小さい大作とサニーのお花畑での結婚式とかいいよね。
二人は幼なじみで、他に子供が居ないので必然的に良く遊ぶようになる。大作も学校行ってなさそう。だからサニーと一緒にBF団の中で英才教育されていそうだよね。
でも二人は遊びたい盛りなんだよね。いつも一緒にいる。サニーは大人しそうに見えて、大作と一緒に川で遊んだり入っちゃダメだよって所に入ったり、そういう活発な部分もたくさんある子だと良いなあ。
そして二人は子供っぽい感情で、離れたくないなら結婚すれば良いんだよって言い出すんだよね。
「サニー、大きくなったら僕と結婚してくる?」
「うん大作、大きくなったら私をお嫁さんにしてね」
サニーは大作を大作と呼んで欲しい。
お花畑でお花を集めて白詰草で花の冠を二人分作ってさ。セルバンテスが牧師さんの役でね。あれ、やっぱ神父の方がセルバンテスらしいかな?セルバンテスは結婚しないから神父で良いか。
神父、セルバンテスでさ。仲人はなくていいよね、三人だけの結婚式だから。アルベルトも草間博士もいつもいない。子供を構ってくれるのはセルバンテスだけだから。あのBF団の島に居る時に、二人が一番お世話になったのはセルバンテスだと思うので、そうする。大作とサニーが手を繋いでセルバンテスのところへ遊びにいくのが二人の日課。
時々お仕事で遊べないときもあるけどセルバンテスさんはいつも後でちゃんと遊んでくれる。この時もそうだった。サニーと手をつないで二人、花園を出てセルバンテスさんの部屋にいくと、セルバンテスは困ったようにいった。
「これから仕事なんだよ、ごめんね二人とも」
大人はいつも忙しそうなんだ。僕とサニーはいつもおいてけぼりなんだ。サニーの手に力が籠る。僕も手に力を入れて返事をする。セルバンテスさんはそれに気が付いたみたいだ。
「本当にごめんよ、でも帰ってきたら何日かまた仕事は入らないから、そうしたら一日中だって一緒だよ。その時は二人とも僕を仲間に入れてくれるかい?私もサニーちゃんや大作と何して遊ぼうか考えておくよ!」
僕にもサニーにも分かる。セルバンテスさんはほんとうは忙しいんだ。でも僕たちをとっても可愛がってくれてるのが僕には分かる。だからセルバンテスさんは大好きだ。
お父さんも、…こうなってくれたらいいのに。
セルバンテスさんに我侭言っちゃダメだ、きらわれちゃう。でも帰ってきたら遊んでくれるって。僕とサニーはセルバンテスさんに抱きついて、いっぱいちゅーをした。ちゅーは好きな人にたくさんしてあげるといいよって教えてくれたのはセルバンテスさんだ。
だから僕もサニーもちゅーをするようになった。サニーは可愛いけど、そう言う時のサニーはとっても可愛くて僕はよくわからない。よくわからないけど、ドキドキする。サニーと結婚したいってそう言う事なのかな。
セルバンテスも僕とサニーに一杯チューをしてくれた。良い子だね、じゃあおじさんの帰りを待っていとくれと言うので、三人で指切りをして部屋から出た。
////////////////
そんでセルバンテスが帰ってきたら、お花畑で白詰草で結婚式だよ。セルバンテスに結婚式をしたいんだけどどうすれば良いの?ってきいたら驚くよなあ。でもすぐにニコニコして「うん、じゃあ僕が神父さんになって、二人を祝福してあげよう!色々準備するから、そうだなああとちょっとだけ待っててくれるかな」って聖書を持ち出してきて、指輪やちっちゃいドレスやダキシード用意させて超略式の結婚式ごっこがはじめるよ。
子供の手にあわせて派手なのは避けて、シンプルな趣味の良い指輪。ドレスはそうだなあ、用意させようかな。大作なんて生まれて初めて着る蝶ネクタイでさ!サニーも初めて着るドレスでね!ほんとにウェディングのだとあれだから、結婚式の時に女の子が着るよーな白いミニドレスね。ブーケも用意してあげる。セルバンテスはお膳立てが大好きです。アルベルトが戴宗を調教する時もお膳立てをするのが大好きだよ!
