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うろほろぞ
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開け放った窓からはうっすらと朝の陽が差し込み、すぐ下方に位置するベッドシーツを彩ると、
ふわふわと備えられたカーテンを靡かせる。
部屋に聞こえる物音は一切無く、そしてまた時折深深としながらも耳に空気の音が響き、
そして余韻が残ると、再び静寂が訪れるのだ。



良く晴れた空を、鳥の群れが気持ち良さそうに泳いでいく。



その部屋の壁に据えられた机の椅子……それに向かい合わせたパイプ椅子にはそれぞれ
二人が腰を下ろしていた。男は女に背を向け、女はその背中の様子を目で追っている。会話は無い。



上半身は裸であるその隻眼の男は、幾つもの戦いで負った数え切れぬ傷跡を、自分の体を、残った片方の目で確認すると、
正面の壁を見据えて息を吸い込んだ。
部屋のドアの向こうからはこの病院に勤めるものか、或いは患者のものか。廊下を歩く足音がすたすたと聞こえてくる。




お互いに黙々とし、時間が過ぎていったのである。






───スネークイーター作戦。



冷戦下の錯綜の最中、歴史に記される事無く、表情勢のその影で秘密裏に行われたこの作戦。
ゼロ少佐率いる米国の隠密部隊「FOX」の一員である”スネーク”は、FOXの発起に当たる前作戦、
バーチャスミッションにおいてソ連側に偽装亡命を果たしたかつての彼の師”ザ・ボス”と二度目の対峙を向かえ、
結果、彼女を葬る事になったのである。



───とても言葉では言い表す事が出来ない───



彼自身が語ったように師弟関係を超越した二人の関係の崩壊は、スネークの心を変えるには
十分過ぎる程に大きなものであり、同作戦に参加していたゼロ少佐を始めとするメンバー達は、
何も語ろうとはしないスネークの様子を見、気遣ったが、スネークはそれをことごとく避けてしまうのであった。



そうしてようやく彼が落ち着きを見せた頃に、彼女はスネークに連絡をとりつけたのだ。



当時の傷は完全に癒えた…とはいわないものの、スネークがこの治療室を訪れた理由としてはまさに
彼女からのそれである。



とある州の都心からわずかな距離をおく郊外の、広大な敷地を有した総合病院に足を踏み入れると、
そこら近辺の病院と比べより近代化が進み、機器が充実している事が伺えた。患者やここに勤務している医師、それに看護婦などで
ロビーはごったがえしている。さらに奥へと足を踏み入れると、病院特有の匂いが鼻をついた。



スネークは、昔からこの鼻腔に染み入る匂いが不快で堪らなかった。



彼女はもともとこの病院の医師ではないのだが、会うついでに体の傷の経過を見てみたいからという理由に加えて
立地も待ち合わせには都合がいいからと、彼女が計らったものだ。事実、ここへ来るまでの道程は確かに好都合であり、
インターステートハイウェイを車で飛ばしてくるぶんには実に容易なものであったのだ。
長い廊下を進んだ先にある階段を上り、二階の角を曲がった先にある待ち合わせ先…その治療室のドアを開けると、
彼女が笑顔で出迎えてくれる。スネークもそれに軽く手を挙げて応えた。
つい十数分前の事である。





「あれから、特に異常は無いの?」
スネークの傷跡に塗(まみ)れた背中をじっと見つめつつ、彼女はスネークにそう告げた。
「ああ、もう何とも無い」
微動だにする事もなく、正面に俯いたままただ一言、背後から語りかけるパラメディックにそれだけ呟く。
「君こそ」
「え、私?」
「医師免許剥奪、…なんて目にあわずに済んで良かったじゃないか」
「ふふ…まあね」
彼女は軽く息を吐き出すと、患者を診る目つきからうって変わり、何ともほぐれた表情で答える。
久しぶりの会話に硬さは無く、いつものように彼女の明るい声が響き渡った。
「本当、たいした体ねえ。戦車に轢かれても平気なんじゃない?」
「かもな」
「何よ…意地悪」
「…悪かった。で、俺を呼んだ理由はこれだけでも無いんだろう?」
「ええ。まあ、ね」
「検診の次は俺のメンタル・ケアか?」
「ふふ……まあ、そんなトコかな。当たりよ」
ぎい、とスネークが向き直ると、彼女は両膝に手をつき微笑んだ。
彼女の顔を見るのは久しぶりだった。まして、こんな穏やかな笑顔など。
俺を気遣うのならそんな必要はない、俺はそんな女々しくない…と、そう言おうとしたものだが、
そんな彼女の笑顔を目にしてしまうと、思わず言葉を飲み込んでしまう。



