忍者ブログ
Admin*Write*Comment
うろほろぞ
[129]  [128]  [127]  [126]  [125]  [124]  [123]  [122]  [121]  [120]  [119
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 人間には得手不得手があって、中条静夫はどうやら人材を育てることが苦手そうだった。三十半ばで悟るにはいささか遅いが、ともかく現実そうに違いない。特に冷たいとか人嫌いとかいう訳ではないが、どうもこういった困難な状況に陥っている人間に対して、その人間に相応しい言葉が思いつかない。大体にして、中条自身も己の矛盾を解決しきっているとは言い難い。
 つまり、明らかにエキスパートではないが、そうなろうとしている段階の、所謂微妙な年頃の青年に対して無口になったのは、或る意味中条の素質の問題であり、別段彼を嫌っている訳でも、逆に特別視している訳でもなかった。
 もっとも、そんな判断も出来ない状況だった。




「何をしている」
 暮れなずむ時間に、ここ梁山泊で。返答次第では、或いは次のリアクション次第では殺す、と暗に込めて。
 ただし、ここを住処としていない中条の台詞だ、或る意味図々しい。
 しかしそんな暗喩や矛盾にに気付く様子など、向こうにはまるで無かった。仮に敵であったとしても五秒は待っただろうと中条は後に語る程、可哀想な有様だったからだ。
 目の前に居た青年は、中条の兄弟にしても若すぎる青年で、ようよう20を超えたばかりと見えた。それをいっそう若く見せたのは、ものを探して探して探して、探し疲れて途方に暮れている小動物の様な空気のせいだった……実はそうじゃあないんでしょうと何故か周囲は頑固に否定するのだが、中条は噂される様な一目惚れをしたとは思っていない。自分にも幾らか経験はあるのだが、ああいう感覚は確かに、訪れなかった。
 ただ、ちょこんと存在している、へたり込んでいる青年、呉学人が酷く可哀想だと思った。なにしろ目の前の青年はすっかり煤けていて、髪はばさばさで、息がぜぇぜぇとあがりまくっていて、俯いた顔をあげると鋭くしてみせた目の周りは微かでなく赤くなっていた。鼻水だって出ている。そしてどれだけ走っていたのか、膝をついた足には微かな震えが来ていた。あの時点での呉でも、8割程度にはエキスパートになっていたのだから、相当走ったのだろうと赤の他人の中条にも知れた。
 威嚇はしていないつもりだが、小動物はこちらの姿を見せただけでぴくりと震えた……呉が一目惚れだったでしょうと周囲に言われるたびに扇子で顔を隠してしまうのは、実は周囲の予想と全く違う感情を抱いていたからだ。
 なにせ当時の呉は限界までヘトヘトになっていて、その上で滅多にない自棄っぱちになっていた。その上で、一部の師範には知れていたが、当時の呉を現世に繋いでいたのは一人の少女の存在だけだったので、酷く冷酷でもあった。なにせその少女がいなければ、とっくの昔に首をくくっていただろうと今でも思うぐらいだ。そんな彼女にしても頼れるのは呉だけで、彼等はお互いにお互いを支え合い、依存しあっていた。
 そんな状況の呉が中条を見た途端に思った事は、前々より望んでいた通り、死ぬことだった……梁山泊も決して安全な土地ではないと聞いており、現に呉が梁山泊に入ってからも幾度か敵襲があった。自然の要塞であり我が庭でもある梁山泊という事で、国際警察機構はそれらを楯に何度も急場を凌いできたが、幾人もの命がその勝利の戦いに消えていった事も知っている。
 つまり自分はおそらく、この戦いの最初の犠牲者の一人になる、そう悟った。
 戦いはあらゆる意味で苦手だが、不思議と恐いという気持ちはごく薄く、呉はただ嗚呼と思った……そして思ったよりも素早く、この世に別れを告げた。小さくさようならと呟くと、ただ一つだけ持っていた鉄扇子を袖から取りだし、中腰に立ち上がるとぎゅうと握って出来る限り鋭角を相手に押しだした。最早、学んだり望んだりした通りに身を守る事など考えず、磨き抜かれた鋭い縁が、愚直なまでに中条に向かっている。鉄扇子を武器として選んだ時に言われた事など、当の昔に消えてしまっていた。
 中条の方はこの反応に苦笑していた。中条は何度か梁山泊に足を運んだ事はあるが、彼の顔は見たことが無かった。つまり相手は新参者で、九大天王など見たことも無いに違いない。しかしこの珍しい武器やその真摯な様子に見とれてやられる訳にもいかないと、中条はゆっくりと手を挙げた。
「私は国警の者だ、ここに用事があって来たんだ。しかし君の顔は知らない」
「私だって貴方の顔を知りません」
 もっともな理由だ、知らない人間においそれと梁山泊に踏み入らせる訳にはいかない。しかも正規の道ならともかく、ここは誰もが忘れかけた裏道の様な場所ときている。
 しかし、これからどうするにしても青年が可哀想だった。今だって、生まれたてなのに必死に立ちあがろうとする子鹿の様に足が震えて、真剣さの余り泣き出しそうな顔をしている。しかも全体的な雰囲気から見るに、国警に入ったのも、荒くれ者が行き場所を失ってというのではなく、まっとうな人間がやむをえずと選んだといった様子がある。何よりもお互い、死合いは望んでいる事ではない。
 結果、中条は妥当な線として、自分から折れようと決めた。元より相手は自分よりも随分と若そうだ、『大人の貫禄』も見せておきたい。
「ふむ。では、どうすれば信じて貰えるかな? もっとも、私には時間が幾らかはあるが、君はこんな所で油を売っている訳にもいくまい。その様子だと、余程の事があるのだろう?……そう、君さえよければ、私も手伝おう。これでも腕に多少の覚えはある、君よりも随分と老いてはいるがね」
 そのままの言葉に青年は反撃の機会を失った。言葉を詰まらせて、それでも中条の言葉を疑っている。しかし確かに、事実だった……猫の手も借りたいというか、事情を知らずに手伝ってくれるなら敵の手だって借りたい。
「お願いします」
 そう言って地面についた手は、中条が外見から考えていたよりもずっと華奢に見えた。


