいつを殺すことばかり考えてしまう。
奴を倒すために狂乱するんだ・・・そして、その結果はいつも私の負けさ。」
「しょうがないよ、それだけの事をされていたんだろ?怒りに身を焦がすのは当たり前さ。」

(確かに、激しい怒りなんだ、あの夢は。でも、あの時、なんの遠慮もなしに槍を振るう時、私は、・・・私は怒り以外の気持ちも感じている様な。)
夢とはいえ、心は体に影響を及ぼす。激しい戦いの夢を見て、現実のバルサの体は動機が激くなった。
いつものあの悪夢では、蛇に上下から刺し貫かれ、串刺しの山羊の様に無残な屍を晒す、と言う所で飛び起きる。
背中に滝の様に、冷や汗をかいて。
しかし、今日はタンダに救ってもらった。そして、体をと心を冷やす現象は起きなかった。
では、今、体の火照りをどうすればいいのか。

「ダンダ」
「なんだい、バル・・・んっ??!!!」
バルサの肉厚で柔らかな唇で口をふさがれ、タンダの声がくぐもる。
しかし、戸惑ったのは一瞬で、すぐにバルサの口唇の動きに答えた。
ちゅ、ちゅく、ぴしゃ、ぴしゃぺしゃ、ちゅちゅ
前歯茎の上をなぞり、歯を開かせるとまるでそれが別個の生き物であるかのように、
御互いの舌を絡め合せ、舌同士で愛撫を行い、高めあっていく。
ようやく唇を離すと、ねっとりとした唾が糸を引いた。
はあ、は、はあ・・・。
数度の荒い呼吸で二人をつないだ唾液の糸が切れると、タンダはとても惜しいような気持ちになった。

「これも・・・夢なんだろ?なら、いいよね。」
「ああ、いいよ。」
二人の体から、衣服が消えた。


夢の中に、信じられないほど奔放なバルサが居た。
それは胸に燃える激しい怒りと、密かに気付き始めた自身の戦いへの渇望を、性で昇華するための行為だった。
タンダの胸を脇から乳頭へとまさぐりつつ、乳首を舐め上げ、乳頭を舌先で転がす。
その手は円を描きながら徐々に脇腹から臍の脇を過ぎ、まだ柔らかな少年の茂みを目指す。
(バルサが、俺を求めてくれている。)

夢の中では、遠慮など吹き飛んでいる。しかし、経験など無いも等しい二人。
少女の手はぎこちなく、もどかしい。だからこそ、愛おしい。
バルサの動きを制して、めちゃくちゃに彼女の蜜壺を貫きたい。
だが、こんなバルサの求めなど・・・これから先、夢でもあるだろうか。
タンダは、思い人に求められる喜びを感じて歓喜し、
自身の高ぶりのままに彼女を凶暴に貪りたい、もみくちゃにしたいという欲求を必死に抑えた。
そして、薪割り章魚のある硬い手のひらで可能な限り柔らかに、少女の髪を、しっとりと濡れた背を、首筋を、愛撫する。
「うぅ、ぁあああ、バルサぁあ!」
バルサの口唇による愛撫が、陰茎に達した。
躊躇せずに浅黒いタンダの肌の中でも黒々と光る、起立したそれを含むが、どうすればいいのかわからないのだろう。
ただ咥えて「ちゅ、ちゅ」と鼠鳴きのような音を立てて吸うだけのバルサ。
「バルサ、舌を、もっと動かして欲しいよ。そう、棒飴を舐めるように。股の裏の、縫い目のような筋に沿って・・・、うぅ!」
「・・・んむ。こ、こうかい?それとも、こう?」
律儀に答えるバルサは、陰茎の裏筋を舐る舌技のあと、蟻の門渡りを舐め上げる舌技を行い、どちらのことか聞いてくる。
もう、我慢が出来なかった。
「ああ、糞!!どっちも良いに決まってるだろ!そろそろ俺にもお前を気持ち良くさせろよ!」
バルサの顔を股で挟んでひっくりかえり、その顔を支点にして、己の股をバルサの上に、
自身の顔をバルサの女陰になる位置に回転して、女陰への攻めを開始する。
柔らかな縮れた茂みを掻き分け、女の泉を覗き込むと、
すでにその部分は密やかな水面になっていた。
ペチ、じゅ、ジュルルル  べちゃ、くちゃくちょくちょ。
乾いた旅人がやっと出会った泉の水を貪るかのように、女の泉に湧く蜜を貪るが、それは貪れば貪るほどに溢れだした。
「ひあああ!!あ、う、い、いいよぅ!」
バルサの嬌声はタンダの心の快感を深く刺激した。もっともっと俺を感じて欲しい。
「バルサ、バルサ!! 好き、好きなんだ!愛してる!」