おしゃべりな彼女に何も言わせないというのは少し可哀想でもある。
…ここは一つ、彼女に任せてみようか。
頭の中で言葉を模索する。もともと人と話すのはそんなに得意でもない方なものだから、次に何と口を紡いでいいものか。
ぱっと浮かぶものが無く、結果苦笑いを浮かべて返す自分が情けなく思えた。





「…と思ったけど、やっぱりやめた!」
そうこうしている間に、パラメディックが肩を浮かせて言った言葉は意外なものだった。
「うん?」
「考えれば、あなたがここに来てくれたって事は、もうそんな必要は無いって事よね。…それに、私が口を挟む事は
出来ないって。そんな気がしたの。」
「…」
「……御免なさい。本当なら切り出すべきじゃ無かったんでしょうね…この話。けど、忘れないでね。もしあなたがそれで
少しでも楽になれるのなら、もし私があなたの力になれるのなら…その時はいつでも待ってる。
どれだけの事が私に出来るかわからないけれど…ね」
「……何だ」
「…え?」
「…いや、いつもの調子で機関銃のように説教されると思って、こっちは身構えていたんだがな」
「もう…!失礼ね」
二人の間に笑いが浮かぶ。どちらからともなく、自然に笑いが部屋の中に響いてやがて消えていった。
「…その笑顔が証拠。安心したわ。…本当は少しだけ、不安だったの」
パラメディックはスネークの顔を見つめると、つぶやくようにそれだけ口にする。
「…パラメディック」
「何?」
「ここじゃなんだ、どこか街のほうにでも行かないか。この病院独特の雰囲気がどうも駄目なんだ、俺は」
早々とスネークが腰をあげると、パラメディックは上目遣いで口元を緩ませる。
「…それって、デートのお誘いかしら?」
「そうとってくれても構わない」
残った左目で同じく微笑を返すと、彼女もゆっくり腰を上げた。
「あなたからのお誘いだもの。…断る女性がいる?」
「…決まりだな。車は表に停めてある」
スネークはシャツと、掛けてったジャケットを羽織ると、ドアに向かって歩き出す。
ふと顔を後ろに向けると、同じく身支度を整えてスネークの後に続く彼女が首を少



しだけ傾け、スネークに微笑みかけるのだった。



行きましょう、と。




軽快な排気音を唸らせながら、車はよく舗装された一本道を走り出した。
窓に移り行く景色はとても自然に満ち溢れていて、先程までいた木に囲まれた病院がもう、ミラーに小さく、遠ざかっていくのが見える。
外に視線を移すと、木々が覆い茂り、車の加速につれてあっという間に過ぎ去っていく。そして急に視界が開
けると、一面の草原が広がっていた。
パラメディックの瞳の中の次々に移り変わる自然の景観は、彼女の目を愉しませるにはそれだけで十分な程美しかったのだ。
再び彼女は視線を戻す。愛車マスタングのハンドルを握る、彼の顔へと。
その眼帯に隠れた顔からは彼の表情は伺い知れなかった。…が、先程の彼からの提案、それに態度から見ても、
きっとその表情穏やかな筈だと。憶測だとしても彼女にはそう思えていたのである。



彼と会うときには、彼の心を気遣おうと努めて明るく振舞おうとしたものだ。
そんなパラメディックの意識からか、傍目には大袈裟に映ったのかもしれない。そんな彼女を見てスネークは苦笑し、
逆に彼に諭されてしまった事を覚えている。今思えば、何とも恥ずかしい。
…私、何やってるんだろう。スネークの方がよっぽど落ち着いてるじゃない。
そう思うとパラメディックはついつい居心地が悪くなり、視線を逸らしてしまう。
…何か会話が欲しい。



「ねえ、どこに行くの?」
車の騒音に負けないよう声を大きくして、とりあえず思いついた一言を彼に切り出してみる。
「君はどこに行きたいんだ?」
同様にスネークも、排気音と風の音にかき消されぬように少しだけ声の調子を上げて尋ねた。
「私?そうねえ…」
パラメディックは顎に人差し指を軽く当てると、上を見上げる。
「…映画、か」
「あ、それはいいかも!もうスネークったら、映画の話題何も知らないんだもの。…理解を深める、いいチャンスじゃない?」
「まあそうだが…君はその、何だ…”怪物もの”だとかが多いからな」
「そんな事ないわよ!恋愛ものだとか、ミステリーものだとかもいつも見てるもの」
「そうか。じゃあ今日は君に一つ、ご教授願いたいものだな」