空に舞い散る花や紙吹雪やライスシャワーは当然眩惑の力です。こう言う時に私の能力は発揮するべきだろうって張り切るよね。
三人だけの結婚式。ほんとうはセルバンテスが二人にアルベルトや草間博士も呼ぼうか?って聞くんだけど、二人がしなくていいって断るんだよな。お父さんお仕事忙しいから、我侭言っちゃいけないって…とかけなげな事言うからセルバンテスの目から涙。なんていい子なんだ!あんの馬鹿野郎ども!(アル+草間)
そんでセルバンテス神父の前で大作とサニー(お互い6歳)は神様に永遠の愛を誓うんだよね。
「今日より善き時も、悪しき時も、富める時も、貧しき時も、病めるときも、健やかなる時も、死が二人を分かつとも、互いに愛し、慈しみあうことを誓いますか?」
「誓います」×2
チュー。セルバンテス内心、あ~子供の写真を見せびらかす親バカの気持ちがわかったよ私は!って思うよね。多分これ写真とってるよセルバンテス。隠しカメラかなんかで。誓いの言葉若干違うけどこっちの方が好きなんで一部変えてあるよ。
大作とサニーが、まだ小さくて世界の事なんて何にも知らなくて、そう言う時に遠い将来の事を約束するのがいいよね。
セルバンテスはその約束の儚さを知っている。守られる事もきっと出来ないだろうこともわかっている、分ってないのは子供達だけなんだよな。でもその無知さが今は愛おしいんだよ。夢を見ない子供なんて子供じゃあないだろう?ってさあ。まあ大作はその約束を守りますけどね!
大作がロボの主人となり、そのままBF団から消えたとき、無論本部は大騒ぎになるだろう。誰もサニーに真実は教えてくれないだろう。アルベルトは一言だけ「草間大作の事は忘れろ」というだけ。理由を尋ねたいのに、その背中は質問を許してくれない。小さいながらも聡明なサニーは聞いちゃいけない事なんだって分かる。でも、どうしてもそれがしりたくて、かなしくてたまらない。
そして走るうちにいつものお花畑に来てしまう。花園はいつでもサニーを暖かく迎え入れてくれる。
大作はどこへいったの。どうして皆、草間博士のことを裏切り者なんて呼ぶの。私の大好きな大作の、大作の大事なお父さんをそんな風に呼ばないで!
ひっくひっくと涙が出てくるのをとめられない。先程のアルベルトを思い出す。質問を許さない広い背中。
父様、忘れろなんて言わないで。私の大作を忘れろなんて言わないで。もう会えないなんて言わないで…
もう大作に会えないであろう事を察して、でも誰にもそんな事を言えないサニー。
きっと大作はもうここには戻ってこない、何があったのかは分からないけどもうここで遊ぶ事が出来ないのね。私の初めての友達。私の初めての好きな人。
スカートの裾をぎゅっと握ると、手に何か固いものの感触。探ってみるとそれはあの結婚式をした時にバンテスおじさまからいただいたエンゲージリングが一つ。そっと左手の薬指にはめてみる。
「やっぱり キレイ…」
夕暮れの空にうかぶ太陽の光に反射してきらきらと輝く指輪。また
悲しくなってきたサニーは目が潤んでしまう。
「大作に会いたい」
貴方はこの夕焼けをどこから見ているの? 私もそこにいきたいのに、きっと私は貴方と同じ場所には行けないんだわ。
ほろほろと涙が止まらない。ぎゅっと手を握りしめて、指輪にそっとキスをする。大作、私忘れないね。大作と一緒に約束した事。きっときっと迎えにきてね。
夕焼けが終わって、夜の闇がきてもサニーは座り込んでそこから動かない。今は何にも考えたくなかった。
「お風邪を召してしまいますよ マドモアゼル」
頭上からふわりと暖かいものがサニーを包んだ。なじみのある匂い。セルバンテスが迎えにくる。サニーをクフィーヤでくるんで、後ろから抱きしめるんだよ。
サニーは黙ったまま背中の暖かさを感じている。バンテスおじさんは優しい。でも今何か口に出したら、それはすべてバンテスおじさんに向けてひどいことを言ってしまいそうで怖かった。
セルバンテスはそのままサニーをお姫様だっこしてすたすたと帰り道を辿る。スーツの前を握りしめながら震える身体をセルバンテスは優しく包む。クフィーヤがサニーの顔を隠してくれているのは有り難かった。こんな顔を見られたくなかった。