「女の子?」
 この人は敵ではないんだろうな、と呉が思ったのはその動きのせいだった。梁山泊は天然の要塞で、決して人の受け入れが良いわけではなく、それは住んでいる人間にとっても言えた。なので普通に梁山泊を訪れたり出て行ったりする時にはヘリコプターを使うのが通常で、手練れであれば移動もさもありなんといったレベルだ。
 その梁山泊を中条は素早く動いていく。慣れていたと思っていた呉の方が付いていくのが辛いぐらいだ。年齢をあげつらえたが、根本的な体力が違うのだろう。そもそもにして呉は、間違っても体力自慢武力自慢の輩ではない、勝負しても意外性程度のものだ。
 にも関わらず呉を殺す所か、手伝おうと言ってきたのだ、敵ではないだろう。
「ええ、十歳ぐらいの女の子で、碧を含んだ黒色の髪で」
「青い瞳の、だね」
 言った後で中条はしまったと思ったが、表面的には穏やかに笑う事で流した……呉の方はいっそ悲痛な顔をしており、視線をぐいと前のみに向けて全てを無視した。

 件の人間の話は、九大天王としての中条の耳に入ってきた。おそらく中条がそういった身分でなければ入って来ることは無かっただろうし、入れさせる事も無かっただろう。
 ある時、つまりあのバシュタールの惨劇からさして経っていない時、華僑の一人から紹介された二人の子供は、自ら国際警察機構に入りたいと申し出たらしい。勿論、無能で脆弱な、しかも何の取り柄も無さそうな子供に見えたので断った所、自分達が件の博士の縁者である事を告白し、保護を求めた。
 かのフォーグラー博士の実子と、第一助手。
 事態は一気に困窮を極めた……バシュタールの惨劇はあまりにも厳しい社会現象であり、いかな国際警察機構とはいえ、そういった前科者を置くのは問題在りと判断された。管理というなら、単なる凶状持ちの殺人鬼の方がいっそ気楽だ。きっと彼等は内部からも永劫にその責務を問われる事だろう……一時期は見殺しというまっとうな判断もあったが、彼等の立場と年齢が寛容さを与えた。
 曰く、本当にその立場で、その年齢で、かの惨劇を阻止し得たか? 責務をと言われる立場なのか? 人殺しの親を持つ子は、永劫に人を殺したそのものと同じ誹りを受けなければいけないのか?
『……赦してやりたい、赦して欲しい』
 誰がそう言ったかは分からない、しかし誰もが思っていたことでもあった……世紀の大罪人は、監視カメラにきっと気付いているのだろう。しかに何をすることもなく、ただ不安でぐずる少女を抱きしめて大丈夫だと言い続けていた。随分とやせこけて、しかし人間として大事なものを失わない瞳は、普通の人間の優しさで少女を見つめていた。
 あの悲劇さえなければ、彼にあったのは栄光と平和だったろうに。そして彼女にあったのは幸せだったろうに。
「……銀鈴、といいます」
 観念した様子で漏らした呉に、中条は苦笑を漏らした。ほんの少しの間で、別の言葉を思いつくことで、彼を慰めた。一片の哀れみかもしれないが、それも又真実だ。
