忍者ブログ
Admin*Write*Comment
うろほろぞ
[99]  [98]  [97]  [96]  [95]  [94]  [93]  [92]  [91]  [90]  [89
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

○セルバンテスについてついて考えてみた。

アラブ系、黒髪、目がギロッとしている。鼻も大きいし口も大きい、濃ゆい顔のつくり。
向こう特有の一夫多妻制の何番目かの奥さんの子供、小さい頃は母親に構ってもらえない目立たない子供、他の女の子供に負けるな継承権を盗みとれと言われ続け嫌気がさし家を飛び出す、母親は自分の唯一の男の子だったセルバンテスが飛び出し、継承権を失った事を呪ってセルバンテスに呪いの言葉を吐きながら死ぬ。セルバンテスは血のつながりを、自分の中の血を憎む。
アルベルトとはBF団に入った以降知り合う、印象はお互いあまりよくない。アルベルトはセルバンテスの軽さに吐き気を覚え、セルバンテスはアルベルトの厳格さにうんざりうんざしている。
この二人が友達になった切っ掛けはなんだろうって、ずっと考えているんですが、始めは命を救った、かなって思っていたんですが仲が悪いのにセルバンテスがアルベルトを助けるような事をするだろうか?と思い却下。
なので切っ掛けは些細な事で、セルバンテスがある時インドに出掛け、サリーを着て出てきた、ターバンを巻いてきた、インドの写真を眺めていた、なんでもいいんですがインド関係のものを眺め、もしくは身に付けていた時、アルベルトが何気なく「インドか、それは」と声をかけてくる。
セルバンテスがはビックリするんだけど「ああ、そうだよ、この間言ってきたんだ。中々興味深い土地だったよ。…君はインドに興味があるのかい」ときくと、どうやら何度かいった事があるらしい事が分かる。
アルベルトの母親の実家はインドで時折帰郷の際に一緒にいっていたという設定があるので、アルベルトは昔を思い出し、写真を見ながら思わず「懐かしいな」と微笑む。普段のシニカルな笑みでもなく、皮肉に溢るる笑顔でもない素の笑顔を。
あ、こいつ、笑えるんじゃん、って思ったら、セルバンテスの中にあった今までのこわばりが溶ける。そんでそれから会話の機会が増えて、徐々に二人は親友になっていった。
いわゆる二人の間に共通認識が生まれた事により、先入観がなくなり、親しくなる事が出来た、って感じかな。

そんでセルバンテスの能力についてなんですが、彼は能力を使う時に色々な彼のポリシーに乗っ取って発動する。仲間には絶対に使わない、自分の力で出来る部分では能力を使わない。能力を使うのはそれを使わないと展開しないときのみ。まあたとえ十傑集に使ったとしても十傑集相手じゃ通用しないだろうけどね。
そしてセルバンテスは子供が大好き。子供には無限の可能性を感じるから。だから大作の事も本当に好きだったろうと思う。セルバンテスは「好き嫌い」についての嘘はつかない。サニーの事も無論大好き。自分にはもうないものをみてしまうのかもしれないね。でも大作やサニーの事を可愛がるんだけど、二人の事を可哀想な境遇だなあとも思っている。
大きくなって、自分の意志でここを選ぶのなら仕方がない。それが彼の選んだ人生なのだから。でもね、小さいうちから選択肢が他になくてここに来る者が可哀想でならないんだ、僕は。
だって彼らには無数の未来がある筈なんだ。それこそ無限の可能性が広がっているんだよ。子供のうちからここに入って、破壊活動なんて見るもんじゃないよ。どんな大人になるか知れないよ。私は子供には出来る限り幸せになってほしいんだ。色々な事を経験して大きくなってほしいんだ。
だからせめて私は、自分の身近にいる大作君とサニーをとっても大切にしたいんだ。今後世界がどの道を辿るとしても、子供達に未来がある限りは何とでもなるさ!
そして大作を肩車して、サニーと三人で島を散策しながら話しだすセルバンテス。
「ちょっと難しい話になるけど聞いてくれるかい? 人類の長い歴史から見れば私たちBF団と国際警察機構の争いなんて些細な事さ。倒れた方はその時の歴史に選ばれなかっただけなんだ。でもたとえ勝った方が統治するにしてもそれが間違っているならやっぱりすぐに倒されてしまうだろう。それが人の歴史なんだからね。だから、自分の運命を疑わないでくれ。辛いときがあってもそれはすぐに終わるから。いつだって君たちの前には黄金のような、心ときめかす未来が待っているよ。前を見て歩きなさい」
「……セルバンテスさん? よくわからないよ、ボク」
「うん、それでいいよ。ただ大きくなってもこの言葉を覚えていてくれたら、おじさんは嬉しいな。二人とも素敵な友達を作るんだよ、おじさんも協力するからね。おじさんもサニーちゃんと大作君のお友達にしてくれるかい?」
「うん!」サニー+大作
子供は嘘をつかない、付いたとしても他愛無いものなので無条件に好きなんだよね。大人の嘘は可愛くないよ!って言いそう。アルベルトはお前そうだろう、っていうから、だから大人の嘘が嫌いなんだよ!って言い返すな。
セルバンテスは自分の子供は残す気はない。母親に言われた言葉が残ってしまってる。だから余計に人の子供が可愛いんだよね。自分の子供が生まれて自分に似ている所があったら可愛がれるかどうかの自信がない。性欲を持て余したときはプロのお姉さん相手かな。
セルバンテスは砂漠に咲く花なので、白い小さな楚々として咲く花なんだっよね。彼の内面を示しているかのような。乾いた大地でも地中に何メートルもの根を張り、水を得る。そして一年一度花を咲かせる。
その花はいつ花開くのかセルバンテス自身にも分からないけれど、心から感動した時にそっと開く。それを見れた人はセルバンテスの親友になる事が出来る。アルベルト然り、サニーや大作然り。子供は物事の本質を見抜くからね。
セルバンテスは戴宗によって殺されてしまうけど、戴宗の事は恨んでいない。戴宗については「お互い、辛い任務だねえ」とか、そんな感じ。死んだ時に頭に浮かぶものは大事な親友とその子供。
「私の死が、彼らに優しく届きますように…」
倒れゆく意識の中で、セルバンテスはそう祈らずにはいられなかった。
神に砂掛ける真似ばかりしていたから、きっと祈りは届かないだろう事は分かっていたけれど。
PR
iaiaia * HOME * papapapa
  • ABOUT
うろほらぞ
Copyright © うろほろぞ All Rights Reserved.*Powered by NinjaBlog
Graphics By R-C free web graphics*material by 工房たま素材館*Template by Kaie
忍者ブログ [PR]