夢はいつも唐突だ。
もっとバルサを感じたい、感じて欲しい、と思った瞬間、御互いの股間に顔を埋める姿勢から
御互いに向き合う姿勢に変わっている、それは女陰を貫くのに最も適した姿勢。
すぐさまに蜜が滴る泉に身を沈めたかった。しかし・・・、
タンダはバルサを抱きしめ、耳たぶを唇で愛撫しながらつぶやく。
「すき、だよ、バル、サ。」
自分の想いを示したい。荒んだバルサの心、その癒しになりたい。
俺の想いをわかって欲しい。荒々しさではなく・・・、タンダは一呼吸ごとに伸びる植物の芽のように
少女の泉をゆっくりと貫いた。

バルサはその行為に、もどかしげにもだえる。
(バルサはまるで、炎の様だ。)
俺は、猛る炎を鎮める男になれるだろうか。
(それにしても不思議だな。夢かそうでないか確かめるためには、頬をつねって痛みが無ければ夢だというのに
痛みは感じなくても、こんなに快感は感じる。)
夢の体の猛りを抑えるためなのか、妙に冷静な呪術師見習いのタンダの意識が己の嬌態を俯瞰している。
猛りつつも、醒めた視線、それを持てる稀有さ、それは呪術者としての真の適正・・・、少年はまだ気が付かない。

「う!ああ、おうう!」
静かな侵攻は、しかし、男の剣が女の鞘に収まるまでで終わった。体の奥底から沸き起こる津波のような高い波に呑まれ、
男女の腰は本能のままに激しく動く。
(もっともっと、バルサを知りたい。)
今日まで、こんなバルサは知らなかった。
今まで知らなかったバルサ、深い泉の底に隠れているバルサ。
タンダはさらに女の奥に潜ろうとして深く、深く少女を貫いた。
「ああ、信じられない、こんな、深く、に・・・ぃ、いいぃ。あ・ひぃ、ひ!ぅあああああ!」
バルサの泉の中は、まるで別の生き物のごとく激しく蠢き、
タンダ自体を飲み込むかのように深く咥え込み、奥へ奥へと蠕動した。
すべてを引き連れて、遠き日の沈む宮へと誘う引き潮のごとく・・・。
そして、夢の海の中で、男女はどちらとも付かぬほどに溶け合う。
二人はまるで両頭の蛇の様に絡み合い、一体となった。
「う、うう、おう!だめだ。気、気を、お、抑えられないぃ。いくよ、イク!」
バルサの深奥を、男の熱い精気が襲った。
「あ、熱っああっ!!!!私、も、いっ、ク、ぁアーーーー!」

そして深い闇がおとずれた。


ビク!
身じろぎしてバルサは目が覚めた。
知らない天井だ、なぜこんな所に?・・・ああ、そうか。
用心棒として泊り込んでいる、酒場の女給の休憩室を借りて、眠っていたのだ、と思いだす。
まだ朝は遠い様だ。
はっきりとは覚えていないが、顔が赤らむような、夢を見ていた。
始めはいつもの悪夢で、その夢を見た後はいつも深く絶望した感覚があるのだが、
今日は、途中からとても気持ちが良かったと思った。
タンダを思うさま貪り、体を満たした、心も・・・。
夢で満たされているという感覚は、初めてのことだった。
「・・・!」寝返りを打とうと身じろぎすると、股間がぐっしょり濡れているのに気が付く。
(ああもう、お漏らしをする歳でもないのに。)
慌てて始末をするために起き出すと、それが愛液であることに気が付き、一人赤くなる。
(こりゃ、誰にも言えないね。)
バルサは物音を立てないよう、井戸に向かった。