「何、8歳で梁山泊に入る少女など、滅多にいないからね。おそらく、彼女が最年少じゃあないかな……いや、もう10歳だが、それでも彼女より若い子は滅多と居まいね」
 呉は別の息を漏らしてしまったと呟いた。様子を見るに、いかにも生真面目で、逆にいうとそういった8歳の少女のあらゆる事に関しては鈍感だろう様子だ。中条が不意に笑いたくなったのは、滅多にそんなものを見ないからだ。
 彼は、酷く純粋だ。
「……ええ」
「黄信にでもしごかれたのかね?」
 黙り込んだ呉が正しいのかそうでないのか、ともかくあの男は余りにも真っ直ぐなものだから、差別はいけないと件の少女にも同じように接したらしい……10歳の少女には酷だったろう、まして覚悟もなにもないのだから。
「……ええ」
「黄信君は真面目だからな」
 え、とおどろいた表情を浮かべた呉は、年齢よりも随分と若く見えた。


「黄信殿も黄信殿だ」
 呉はそう言いながら、走っている。最早夕日は一片の線になっており、山奥の梁山泊は急激に冷えていく時間だ。子供には厳しい。
「あんなに酷く、銀鈴を叱咤せずとも」
「死んでは欲しくないからね」
 真面目なのだよ、と中条はもう一度繰り返したが、つい先程その真面目さが招いた馬鹿馬鹿しさを実戦したばかりの呉には、あまり正しい言葉とは思えなかった……ともかく、銀鈴がいないと気付いたのは今日の明け方で、そう言えば昨日は鍛錬場で黄信に叱咤されて泣いていたと思いだした。銀鈴は悪くはないのだと宥めたものの、もうそろそろ銀鈴の中でも限界の様なものが近付いていたらしい。そうでなくともこの一ヶ月の間に女性専用の寮に移り、つまり呉と引き離された。呉としても何時までもべったりではいけないと分かっているが、急速に元気を無くしていく銀鈴を見ていると、果たしてこの判断は正しかったのかと訝る所だった。
 そして挙げ句の果ての大脱走……銀鈴も心配だが、今後の周囲も心配だった。一端放り出そうとした子供を、周囲は受け入れてくれるだろうかという不安が付いてまわって仕方ない。虐められたりしたら、今度こそ銀鈴は立ち直れまい。
「ですが……」
 呉の言葉はそこで止まった。酷使した膝が意図に反してかくんと笑って、地面を蹴った足元が頼りなく注に浮いて、そのまま飛び越そうとした穴に落ちかける……あ、と思った時には視界が幾分下がって、続いて頬が地面に撃たれて視界は更に一転し、自然落ちた視線の先で、自分の足元の遙か下に轟々と音を立てて流れていく川が見えた。
「随分と疲れているようだね? 何時から探しているんだい?」
 今や全体重を預かっている左手の手首は随分と細いし、それから察せられるようにエキスパートとはいえ随分と体重も軽い。筋肉が付いていると分かっていても、軽い。件の呉学人が智のエキスパートを目指しているとはいえ、これはいささか軽過ぎやしないか、と顔をしかめながら、中条は青年の脇に腕を差し込んでえいと持ち上げた。
「少し休もう」
 異論も何もなく、呉は頷いた。


