おじさんとボク (2)
ボクはセルバンテスのおじさんと仲良くなった。
おじさんは一ヶ月くらいずっといっしょにいるときもあるけど他の『しごと』で忙しいときがあるみたいでいっしょにいないときもあるんだ。その時は他の『たんとうしゃ』の人に代わってもらってるみたいなんだけど・・・ボクはその他の人と会ったことがない。みんながみんなおじさんみたいな人じゃないってお父さんは言っていたけど・・・。
でもおじさんはたまにひょっこりあらわれてボクに会いに来てくれる。
ボクもおじさんが会いに来てくれるのを楽しみにしてるんだ。
会いに来てくれるときはいっつも『おみやげ』を手にしてる。
この前はふわっふわのシュークリームだったし、その前は発売されたばかりの『ちょうごうきんの合体ロボ』で必ずボクが喜ぶおみやげを持ってきてくれるんだ。
今日はドーナッツ、ボクは一ヶ月ぶりに会いに来てくれたおじさんといっしょに並んでチョコが付いたやつを食べたんだ。目の前にはお父さんが作ってるとってもおおきなロボット、すごいよね、本当にとっても大きいんだ。けんきゅうしせつも大きいけどそれにいっぱいつまってる感じでロボが入ってる。
けんきゅうしせつには本当は入っちゃいけないんだけどおじさんが「私と一緒にいる時は研究施設に入ってもいいよ」って言ってくれたからボクはこのロボットができていくのが見たくってこうやってながめてる。いつもこうして見れたらいいのに・・・。
「大作君は本当にロボが好きなんだねぇ」
おじさん口のはしっこにチョコつけたままにボクにきいてきた。
「うん、だってかっこいいしおっきいし早くロボが動くの見てみたいなぁって。それにボクのお父さんがこれを作ってるんだもんすごいよね!」
「そうだね、大作君のお父さんはとても凄いねぇ」
おじさんはボクの頭を大きな手でなでながらそう言ってくれた。そうだよ、お父さんがはたらくのを初めて見てボクはわかったんだ、本当にお父さんがすごいって。お父さんがこんな大きなロボを作ってるなんてボクはエッヘンって気持ちになるよ。
「ボクね、大きくなったらお父さんみたいにBF団に入ってロボット作る人になるんだ」
そう言ったらおじさんおどろいてた、だって目を丸くしてたんだもん。おじさんがいつもしてる変なメガネってごーぐるって言うらしいんだけどボクといっしょの時はおじさんは・・・なんでかごーぐるをしなくなった。だからおじさんの目が丸くなったのよくわかったんだ。
「大作君はBF団に・・・入るのかい?」
「うん、ロボよりおっきなロボットつくるよ!おじさんも乗せてあげる!」
「・・・・・・・嬉しいんだけど・・・BF団に入ると毎日早起きしないといけないんだよ?大作君お父さんに起こされなくても一人で起きれるかい?」
え、そうなの?
「好き嫌いもできないよ?牛乳も全部飲んで大作君が大嫌いなピーマンも食べなきゃいけないんだよ?」
えええ!そうなの?・・・えーそうなのー・・・・ひとりで早起きもできないし、ピーマン・・・ボクだいっきらいなんだよな。あれぜったい食べられないよすっごくマズイし。
「じゃあ・・・ボクはお父さんが前いたこくさいけ・・・なんとかってとこでロボット作る人になる。だいじょうぶだよBF団のおじさんものせてあげるから!」
「・・・・・・・・・・・・そうかね、でも国際警察機構もBF団と・・・一緒でね・・・早起きしないといけないし、ピーマンも食べなきゃいけないんだよ?」
ボクはちょっと泣きそうになった、だってこれじゃお父さんみたいになれないってことじゃないか。早起きもピーマンを食べるのもどっちもボクはできるじしん無いもの。でも、でも・・・ボクはお父さんみたいになりたいんだ・・・。
「はははは、別にBF団と国際警察機構に入らなくっても大きなロボットは作れるんだよ?そうだな・・・大作君が大きくなったらおじさんが就職先を探してあげよう。うん大丈夫だきっと大作君はお父さんみたいに立派なロボット博士になれるとも」
セルバンテスのおじさんはそう言って笑うと泣きそうになってるボクを抱きかかえてくれた。
「ほんとう?セルバンテスのおじさん」
「ああ、本当だとも、だからロボットを作ったらおじさんを乗せてくれたまえ」
背のたかいおじさんに抱っこされてロボがもっと良く見えて、ボクはロボを見るのにいちばんの場所をはっけんした。
その日の夜、ボクはお父さんにおじさんに言ったことと同じことを話したんだ。そしたらお父さんもおじさんと同じおどろいた顔になって・・・でもおじさんと違うのは「両方ともやめておきなさい」と言われちゃった。
「どうして?やっぱり早起きしないといけないしピーマンも食べなきゃいけないから?」
お父さんは何も言ってくれなかった。
ボクは大きくなってもやっぱり早起きができなくてピーマンも食べられなかったら、おじさんにおねがいしてロボットを作れるところをさがしてもらうんだ。
そしてそこで大きなロボットをつくってお父さんとおじさんをのせてあげるんだ。
END
ボクはセルバンテスのおじさんと仲良くなった。