ハ!
「やばい!」
タンダはガバッ!と飛び起き、寝巻きをはだけて下着を覗いた。
(ああ、やっぱり)
見事に夢精している。
我ながら、あきれるほどの量だ。
(こりゃ、布団に染みないうちにさっさと洗わなきゃ。
師匠がいない時に術を試して、よかったよ。)
普段はこんな事態になると情けなさしか感じないが、今日は股間の不快感をはるかに凌駕した
心地よさと虚脱が体を支配する。
(バルサに、俺が術師として貯めていた気を大分渡したんだろうな。)
それはそれで良い、きっと今、バルサは気の充実で満たされているだろう。
でも、と思う。
(もうこの術は使わないでおこう。)
人の心の剥き出し。夢の場であり、あの剥きだしの心だけが人のすべてではない、
遷ろう陽炎の様な物だとわかっている。
しかし、そんな夢の場で有るからこそ、勝手に触れるような事をしてはならない想いもある。
夢でバルサを抱き、その剥き出しの心に触れた。
・・・あれは自分から触れてのことじゃなかったが、やっぱりいけないことだったと、タンダは思った。
「と、さっさと洗わないと」
一人ごち、ため息をついて頭を掻きつつ、タンダは下着を洗いに土間に下りていった。




タンダはバルサを抱きしめた。甘い香りがした。見詰め合って、キスをした。
それだけでバルサは泣いて、タンダは笑った。

突如、バルサの布が引き剥がされたかと思うと、タンダは一気にバルサに躍りかかった。
大きく張り出された乳房が強引に揉まれ、バルサの体が仰け反る。
「はぁぁぁん!!」
乳房が揺れ、タンダの頬を打った。タンダは突然左乳房にしゃぶりつくと、
強引に吸い付き、舌を素早くまわして愛撫し、それを繰り返した。
タンダの腰が自然に前へ、前へと動く。ポジティブでアクティブな動きだ。
びくびくと跳ね上がるバルサの腰を尻目に、タンダは続いて右の乳房に
吸い付いた。すかさず左の乳房を手でこねる。
「ひぁぁあん!」
両方の乳房が歪み、喘ぎ声が上がった。指の食い込んだ左乳房は弾力をもって
タンダの手を押しかえす。片手ではとても収まりきれない大きさだった。

それを何度か繰り返しながらタンダは服を脱ぎ、そしてまたバルサを生まれたままの
姿にした。ここにはまさに成熟した一人の男と女しかいない。
タンダはまずバルサの股間に顔を最接近させ、淫核をコロコロと嘗め回した。
ビクビクと、舐める度にバルサの腰が動き、秘部はより湿り気を強くしていく。
当然のごとく、タンダの頭にはバルサの乳房が二つ、重そうにのたれかかっており、
勃起した乳首が誇らしげにタンダの唾液を浴びて映えていた。

タンダは片方の手で乳房にも刺激を与え、バルサに継続して強い快感を
与え続けている。
「はぁぁ…ひぃっ、ひぃいっ…!!」
バルサは既に数回、軽くイっており、体力的にも消耗していた。




タンダのペニスは既にマキシマムに達しており、反り返って脈を打ち、
バルサを責めながらも地面に擦れていた。
「よし、いくぞ!」

準備できたと見るや、タンダはバルサの腰を掴むと、軽く尻のあたりを
刺激しながら性器同士を合わせ、一気に挿入した。
「はぁっ、はぁぁぁぁん!!!!!」

バルサの膣内にタンダのペニスが入り込むと、タンダは再び腰を振り始めた。
早く快感を得たいというのもあったが、別な言い方をすれば、タンダはバルサの柔らかくて、
巨大な乳房が押し付けられ、性的衝動が高まりイきそうだったのだ。

タンダはスパートをかけるかのごとく、腰を速いペースで打ちつけ、同時に
内側からバルサの乳房に手を回し、こね回した。
「はぁぁぁ… だ、駄目ぇ… は、ひ…いぎぃぃぃっ!!!」
「はぁ、はぁ、…ウゥゥゥ…!」
ふと鋭いピストンが入り、バルサが弓なりに体を仰け反らせ、イったタイミング…
激しく揺れ、胸を打つバルサの乳房が射精感を煽る。
タンダはもう一度、大きく腰を振り上げると、一気に突きいれ、子宮口に達すると、
溜まりに溜まった二週間分の欲望をバルサの胎内に注ぎ込んだ…

