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この日、桐生はある危機に直面していた。
それは何故かと言えば・・・

「な~んでお前がここにおるんや」
「それはワシの台詞じゃ」

何故か真島と龍司が同時に桐生の家を訪れたことから始まる。







「と、とりあえず、部屋に入ってくれないか」

何故こんな時に遥はいないのだろうと涙しながら桐生が二人を中に案内すると、突然両腕をガシッと掴まれた。

「あの・・・兄さん?龍司?」

「桐生はんはワシのや、おっさんは帰り」
「その台詞そのままそっくり返したるわ、若造が。桐生チャンはわしのもんやで」

自分を挟み込んで殺気むき出しで睨みあう二人に、桐生はヒクッと頬を引きつらせる。
正直、これが桐生でなかったらショック死しているに違いない。

「あの・・・俺は俺のものであって・・・」

「桐生チャンは黙っとき」
「桐生はんは黙っときなはれ」

同時に言われて桐生は口を噤む。
こういう時だけ息がピッタリ合うのもどうかと思うが・・・

「大体後から来た癖して、ずうずうしいにも程があるわ」
「はっ、先も後も関係あらへん。それに桐生はんとわしは運命に導かれたもの同士やで。コレ程似合いのカップルはおりまへんやろ」
「それを言うやら、わしかてずっと桐生チャンがこの世界に入った時から見てきたんや。あの頃から桐生チャンホンマ可愛かったでぇ・・・」
「ぐぬぬ・・・」

不毛だ。
不毛過ぎる。
桐生は何とかして逃げ出す機会を伺いながらも、二人の会話に頭を抱え込みたくなる。
大体、何故自分がこんな目に遭わねばならないんだ。
自分はただ静かに遥と暮らしたいだけなのに・・・。
それすらも許してはもらえないんでしょうか、おやっさん。

「なぁ桐生チャン、どっちが好きなんや」

そんな意識がすっかり現実逃避していた桐生の耳に、突然真島が囁くように話しかけてきた。

「は?い、いきなり何言い出すんですかッ」

思わずゾワッと背筋に電流が走って咄嗟に耳を塞ごうとするが、どっちの腕も未だ拘束されていて動かすことが出来ない。
しかも負けじと龍司まで反対側から同じように耳元で囁くように問いかけてきたものだから堪ったものではない。

「桐生はん、どっちや」
「いや、だからそんなこと言われても・・・ッ」

いきなり過ぎる質問にそんなこと今まで考えたこともなかった桐生は大いに悩む。
真島の兄さんも龍司も、どっちがいいのかと強引に決めるのならば自分の中では同じくらいとしか答えることは出来ない。
嫌いではない。
桐生の周囲にいる人達の中では『気になる範囲』に入るだろうか・・・。
しかし、どっちと言われても・・・

「俺にはどっちとも言えませんよ。二人とも別に嫌いじゃないですけど」

考え抜いた後での無難な答えを口にした桐生ではあったが、それで納得する二人ではない。
二人が待ち望んでいる答えは、どっちか一人の名前なのだ。


「・・・解ったわ、じゃあこうしよ」
「何やねん?」


真島はなにやら考え込む仕草をすると、突然掴んでいた腕を放して龍司を隅っこの方へと引っ張っていった。



ごにょごにょごにょごにょ



なにやら話し込んでいる二人に、桐生は警戒心を強める。
・・・何か物凄く嫌な予感がする。
ここは逃げるべきか。

「よっしゃ!それじゃ一発勝負じゃっ」
「ほないくでぇ・・・」







「「ジャンケン ポン!!」」







「よっしゃ!ワシの勝ちや!」
「・・・ちっ、負けてしもうたわ」

こそこそと話し込んでいたと思ったら突然真島と龍司がジャンケンを始めた。
勝ったのは龍司で、負けた真島は地団太を踏んで悔しがっている。


「あ、あの、二人とも・・・」

しかし訳が解らずおろおろしていた桐生は、誇らし顔の龍司に腕を掴まれてしまった。

「ほな、いこか」
「は?いくって何処へ・・・」
「勿論桐生はんの部屋や」
「は?」

俺の・・・部屋?

「桐生チャン、わしが直ぐに慰めたるからなぁぁぁ!」
「はぁ?」

訳が解らない。
一体二人で何を話し合ったんだ。

龍司に引っ張られていく桐生を、ハンカチ片手に真島が見送る。








・・・そして、この後桐生はその意味を身をもって知ることになるのだった。




パタン


「ちょ、何なんだ一体???」
部屋の中に入った途端ベッドに押し倒された桐生は、上から覆い被さってきた龍司を退けようと肩に手を掛ける。
だが、それよりも早く龍司が桐生の服を脱がせ始めたものだから桐生はギョッと慌て出した。
「おいっ、何する!?」
「急ぐんや、桐生はん」
「は?うわっ!?」
勢いよく下着ごとズボンを脱がされて、桐生は思わず崩れた体制を立て直す為シーツに両手を突く。
すると、これ見よがしに龍司はシャツを脱がせ様手首を縛り付けてしまい身動きが取れないようにしてしまった。