「勿論!私に任せなさい。じゃあまずはあれとこれと……そうだ、あの映画も外せないわよね…」
「おい…幾つ見るんだ」
「?全部」
「…だんだん頭が痛くなってきたんだが」
「冗談よ。じゃあ、今日は一つね」
「当たり前だろう。……大体一度にそんな」
「…スネーク!あなたが」
「わかった!…わかった。いや、君のおかげで映画が好きになりそうだな」



続けて話しだそうとしたパラメディックの口が、そこで止まる。そのまま俯くと、スネークには見えないように微笑を



零していたのである。



横の彼女が急に黙りこんだのが気がかりになったスネークは、フロントガラスと交互にちらちらと横目でパラメデ



ィックの様子を伺う。
自分は何かマズイ事を口にしただろうか、と狼狽した。



「どうした」
スネークの言葉にパラメディックはゆっくり顔を上げると、調子を弾ませて彼に答える。



「ううん、なんでもない。絶対映画好きになるわよ」



一台、対向車が通り過ぎていく。
遠く見えなくなるまで続いた、緑の茂る内陸の舗装道を、二人の乗った車は走り抜けていった。





都心の劇場で車を降りたときには、娯楽を求めてやってきた人々で劇場内は既に賑わっていた。



現在のプログラムは今人気の恋愛ミュージカルで、主演の女優も同じく人気が高いから混みあっているのだと、
パラメディックは背を伸ばし、隣のスネークにそう耳打ちする。
劇場内に足を踏み入れると、場外と同様に席には多くの客で溢れかえっており、どこか空きは無いものかと、スネークは辺りを
見回した。そんな彼の横にいたパラメディックがスネークのジャケットの袖を引っ張る。
指差した先は、場内後部の片隅。御誂え向きに二つ並んで空いた座席が伺えた。
彼女は嬉しそうに彼の腕を掴むと、スネークをぐいぐい引っ張って人を掻き分け、二人並んで腰を下ろしたのであった。



やがて場内が徐々に静まると、上映を告げるブザーが鳴り響く。
横に座ったパラメディックが、スネークに一言呟く。
「ちゃんと見ててね」
その言葉にスネークはふと、彼女の方を何気なく見やる。
彼女はどのように映画を楽しむのか。パラメディックの話し振りからすれば、この時間が彼女にとっては嬉しくて



仕方が無いに違いない───などと、思考をめぐらした後に彼女の表情を見ておきたかったのかもしれない。



───スネークは、息を呑んだ。



…今から始まるであろう映画を、目を輝かせながら見つめる彼女の横顔はまさに少女のように純粋であり、そんな姿を見た
自分の中でどこか心を燻(くすぶ)られている事に気がつくと、スネークは何となく視線を背けてしまった。
(いかん、いかん…)
何だか体がむずむずして堪らない。どうも最近気持ちにゆとりが出来たからなのか、異性を見ると欲求が昂ってしまう
自分が再び情けなく思えた。EVAとの一件以来ずっと性交から遠ざかっていたのだが、こんな彼女の顔を見つめていると
どうしてもよからぬ想像を頭の中で巡らせてしまう。どうにかして振り払いたい。今は、彼女との映画を楽しまなければ、と。
(何を考えているんだ、俺は…)
額に手を当てて、深い吐息を吐き出す。





…馬鹿だな、俺は。だが…



だが、気になる。俺は彼女にどう思われているんだろうか。柄にも無い事で考えをめぐらせるものだなと、普段



の自分であれば考えていたのかもしれない。だが、この時ばかりはそうはいかなかった。
…本気で考えているのか。



───いつしか、自分は彼女に惹かれ始めていたのかもしれない。
そう考えれば、胸の内の通りがすこぶる軽くなった。



…そうか。そうだな。
俺はまだ彼女に、何も返していない。応えていないんだった。



屈託無く自分に話しかけてくれる彼女。
ふと、作戦中のパラメディックの言葉を思い出す。
敵地にたった一人で降り立ち、孤独な戦いの最中、彼女は自分にアドバイスを、そして励ましの言葉をよく



かけてくれたものであった。
…時に、怪しげな情報もあったものだが。今となってはいい経験だ。



誰の助けも無く任務を遂行しなければならない寂しさと恐怖を、いつも彼女の声によって紛らわす事が出来た。
助けられたのだ。
勿論、スネーク自信根をあげるような事は無いし、積み重ねられた戦闘経験、エージェントとしてのプライドも