  ビュッ! ビュルル ビュクルッ ビュル ビュプッ… ドププ…

「はぁぁぁん!!タンダの熱いのが入ってくるぅぅ…っ!!妊娠してしまうぅ…っッ!!!」
迸った大量の子種がバルサの子宮内を暴れまわり、快感が内部から何重にもなって
バルサに襲い掛かり、バルサはそのままぐったりと意識を失った。

タンダの方も、急激な締め付けと射精の開放感、そして振えるバルサのバストに
完全に餌食になり、そのまま腰を落とした。
やがて、半萎えになったペニスが抜け、結合部からドロリと愛液交じりの精が垂れた。

「これは…ガキができたかもしれないな…ま、いいか」
そう呟くと、タンダもいつの間にか眠った。



あれは何時の頃からだろうか。
逞しい武人と、激しい眼をした女の子がこの山に出入りするようになったのは。
なんだか人目を避けているような、近寄り難い雰囲気を持っていた様に思う。
しかし、二人は怪我の治療を師匠に求めに、ちょくちょく訪れるようになったのだ。
そして、それは主に女の子の怪我治療を求めての事だった。
なぜ、このがこんな傷だらけになるのか。
治療の手伝いをする時心配で女の子に声を掛けたのが、最初の会話だった。
聞いて見ると女伊達らに、槍の稽古をしているという。
その会話を切っ掛けに、少しづつ二人は打ち解けるようになった。
何時しか、山小屋には、怪我の時だけでなく二人がおとずれるようになり。
女の子とは、幼馴染と言える間柄になっていった。

初めて会ってから、幾度の春を過ごしたのか。
「セイ!ヤッ!」
バルサは少しの暇を見つけると、槍の演舞をしているのが常だった。
まるで何かに追い詰められているように。

「そんなに根を詰めたら、体をいじめるだけだよ」
タンダが言うたび、バルサは眼を光らせるだけだった。


(なんだか、血を絞っているかのような・・・)
その様子は、まるで飢えた獣のようにも見えた。
その姿に胸を衝かれ、切ない気持ちで見守るようになったのは、何時の頃からだったろうか。
息切れを整えるために動きを止めるバルサに、
「ちょっと一息ついでに、一緒にお茶を飲もうよ」と声を掛けるのがならいとなった。

「なあ、バルサ。修行もいいかもしれないが、少しは身づくろいしなよ。」
「必要ない、私は強くなることしか、興味が無いからね。他に気を配る間に槍を振るう方を選ぶよ。」
上気した横顔で答えるバルサ、それをみてタンダは思う。
(・・・きれいだな・・・)野生動物の逞しい美しさが其処にはあった。
ふと足もとを見て、小さな赤い点が眼に留まった。
それを摘み取ってバルサの髪に挿す。
「吾亦紅だよ。小さい花だけれど、私も紅いんだよって言う意味さ。
お前は女を忘れて武術に打ち込んでるって言うけど、俺にはこの花のように紅く見えるよ。」
何気なく言った言葉に気が付いた。
(ああ、俺はこいつのことが好きになっていたんだ。)

バルサは顔を赤らめて言った。
「・・・お前、結構臭いセリフを平気で言う奴だね。」
「え?そうかな、思ったことを素直に言っただけなんだけど?」
「そうだよ、それに女に髪飾りを送るってどういう意味だか知ってるのかい?
結婚の申し込みの印だよ。」
確かに、簪を送るのは、そういう意味だった。
しかし、野の花を簪に例えるとは・・・バルサも俺のことを憎からず思っているのか?
そう気が付いた瞬間、たまらなく愛おしさがこみ上げてきた。
「俺が相手じゃ、いやか?」
ますます頬を染めるバルサ、返事を聞く前に自分でも驚くほどすばやく抱きしめて口付けをした。
本気で抵抗されれば、バルサには敵わないのはわかりきっていたが、
バルサはうろたえた様に身じろぎをしただけだった。