「おい、龍司ッ!・・・あっ!」
「桐生はん、長くはできへんけど最高に良くしたるからな」
「ふっ・・・何、い・・・て・・・っ」

胸に這わせられた手にビクリと震える。
これから何が始まるのか。
それは龍司の意図的に動かされる手の動きと、奪うように塞がれた唇によって嫌でも桐生にはわかった。

「・・・はっ・・・ッ」

龍司の大きな手や熱い舌が這わせられる度、桐生の口からは自分でも耳を塞ぎたくなるような吐息と、甘い声が零れる。

「桐生はん、気持ちええか?」
「りゅ・・・や・・・ぁ」

時間がないというだけあって、その動きに桐生の身体と思考が付いていけない。
だがどんなに時間が無くても手を抜かないのが龍司だ。先走りに濡れる中心を口の中に含み愛撫を施しながら、同時に龍司の手は胸と、グチュグチュと音を立てて後ろを犯し確実に桐生を追い詰めていく。
三箇所同時に責められながらオマケに聴覚まで犯されて、桐生の中はもうグチャグチャだ。

「ひっ・・・あぁああ!!も、やぁ・・・ッんぅ・・・」

涙を流しながら卑猥な音に耐え切れずシーツに顔を擦り付けると、グリッと龍司の指が中のいいところを擦り上げ悲鳴を上げる。

「あああっ!!」
「ええ声や、もっと鳴いてや」
「そこっ、やだ!やめっ」
「やめへん」

龍司は集中的にそこを責めながら、暫し桐生の乱れる姿を眺める。
普段の桐生からは想像も出来ない快楽に濡れる姿に、ニヤける顔が止められない。
どうせならこのままもう少し・・・



ガンガンガンガン!!!




「・・・ちっ」

もう少し堪能したかったのだが、フライパンでも叩いているのだろう音に舌打ちすると龍司は仕方なく指を抜き取った。

「ッ・・・ぁ・・・?」
「時間制限って約束やからな、堪能するんはまた今度にするわ」

そう言って龍司は己の硬く起ち上がったそれを取り出すと後ろに宛がう。
そして桐生の腰を抱えると、一気に突き立てた。

「いっ・・・あああああ!!!」

指とは比べ物にもならない痛みと衝撃に桐生は悲鳴を上げる。
それでも龍司は容赦なく桐生を追い詰める。

「やっ!りゅ・・・ッああっ!あ、あ、ひぁッ」
「は、は、堪忍な、桐生はん。けど、ワシはあんな男になんぞ負けへんで」

激しく突かれながら強く抱きしめられる。
その背中にいつの間にか外された腕を回ししがみ付きながら、桐生はどうしていいのか解らず何度も龍司の名を呼んだ。
それしか今の桐生には出来なかった。

「りゅ、じ、りゅう・・・じ・・・ッ」
「桐生はん・・・ッ」
「も、駄目だッりゅう・・じ・・・ッ!もぅ・・・イク・・・ッ」
「くっ・・・ッ好きや、一馬ッ」
「ふ、あ、・・・ッあああああっ!!」




ガチャ


「・・・終わったで、おっさん」
「ほな、次はワシの番やな」

龍司が不満ダラダラと言った感じで部屋から出てくると、待っている間にベコベコにしてしまったフライパンを放り投げて急いで入れ替わりに部屋へと入る。

そして部屋の中へと入った真島の目に飛び込んできたのは、下肢を誰とも解らぬ精液で汚しぐったりとベッドに横たわった桐生の姿だった。

「に・・・さ・・・?」

余程激しくされたのか、桐生はぼんやりと真島を見ている。
まだ思考が働いていないようだ。

「あいつに手酷くされたんか、桐生チャン。可哀想になぁ」

元々自分が提案した結果だということは棚に上げ、真島は大切にシーツごと桐生を抱き上げる。

「さ、桐生チャン、綺麗にしよな」
「・・・え?」

・・・綺麗に・・・する?

桐生がその意味を理解する前にバスルームへと移動した真島は、既に用意してあった風呂へと桐生を押し込むと自分も服を脱ぎ出す。
そして桐生を包み込んでいたシーツが剥がされ、真島の指が背後から精液で汚れた内股の方へと伸ばされた瞬間、桐生は漸く真島の「綺麗にする」という意味を理解して慌て出した。

「ちょ、に、兄さんっ!?」
「あんな奴に先越されたんは嫌やけど、桐生チャン抱けるのは嬉しいんやで。せやから綺麗にして、今度はわしで一杯にしたる」
「や、あああッ!」

真島の指が遠慮なく先程まで龍司の太いそれを銜え込んでいた場所へと入り込み、少しずつ中の精液を掻き出す。
その間ソープで胸や首を素手で洗われて、龍司との行為ですっかり敏感になってしまった身体は再び熱を帯び始めた。