 俯いた呉はとても20歳には見えなかった。膝を抱えて俯いていると、中条の子供ほどに見える。中条は誰かに出会ったり遭難する予定は無かったので、こんな時に役立ちそうなものといえばライターぐらいなものだった。適当に木切れを集めて薪をすると、とうとう呉はしくしくと泣き始めた。
「どうしよう……銀鈴は……し、死んでいるかも、しれません」
 この山には人食い虎だっているんです、と言った途端、自分で恐くなったのか、泣く気配が一層強くなった。どうにも泣いている人間を宥める術を知らない中条はいささか困ったものの、さりとて放り出す訳にもいかず、自然口調は何処か堅いものになった。
「銀鈴君を他に捜している者はいるのかい?」
 呉は小さく頭を振って、今日一日は自分がただそうしていた事を思いだした。
「いません……銀鈴が、私がいなくなった事だって、知っているかどうか……」
「どうして周囲に相談しない?」
 国際警察機構も非情ではない。受け入れると決めれば相応の礼は尽くすし、何より10歳の少女が行方不明になったと知れば、捜索隊の有志だって両手に余る数が出てくるだろう。辛い思いをしたからこそ、その気持ちが分かる連中は多い。
 呉は黙り込んだ……中条は倣うでもなく黙って、パイプに火を付けようとして、刻み煙草を切らした事に気付いて顔をしかめた。おそらく、この短い探索の内に無くしてしまったのだろう。元よりこういった寄り道をする予定では無かった。
「どうして?」
 幾分穏やかにした声に、鼻をすすり上げて顔をあげた呉の声はとても小さくて、中条はいっそ哀れだと思った。

    だって、私達が生きていていいのかどうか、分からないんです。

 生きていけと言うことも出来なければ、死んでしまえと言うことも出来ず、中条は長い息を吐き出して、顔をあげた。この周囲には自分達以外の生き物はいないと思っていたが、どうも違うらしい。先程呉が足を滑らせかけた崖の辺りから、寝息のようなものが聞こえている。
 中条は正確にその跡を辿り始めた。普通の人間の目では見えない暗闇でも、エキスパートの目にははっきりと小さないきものが見えた……只の切り立った崖に思えた部分には幾らか、それなりの大きさの岩棚があり、その一つに、幾分薄汚れているが、虎などではなくれっきとした人間の子供で、件の少女に違いなかった。
 おそらく足を滑らせて、その岩棚に落ちたのだろう。中条は一見絶壁に見える岩の間に、小さなとっかかりを探しながら、そろそろと岩棚に向かって降りていった。自分が足を置いた途端に砕けたらと一瞬嫌な想像をしたが、岩棚はきっちりと中条の体重を受け止めてくれた。
「あの……どうしたんですか?」
 思ったよりも上の方から聞こえてくる声に、中条は返した。
「君の捜し物が見つかったよ」