ある。鍛え上げられた屈強な肉体、決して折れる事のない精神の前には少しも揺らぐ事は無い、という確信



にも似た思いもまた自らの誇りであった。




だが、どんなに訓練によって鍛え上げても、心の底で拭っても拭い去る事の出来ぬ「恐怖」が、彼の心の内で



度々脅威となり、確かな形を以て彼を脅かし続けたのである。



人を殺めた。
目の前で人が死んだ。助けられなかった。
見つかれば死か。



経験、体験、訓練、知識。
そんなものには埋められない。
それはあまりにも本能的な、最も確実で、最も現実味を帯びた「死」という恐怖。




そんな場面に出くわす度に、何度も己に巣食うそれが、自分を試すのだ。
だが同時に、そんな自分を和らいでくれていたのが彼女の声だったのだと。
きっとそうだったのだと。
…俺は、君に助けられたのかもな。



今日という機会があったのは、本当に感謝したいと心からそう思えた。



今日は、今日こそは、彼女に応えてあげなければ。




「ねえ、スネークったら」



「…ああ」
間を置いて答えた彼の目の前で、スクリーンが光を放つ。
暗い場内を照らし出すその光は、確かな気持ちをも照らし出していた。





───劇場の前で少女は、とある男と出会う。
その男に応えるように、少女は美しく変身を遂げ、そして輝いていった。



スネークはそんな映画の内容よりも、パラメディックの横顔をぼーっと見つめていた。
シーンの度に表情が目まぐるしく変わりゆく彼女の顔は飽く事が無く、見ていて楽しかった。



…彼女は、何を考えて眺めているんだろうか。例えば…




…そうね、これが私とスネークだったり。



登場する人物に重ね合わせてみようとするのはパラメディック。
そんな考えを頭の中で巡らせてるうちに、二人の姿が頭に浮かぶとどうしても笑いが漏れてしまう。
女優と男優の役柄を浮かべながら。



…あ、でも私は貧乏でもないし、ましてスネークが学者なんて…想像できないかも…



何がそんなに面白いのかと、不思議そうにスネークは突然の笑いを隠せぬパラメディックを見つめる。
少し、拍子抜けした感が否めなかったのもある。



…そうね、スネークはどんな…



ふとパラメディックは、スネークの方を見てしまう。そこで彼女は初めて気づいた。
「えっ」




二人の視線がぴったり重なる。はっ、と目を背けると、ぼっ、と頬が赤くなるのが自分でもわかった。
何となくむずがゆさを感じたスネークも同様、前に向き直る。
(何でかな…)
子供じゃないんだから。ただ目が合っただけだ。それなのに…
それなのに胸の鼓動が早くなる。いつもと何も変わらない。これくらいの事でそんな動揺もしないはず。そのはずなのに。



…ひょっとして、ずっと見られてた?私…




…しまった…



俯いてしまうパラメディックの様子を見ると、それまで釘付けだった彼女の関心に水を差してしまったように感じて、
スネークはばつの悪い表情を滲ませた。
悪い事をしてしまったなと、何だか頭と歯の裏ががむず痒くなり、手のやり場に戸惑う。結局、席に肘をついた所で落ち着いた。



視線を下に逸らすパラメディックと、頬杖をついて映画を眺めるスネーク。
…二人の間に、何とも不思議な空間が形成されたのである。



(何で…そんなに意識する事ないじゃない!馬鹿!)
普通に振舞ってればいいじゃない。普通に笑っていればいいじゃない。
ああ、スネークも絶対気づいてる…!今更どんな顔で接したらいいのかわからない。
どうしよう。恥ずかしい。彼の方に振り向けない。



静かな場内で隣同士、もしかしたら心臓の鼓動が聞こえるんじゃないかと思うくらいに、彼女の緊張は高まっていた。
膝についた手のひらに、きゅっと力がこもる。



…でも…




ちらっと横目でスネークの表情を確認すると、彼は既に正面に向き直っていた。
一人緊張している自分が、何だか間が抜けたように思える。そして平然としたスネークの態度が、彼女にとっては
少しだけ気に入らなかった。
むすっ、と口を僅かにくの字に結ぶと、横目でちらちらスネークの様子を伺った。



…スネークにとっては、何も変わらないのかな。私を見ても、何も思わないのかな。
心がもどかしさを感じる。変なの、こんな気持ち。



…そうなのかな。



…私は、スネークが好きなのかな。
会ったときから、それは何となく思っていたのかもしれない。気遣おうとした私を、心配はかけさせないようにと



逆に気を使ってくれた事が嬉しかった事もある。どこか行かないかと口にしてくれた事も嬉しかった。
興味を持ってくれていた事が嬉しかった。
一緒にいられるのが、嬉しかった。



…何だ。……私は……



いっつもスネークの事、考えてる───きっとそうなんだ。
私は、スネークの事が、好きなんだ。



映画が終焉を迎える。
いつのまにか、彼女の表情は最後の変化を見せていた。
映画のせいか他の何かか。理由は、誰にもわからない。



彼女の瞳が、潤いに溢れるそのひとしずくが頬を濡らした理由を。
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