「・・・っぷ、はあ!」
口付けなんか、初めてだった。息を止めたままで付けていた、唇を離す。
「・・・っぷ、ははは、はぁ。お前、生意気だよ。年下の癖に・・・。」
「なんだよ、バルサだって息を止めてたんじゃないか。」
「これは、おかしくて笑っただけだよ。さあ、冗談はこれくらいにして・・・。」
冗談、という言葉を聴いた瞬間に、まだバルサを抱きしめていたままの腕に、力をこめた。
「冗談だと、思ってるのか?」
真っ直ぐにバルサの目を覗き込む。
と、けして揺らいだ事の無いバルサの目が揺らいだ。
こんな目を見たのは、初めてだ・・・。
「あんたの気持ちは嬉しいよ。でも・・・、知ってるだろう。私が何に追われてるか。
ここにちょくちょく来る事だって、本当は気が引けているんだ。それなのに、夫婦になんて・・・
あんたを面倒なことに巻き込みたくないんだよ・・・。」
「ばか!巻き込まれたなんて思うか!」
不意に腹が立った。すばやく左手でバルサの襟を割り、ふくらみを持ち始めた乳房、
その下に刻まれた、今年の冬に癒えたばかりの傷をまさぐった。
「俺だってまだ一人前とは言えないが、呪術師だ。この傷だって俺が縫ったんだ。
お前の事を、守れないわけじゃない。」
「あっ、こら、タンダ、やめっ・・・くすぐったい。」
「止めない。」
左手を傷から乳首に移し乳頭を弄びながら、右手で秘所をまさぐる。
「ああっ、何を・・・、そこはだ、だめだよ!あっ」
バルサがうろたえ、声をあげる間も空しく、腰紐は解かれ誰にも触れさせたことがない
茂みにタンダの手が延び、陰核を舐るように捏ねる。
とたんに、今まで感じた事のない快感が全身に走った。
先ほどまでの演舞で火照っていた体が、快感の火照りを簡単に受け入れてしまう。
タンダはバルサの耳元で囁いた。
「巻き込みたくないとか、そんな他人行儀な事は言わないでくれ・・・。好きなんだ、バルサ。」
最後のつぶやきを塗りこめるように、首筋に唇を這わせる。
「ああ・・・、タ、タンダ、お前、どこでこんな・・・。」
バルサはタンダから与えられる快感を必死で押しやろうとしながら、言った。
情に流されて、大事な者を無くしたく無いのに、抗いがたい。
「俺は医術も収めてるんだよ。人の神経の流れも知ってる、
 ・・・人の感じる部分も・・・。」
また首筋を舐り、舌を這わせながら胸に顔を近づける。
「んくっ、口付けはあ、下手だっ、った、くせ、んに」
「だって唇では触診しないからだよ。」
胸に到達し、乳頭を口に含む、硬く心地よい弾力を転がしつつ、女陰への攻めも忘れない。
大陰唇をまさぐり、強弱を持たせつつ陰核を刺激し、膣口の入り口を優しくなぞり、男を受け入れが
出来るかどうか、触診するように膣口に少しずつ指を抜き刺ししつつ、女を高めていく。
ちゃ、ちゃ、くちゅ、くちょ、くちゃっ。
蜜の立てる音が大きくなってくる。
「あっあぁ、だめだ、よ、汚い、よそこは・・・、あ、汗だってそんなに、掻いるのに。」
「汗の音じゃないよ、バルサ、知らないの?」
「し、知らないって、なに?」
意地悪をしたくなり、いっそう音を立てる。
ぐちゃ、くちょ、ねちょ、ぐちょ。
「女の人はね、男の人を受け入れる時に、ココから蜜を出すんだよ」
「そ、ん、あ、タンダ、もう、だめやめ・・・。あああ!?」
陰唇に男の唇があった。