…分かってるの、自分が我侭してるだけなのは。迎えにきてくれて本当はとっても嬉しいのに、ごめんなさいおじさま。
私は大作に迎えにきて欲しかった。
二人は幼なじみで、他に子供が居ないので必然的に良く遊ぶようになる。大作も学校行ってなさそう。だからサニーと一緒にBF団の中で英才教育されていそうだよね。
でも二人は遊びたい盛りなんだよね。いつも一緒にいる。サニーは大人しそうに見えて、大作と一緒に川で遊んだり入っちゃダメだよって所に入ったり、そういう活発な部分もたくさんある子だと良いなあ。
そして二人は子供っぽい感情で、離れたくないなら結婚すれば良いんだよって言い出すんだよね。
「サニー、大きくなったら僕と結婚してくる?」
「うん大作、大きくなったら私をお嫁さんにしてね」
サニーは大作を大作と呼んで欲しい。
お花畑でお花を集めて白詰草で花の冠を二人分作ってさ。セルバンテスが牧師さんの役でね。あれ、やっぱ神父の方がセルバンテスらしいかな?セルバンテスは結婚しないから神父で良いか。
神父、セルバンテスでさ。仲人はなくていいよね、三人だけの結婚式だから。アルベルトも草間博士もいつもいない。子供を構ってくれるのはセルバンテスだけだから。あのBF団の島に居る時に、二人が一番お世話になったのはセルバンテスだと思うので、そうする。大作とサニーが手を繋いでセルバンテスのところへ遊びにいくのが二人の日課。
時々お仕事で遊べないときもあるけどセルバンテスさんはいつも後でちゃんと遊んでくれる。この時もそうだった。サニーと手をつないで二人、花園を出てセルバンテスさんの部屋にいくと、セルバンテスは困ったようにいった。
「これから仕事なんだよ、ごめんね二人とも」
大人はいつも忙しそうなんだ。僕とサニーはいつもおいてけぼりなんだ。サニーの手に力が籠る。僕も手に力を入れて返事をする。セルバンテスさんはそれに気が付いたみたいだ。
「本当にごめんよ、でも帰ってきたら何日かまた仕事は入らないから、そうしたら一日中だって一緒だよ。その時は二人とも僕を仲間に入れてくれるかい?私もサニーちゃんや大作と何して遊ぼうか考えておくよ!」
僕にもサニーにも分かる。セルバンテスさんはほんとうは忙しいんだ。でも僕たちをとっても可愛がってくれてるのが僕には分かる。だからセルバンテスさんは大好きだ。
お父さんも、…こうなってくれたらいいのに。
セルバンテスさんに我侭言っちゃダメだ、きらわれちゃう。でも帰ってきたら遊んでくれるって。僕とサニーはセルバンテスさんに抱きついて、いっぱいちゅーをした。ちゅーは好きな人にたくさんしてあげるといいよって教えてくれたのはセルバンテスさんだ。
だから僕もサニーもちゅーをするようになった。サニーは可愛いけど、そう言う時のサニーはとっても可愛くて僕はよくわからない。よくわからないけど、ドキドキする。サニーと結婚したいってそう言う事なのかな。
セルバンテスも僕とサニーに一杯チューをしてくれた。良い子だね、じゃあおじさんの帰りを待っていとくれと言うので、三人で指切りをして部屋から出た。
////////////////
そんでセルバンテスが帰ってきたら、お花畑で白詰草で結婚式だよ。セルバンテスに結婚式をしたいんだけどどうすれば良いの?ってきいたら驚くよなあ。でもすぐにニコニコして「うん、じゃあ僕が神父さんになって、二人を祝福してあげよう!色々準備するから、そうだなああとちょっとだけ待っててくれるかな」って聖書を持ち出してきて、指輪やちっちゃいドレスやダキシード用意させて超略式の結婚式ごっこがはじめるよ。
子供の手にあわせて派手なのは避けて、シンプルな趣味の良い指輪。ドレスはそうだなあ、用意させようかな。大作なんて生まれて初めて着る蝶ネクタイでさ!サニーも初めて着るドレスでね!ほんとにウェディングのだとあれだから、結婚式の時に女の子が着るよーな白いミニドレスね。ブーケも用意してあげる。セルバンテスはお膳立てが大好きです。アルベルトが戴宗を調教する時もお膳立てをするのが大好きだよ!
