6話後あたりのお頭×粋な女 精神的にはお頭×バルサみたいな感じで。
ss初のうえ、原作未読なんでいろいろおかしいですが許してつかあさい。
夜の街の喧騒とヨゴ特有の冷たい湿り気を帯びた夜の匂いがあたりに染み渡る。
街の一角にあるとある色店の奥で、任を解かれた武人が女と睦みおうていた。
男は二つの頂を両の手で弄びながら
仰向けに横たわるその女のうなじを、喉笛を、滑らかな谷間を、腹を、
なだらかに続く腰のその下の柔らかい窪みを、茂みの奥を、
飢えた獣が獲物のはらわたに喰らいつくように噛み付き舐った。
解っている。
あの女の体はきっとこんなに柔らかく指に食いつきはしまい。
肌はこれほど白く滑らかではないはずだ。
あの時、皇子を追ってかの女と対峙したあのふたつ月の夜。
最後に刀を交えたとき、確かに己のヨゴ刀の枝刃が女の脇腹に食い込んだ手ごたえを感じた。
女はしかし、その一撃に怯むことなくすかさず渾身の反撃を返したのだ。
きっとあのような瀕死の傷を今まで何度も受けてきたに違いない。
男はぼんやりと目の前の白い肌に重ねてかの女の傷だらけの肌を思い浮かべてみた。
引き攣れた刀傷を。そして与えたその傷跡に口づける己自身を。
「無粋だね、アンタ」
「…何?」
男が眉を顰めて女を見やる。
「そりゃあアタシは商売柄、『想いの叶わぬ誰か』の代わりに抱かれるのなんて慣れてるサ。
別にそれはいい。でもアンタはまるで、その女を殺したがっているみたい」
「女は既に死んだ」
「!?今なんて…」
「もう我にできることは何もないのだ」
「…!?は…ううンッ」
言うが早いが、男は女の柔らかい窪みの奥に分け入った。
はじめは緩やかに、そして次第に急く様に深い抽送を繰り返す。
「んっ、はっ、はあ、あっ、あっ、はあっ」
あの女は、このような時でも、あの真っ直ぐな強い眼差しで前を見るだろうか。
声をあげるだろうか。挑発的な眼差しのまま。
叶うなら、もう一度お主と刀を交えたかった。短槍使いのバルサよ。
「あっ、あっ、あっ、はああんっ…!」
抱きあう部分に熱がこもり、女の中が大きくうねった。
大きな波に飲まれるようにして、男は己を女の中に吐き出した。
武人として、一人の男として、失った者の大きさを嘆きながら。
おわり
ss初のうえ、原作未読なんでいろいろおかしいですが許してつかあさい。
夜の街の喧騒とヨゴ特有の冷たい湿り気を帯びた夜の匂いがあたりに染み渡る。
街の一角にあるとある色店の奥で、任を解かれた武人が女と睦みおうていた。
男は二つの頂を両の手で弄びながら
仰向けに横たわるその女のうなじを、喉笛を、滑らかな谷間を、腹を、
なだらかに続く腰のその下の柔らかい窪みを、茂みの奥を、
飢えた獣が獲物のはらわたに喰らいつくように噛み付き舐った。
解っている。
あの女の体はきっとこんなに柔らかく指に食いつきはしまい。
肌はこれほど白く滑らかではないはずだ。
あの時、皇子を追ってかの女と対峙したあのふたつ月の夜。
最後に刀を交えたとき、確かに己のヨゴ刀の枝刃が女の脇腹に食い込んだ手ごたえを感じた。
女はしかし、その一撃に怯むことなくすかさず渾身の反撃を返したのだ。
きっとあのような瀕死の傷を今まで何度も受けてきたに違いない。
男はぼんやりと目の前の白い肌に重ねてかの女の傷だらけの肌を思い浮かべてみた。
引き攣れた刀傷を。そして与えたその傷跡に口づける己自身を。
「無粋だね、アンタ」
「…何?」
男が眉を顰めて女を見やる。
「そりゃあアタシは商売柄、『想いの叶わぬ誰か』の代わりに抱かれるのなんて慣れてるサ。
別にそれはいい。でもアンタはまるで、その女を殺したがっているみたい」
「女は既に死んだ」
「!?今なんて…」
「もう我にできることは何もないのだ」
「…!?は…ううンッ」
言うが早いが、男は女の柔らかい窪みの奥に分け入った。
はじめは緩やかに、そして次第に急く様に深い抽送を繰り返す。
「んっ、はっ、はあ、あっ、あっ、はあっ」
あの女は、このような時でも、あの真っ直ぐな強い眼差しで前を見るだろうか。
声をあげるだろうか。挑発的な眼差しのまま。
叶うなら、もう一度お主と刀を交えたかった。短槍使いのバルサよ。
「あっ、あっ、あっ、はああんっ…!」
抱きあう部分に熱がこもり、女の中が大きくうねった。
大きな波に飲まれるようにして、男は己を女の中に吐き出した。
武人として、一人の男として、失った者の大きさを嘆きながら。
おわり
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