おじさんは一ヶ月くらいずっといっしょにいるときもあるけど他の『しごと』で忙しいときがあるみたいでいっしょにいないときもあるんだ。その時は他の『たんとうしゃ』の人に代わってもらってるみたいなんだけど・・・ボクはその他の人と会ったことがない。みんながみんなおじさんみたいな人じゃないってお父さんは言っていたけど・・・。
でもおじさんはたまにひょっこりあらわれてボクに会いに来てくれる。
ボクもおじさんが会いに来てくれるのを楽しみにしてるんだ。
会いに来てくれるときはいっつも『おみやげ』を手にしてる。
この前はふわっふわのシュークリームだったし、その前は発売されたばかりの『ちょうごうきんの合体ロボ』で必ずボクが喜ぶおみやげを持ってきてくれるんだ。
今日はドーナッツ、ボクは一ヶ月ぶりに会いに来てくれたおじさんといっしょに並んでチョコが付いたやつを食べたんだ。目の前にはお父さんが作ってるとってもおおきなロボット、すごいよね、本当にとっても大きいんだ。けんきゅうしせつも大きいけどそれにいっぱいつまってる感じでロボが入ってる。
けんきゅうしせつには本当は入っちゃいけないんだけどおじさんが「私と一緒にいる時は研究施設に入ってもいいよ」って言ってくれたからボクはこのロボットができていくのが見たくってこうやってながめてる。いつもこうして見れたらいいのに・・・。
「大作君は本当にロボが好きなんだねぇ」
おじさん口のはしっこにチョコつけたままにボクにきいてきた。
「うん、だってかっこいいしおっきいし早くロボが動くの見てみたいなぁって。それにボクのお父さんがこれを作ってるんだもんすごいよね!」
「そうだね、大作君のお父さんはとても凄いねぇ」
おじさんはボクの頭を大きな手でなでながらそう言ってくれた。そうだよ、お父さんがはたらくのを初めて見てボクはわかったんだ、本当にお父さんがすごいって。お父さんがこんな大きなロボを作ってるなんてボクはエッヘンって気持ちになるよ。
「ボクね、大きくなったらお父さんみたいにBF団に入ってロボット作る人になるんだ」
そう言ったらおじさんおどろいてた、だって目を丸くしてたんだもん。おじさんがいつもしてる変なメガネってごーぐるって言うらしいんだけどボクといっしょの時はおじさんは・・・なんでかごーぐるをしなくなった。だからおじさんの目が丸くなったのよくわかったんだ。
「大作君はBF団に・・・入るのかい?」
「うん、ロボよりおっきなロボットつくるよ!おじさんも乗せてあげる!」
「・・・・・・・嬉しいんだけど・・・BF団に入ると毎日早起きしないといけないんだよ?大作君お父さんに起こされなくても一人で起きれるかい?」
え、そうなの?
「好き嫌いもできないよ?牛乳も全部飲んで大作君が大嫌いなピーマンも食べなきゃいけないんだよ?」
えええ!そうなの?・・・えーそうなのー・・・・ひとりで早起きもできないし、ピーマン・・・ボクだいっきらいなんだよな。あれぜったい食べられないよすっごくマズイし。
「じゃあ・・・ボクはお父さんが前いたこくさいけ・・・なんとかってとこでロボット作る人になる。だいじょうぶだよBF団のおじさんものせてあげるから!」
「・・・・・・・・・・・・そうかね、でも国際警察機構もBF団と・・・一緒でね・・・早起きしないといけないし、ピーマンも食べなきゃいけないんだよ?」
ボクはちょっと泣きそうになった、だってこれじゃお父さんみたいになれないってことじゃないか。早起きもピーマンを食べるのもどっちもボクはできるじしん無いもの。でも、でも・・・ボクはお父さんみたいになりたいんだ・・・。
「はははは、別にBF団と国際警察機構に入らなくっても大きなロボットは作れるんだよ?そうだな・・・大作君が大きくなったらおじさんが就職先を探してあげよう。うん大丈夫だきっと大作君はお父さんみたいに立派なロボット博士になれるとも」
セルバンテスのおじさんはそう言って笑うと泣きそうになってるボクを抱きかかえてくれた。
「ほんとう?セルバンテスのおじさん」
「ああ、本当だとも、だからロボットを作ったらおじさんを乗せてくれたまえ」
背のたかいおじさんに抱っこされてロボがもっと良く見えて、ボクはロボを見るのにいちばんの場所をはっけんした。
その日の夜、ボクはお父さんにおじさんに言ったことと同じことを話したんだ。そしたらお父さんもおじさんと同じおどろいた顔になって・・・でもおじさんと違うのは「両方ともやめておきなさい」と言われちゃった。
「どうして?やっぱり早起きしないといけないしピーマンも食べなきゃいけないから?」
お父さんは何も言ってくれなかった。
ボクは大きくなってもやっぱり早起きができなくてピーマンも食べられなかったら、おじさんにおねがいしてロボットを作れるところをさがしてもらうんだ。
そしてそこで大きなロボットをつくってお父さんとおじさんをのせてあげるんだ。
END
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