空に舞い散る花や紙吹雪やライスシャワーは当然眩惑の力です。こう言う時に私の能力は発揮するべきだろうって張り切るよね。
三人だけの結婚式。ほんとうはセルバンテスが二人にアルベルトや草間博士も呼ぼうか?って聞くんだけど、二人がしなくていいって断るんだよな。お父さんお仕事忙しいから、我侭言っちゃいけないって…とかけなげな事言うからセルバンテスの目から涙。なんていい子なんだ!あんの馬鹿野郎ども!(アル+草間)
そんでセルバンテス神父の前で大作とサニー(お互い6歳)は神様に永遠の愛を誓うんだよね。
「今日より善き時も、悪しき時も、富める時も、貧しき時も、病めるときも、健やかなる時も、死が二人を分かつとも、互いに愛し、慈しみあうことを誓いますか?」
「誓います」×2
チュー。セルバンテス内心、あ~子供の写真を見せびらかす親バカの気持ちがわかったよ私は!って思うよね。多分これ写真とってるよセルバンテス。隠しカメラかなんかで。誓いの言葉若干違うけどこっちの方が好きなんで一部変えてあるよ。
大作とサニーが、まだ小さくて世界の事なんて何にも知らなくて、そう言う時に遠い将来の事を約束するのがいいよね。
セルバンテスはその約束の儚さを知っている。守られる事もきっと出来ないだろうこともわかっている、分ってないのは子供達だけなんだよな。でもその無知さが今は愛おしいんだよ。夢を見ない子供なんて子供じゃあないだろう?ってさあ。まあ大作はその約束を守りますけどね!
大作がロボの主人となり、そのままBF団から消えたとき、無論本部は大騒ぎになるだろう。誰もサニーに真実は教えてくれないだろう。アルベルトは一言だけ「草間大作の事は忘れろ」というだけ。理由を尋ねたいのに、その背中は質問を許してくれない。小さいながらも聡明なサニーは聞いちゃいけない事なんだって分かる。でも、どうしてもそれがしりたくて、かなしくてたまらない。
そして走るうちにいつものお花畑に来てしまう。花園はいつでもサニーを暖かく迎え入れてくれる。
大作はどこへいったの。どうして皆、草間博士のことを裏切り者なんて呼ぶの。私の大好きな大作の、大作の大事なお父さんをそんな風に呼ばないで!
ひっくひっくと涙が出てくるのをとめられない。先程のアルベルトを思い出す。質問を許さない広い背中。
父様、忘れろなんて言わないで。私の大作を忘れろなんて言わないで。もう会えないなんて言わないで…
もう大作に会えないであろう事を察して、でも誰にもそんな事を言えないサニー。
きっと大作はもうここには戻ってこない、何があったのかは分からないけどもうここで遊ぶ事が出来ないのね。私の初めての友達。私の初めての好きな人。
スカートの裾をぎゅっと握ると、手に何か固いものの感触。探ってみるとそれはあの結婚式をした時にバンテスおじさまからいただいたエンゲージリングが一つ。そっと左手の薬指にはめてみる。
「やっぱり キレイ…」
夕暮れの空にうかぶ太陽の光に反射してきらきらと輝く指輪。また
悲しくなってきたサニーは目が潤んでしまう。
「大作に会いたい」
貴方はこの夕焼けをどこから見ているの? 私もそこにいきたいのに、きっと私は貴方と同じ場所には行けないんだわ。
ほろほろと涙が止まらない。ぎゅっと手を握りしめて、指輪にそっとキスをする。大作、私忘れないね。大作と一緒に約束した事。きっときっと迎えにきてね。
夕焼けが終わって、夜の闇がきてもサニーは座り込んでそこから動かない。今は何にも考えたくなかった。
「お風邪を召してしまいますよ マドモアゼル」
頭上からふわりと暖かいものがサニーを包んだ。なじみのある匂い。セルバンテスが迎えにくる。サニーをクフィーヤでくるんで、後ろから抱きしめるんだよ。
サニーは黙ったまま背中の暖かさを感じている。バンテスおじさんは優しい。でも今何か口に出したら、それはすべてバンテスおじさんに向けてひどいことを言ってしまいそうで怖かった。
セルバンテスはそのままサニーをお姫様だっこしてすたすたと帰り道を辿る。スーツの前を握りしめながら震える身体をセルバンテスは優しく包む。クフィーヤがサニーの顔を隠してくれているのは有り難かった。こんな顔を見られたくなかった。
…分かってるの、自分が我侭してるだけなのは。迎えにきてくれて本当はとっても嬉しいのに、ごめんなさいおじさま。
私は大作に迎えにきて欲しかった。
PR