べちゃ、ぺちょべちゃ。
先ほどまでの触診でつかんだ、女の快感の場所を拙いながらも的確に舌と唇で捕らえて愛撫する。
バルサにはもう抵抗する事は出来なかった、それどころか火の付いた体をもてあまし、新しいこの感覚に翻弄されていた。
体が大きくうねり、男を受け入れるため、体の命じるまま脚を開いて行く。
この疼きをなんとかして欲しかった。
「バルサ、いくよ」
陰唇から唇を離したタンダが告げる言葉を聞くと、我慢できずに自分からしがみ付いた。
女陰に激痛と、疼きをつきぬけた快感が走る。  破瓜だった。
「バ、バルサ。」
「もう、だめ、我慢、できない。あっあっ!い、いたい、けど、きもちいい。」
いつの間にかタンダを押し倒して上になり、男をむさぼるバルサ。
引き締まった、鍛え抜かれた体のうねり、タンダは圧倒された。
「ばか、私のこと、こんなにさせて、タンダのばか。あっあっあ~~~~~。」
「バルサ、あう、いく、あう!あああ!!」

二人は果てた。

「タンダ、やっぱり、まだあんたと夫婦になることは出来ないよ。
先行きが見えない私には、まだ普通の暮らしの未来が思い描けない。」
「いつか、私のことでの決着が付いて、あんたの気が変わってなかったら、その時には・・・。」
先ほどの激しい情事の後とは思えないほど、静かな目をしてバルサは言った。
むしろ、それまでの思いつめた激しさが、情事で昇華されたかのような穏やかな目だった。
「俺は、待っているよ。お前は渡り鳥みたいだからな。俺はお前の帰る木になる。待っているよ。」



あの時の約束は、まだ果たされていない。
しかし、もうあの時のように、あせっては居ない。
チャグムを伴い、今かたらわらにバルサが居る。
守りたいと思った、あのときの思いは、夫婦などという形が無くても果たせると知ったから。


6話後あたりのお頭×粋な女 精神的にはお頭×バルサみたいな感じで。
ss初のうえ、原作未読なんでいろいろおかしいですが許してつかあさい。


 
 夜の街の喧騒とヨゴ特有の冷たい湿り気を帯びた夜の匂いがあたりに染み渡る。
 街の一角にあるとある色店の奥で、任を解かれた武人が女と睦みおうていた。

 男は二つの頂を両の手で弄びながら
 仰向けに横たわるその女のうなじを、喉笛を、滑らかな谷間を、腹を、
 なだらかに続く腰のその下の柔らかい窪みを、茂みの奥を、
 飢えた獣が獲物のはらわたに喰らいつくように噛み付き舐った。

 解っている。
 あの女の体はきっとこんなに柔らかく指に食いつきはしまい。
 肌はこれほど白く滑らかではないはずだ。
 あの時、皇子を追ってかの女と対峙したあのふたつ月の夜。
 最後に刀を交えたとき、確かに己のヨゴ刀の枝刃が女の脇腹に食い込んだ手ごたえを感じた。
 女はしかし、その一撃に怯むことなくすかさず渾身の反撃を返したのだ。
 きっとあのような瀕死の傷を今まで何度も受けてきたに違いない。
 男はぼんやりと目の前の白い肌に重ねてかの女の傷だらけの肌を思い浮かべてみた。
 引き攣れた刀傷を。そして与えたその傷跡に口づける己自身を。
 
「無粋だね、アンタ」
「…何?」
 男が眉を顰めて女を見やる。
「そりゃあアタシは商売柄、『想いの叶わぬ誰か』の代わりに抱かれるのなんて慣れてるサ。
 別にそれはいい。でもアンタはまるで、その女を殺したがっているみたい」

「女は既に死んだ」
「!?今なんて…」

「もう我にできることは何もないのだ」
「…!?は…ううンッ」
 言うが早いが、男は女の柔らかい窪みの奥に分け入った。
 はじめは緩やかに、そして次第に急く様に深い抽送を繰り返す。
「んっ、はっ、はあ、あっ、あっ、はあっ」
 
 あの女は、このような時でも、あの真っ直ぐな強い眼差しで前を見るだろうか。
 声をあげるだろうか。挑発的な眼差しのまま。
 叶うなら、もう一度お主と刀を交えたかった。短槍使いのバルサよ。

「あっ、あっ、あっ、はああんっ…!」
 抱きあう部分に熱がこもり、女の中が大きくうねった。
 大きな波に飲まれるようにして、男は己を女の中に吐き出した。
 武人として、一人の男として、失った者の大きさを嘆きながら。

 おわり


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