 灯りの元で見ると、少女は思ったほど傷ついておらず、寝息も安定していて悪いところは無さそうだった。ただ、右手に握った花は幾分しおれていて、あの場所にいた時間を教えてくれた。あのままだったら、凍死していたかもしれない。
「銀鈴、銀鈴……ファルメール」
 涙で顔をくしゃくしゃにした呉が、中条を押しのけるように少女を抱きかかえた。馴染みの気配に気付いたのか、ぱちりと目を開けた少女は、小さく欠伸をした後で、まるで普通に小首をかしげた。
「呉先生、またないてたの?」
 涙の跡が残っているのに気付いたのだろう。起きた途端の指摘に、絶句した呉に、銀鈴はへにゃりと笑いかけた。
「やっぱり」
「そ、そりゃ、銀鈴がいなくなるからだろう!」
 自分勝手な行動に怒りを込めたものの、泣いて掠れた声では迫力に欠ける。逆に少女はそんな様子にやはり小首を傾げた。
「わたしは修行してたの。黄信のおじちゃんがおこるから」
 黄信のアレを『怒る』で済むのが将来の大物振りを示しているようで、中条は思わず苦笑いを浮かべた。一方、勝手に居なくなったと想像していた呉にしてみれば、暢気な発言には足元を崩された気にもなってくる。結果、ああとかいささか間の抜けた返事を返した呉に、銀鈴は思い出したように花を突き付けた。
「はい、先生が元気がないから、これあげる」
 綺麗でしょ、と笑った少女に、呉はついにへたれこんでその場に座り込み、中条は先程とは別の苦笑を浮かべた……どうやら銀鈴は事故で足を滑らせた訳ではなく、花があそこにあったので取りに行こうとして、降りたはいいが上れなくなってしまったらしい。それで焦るでもなく眠っているのだから、やはり期待の大物といったところか。
「だから、なかないでね、心配するもん」
 矢張り、呉は泣きそうな顔をしていた。


 安心したせいか一気に力が抜けたらしく、呉はその場で眠り始めた。銀鈴も安心したせいか再び眠り始めて、結局中条は軽いとはいえ人間二人を背負って梁山泊の本部まで歩く羽目になった。他のエキスパートだったら途中で放りだしていただろう道のりの果てにたどり着いた本部は、いささか緊迫した空気に包まれていた。夜中だというのに、大勢の人間が緊張した面持ちで歩き回り、指示が飛び交っている。
「中条、何をしていたんだ」
 こんな時期に、と怒鳴る黄信の顔には汗が浮いている。一見飄々とした様にも見える中条に更に苛立ったのだろう、かまわんと言い掛けて背をむけかけた所に中条が声をかけた。
「何かあったのかね、黄信君」
「子供がいなくなった。10歳と、20歳と」
 20歳の方は黄信と大して違わないのにそうと言いきる辺りが流石だと中条が奇妙に納得していると、大山狩りの様な雰囲気を漂わせた花栄が肩を鳴らしながらさてと言った。
「こいつが怒鳴ったのがこたえたのか、今朝方辺りに女の子の方がふらりと居なくなって、それを探すつもりか保護者の、呉学人って男もいなくなっちまって……まぁ帰ってくるだろうと思っていたら、この時間になってもちらりとも姿を見せやしない。韓信殿は必ず帰ってくると言ったものの、どうにも周囲が収まらないからな」
 そういった花栄自身も、勿論黄信もその『収まりのつかない周囲』の一部だろう。
「では、ここには有志一同が集まっている訳かね」
「そうだな」
 不満そうな黄信に、中条は滅多にない笑いを浮かべて、背負っていたものを黄信に手渡した。
「では、周囲を安心させてやってくれ」
 その時に見せた黄信の顔は、その後暫くの噂になるぐらいの有様だった。
PR
悲しい * HOME * yurikago
  • ABOUT
うろほらぞ
Copyright © うろほろぞ All Rights Reserved.*Powered by NinjaBlog
Graphics By R-C free web graphics*material by 工房たま素材館*Template by Kaie
忍者ブログ [PR]