「あ、んぁぁっ!に・・・さん・・・ッやめ・・・んぅっ」
「やめへん。桐生チャンの乱れた姿、わしにも見せてや」
「あっ!?や、やだッ!!そこはっ」

硬く反り返って先走りに濡れ出したそこを泡だった手が包み込んで、優しく上下に動き始める。
そして掻きだす為に動いていた中の指は、まるで何かを探るように目的を変えて動き出した。

「さっき奴の銜え込んだから、多少ピッチ上げても大丈夫やな」

真島は一度桐生から手を離してシャワーを捻ると上から湯が降り注ぎ身体に付いた泡を洗い流していく。
そしてある程度泡が流れ落ちたのを確認すると、湯を止めて桐生を浴槽の縁へと座らせた。
後ろの壁がひんやりと背中に辺り、桐生の霞んでいた思考をクリアにしていく。

「に・・・さん、なんで・・・ッ」
「桐生チャンが好きだからや。奴なんぞに桐生チャンはやれん」

だからって、これはないだろ。
そんな桐生の抗議の言葉は、真島によって塞がれた。
桐生の思考を奪うように口付けながら、真島の手が胸の突起を摘む。
普段手袋をしている手が、桐生の胸を弄る度にくぐもった声が洩れ浴槽に浸かっていた足がパシャッと水を蹴った。

「はぁ、・・・ッぁ・・・」
「大人しくしとき」

絡めていた舌を放し、口の端から溢れた唾液を舐め取るとそのまま首筋へと移動させて強く吸いつく。
色の白い桐生の肌は、それだけで赤く色付かせて綺麗な痕を残した。

「綺麗やで」
「んぅ・・・、あッ!兄さん・・・っ」
「兄さんじゃ寂しいわ。吾朗って呼び。桐生チャン」
「ふッああ!」

真島はカリッと胸の突起に噛み付き、わざと声を上げさせる。
浴室での桐生の声は、この上なく艶やかに響いた。




「ああっふ・・・くぅ・・・」
「桐生チャン、もうこんなにしてもうて気持ちええんか」
「あ・・・」

忙しなく真島の手と舌が愛撫を施し、しとしとと触れていない中心が濡れている。

「こんなに濡らして。いけない子やな」

その先をチロリと舐めて桐生を見上げれば、その光景に桐生は顔を真っ赤にさせて余りの恥ずかしさに涙を流していた。

「ええ顔や。もっと乱れ」
「ああッ!!」

真島は満足そうに笑うと、見せ付けるように桐生自身を口に含みゆっくりと愛撫していく。
そして同時に後ろにも指を這わせて、赤くなったそこにゆっくりと中指を入れた。

「ひぁっ!あ、あああっ!!に、さんっ激しッ」
「吾朗や」
「やあっ!吾朗ッさ・・・駄目ぇッ」
「駄目やのうて、ええんやろ」

必死に首を横に振って両手を真島の頭にしがみ付かせる桐生の姿に、真島はほくそ笑み更に指の動きを激しくしていく。
もっと喘がせて、啼かせたい。




ドガシャンドガシャンドガシャン!!!




「あのガキャ・・・」
そこへ今度は鍋でも叩きつけるような音が聞えてきて、真島は悔しそうに指を抜き取った。
このまま続けたらお預けを喰らいかねない。


「桐生チャン、残念やけどまた今度じっくり楽しませたるからな」

そう言って真島は桐生の両足を抱え上げると腰を引き寄せ、一気に高ぶった己のモノで貫いた。


「あああああっ!!」

浴室内に桐生の悲鳴が響き渡る。
もしかしたら部屋の外まで聞えているかもしれない。

「あっ、あっ、ごろぉさ・・・ッ」
「桐生チャン、わしをもっと感じや」
「やぁッ!ふかっ・・・い、・・・ああッ」

真島は桐生と入れ替わるように縁に座ると、下から激しく桐生を突いた。
必死にしがみ付いて喘ぐ桐生の耳を犯しながら、腹の間に挟まった反り返る桐生自身を強く自分に押し付けるように揺らし追い詰めていく。
するととうとう耐え切れなくなった桐生が真島の耳元で泣くような声で許しを請い始め、その声に真島は我慢しきれず強く桐生を貫いた。


「やっ!もう駄目!イクッ、イ、ク・・・・・・ッ!!」
「ぐっ・・・ッ!・・・好きやで、一馬ッ」
「あ・・・あああああっ!!!」


ぐったり・・・


「わしの勝ちやで」
「いいや、ワシの勝ちに決まっとるわ」

ベッドにぐったりと横たわる桐生の横で、性懲りも無く二人が言い争っている。
その内容は余りにも莫迦らしくて、桐生の怒りゲージを上げるのには十分だった。

「桐生はん、どっちが良かったんや?」
「桐生チャン、わしに決まっとるよな?」

ここでも変なところで息がピッタリの真島と龍司に、ゲージMAXになった桐生の中でプチンと何かが切れる。
本気で伝説の龍を怒らせたらどうなるか。









「どっちも嫌いです」








冷たく感情のない声で言い捨てられた言葉に、真島と龍司はビクッと身体を硬直させる。
桐生の身体から青いオーラが激しく放たれている。

「な、なんでや!?」
「どうしてやねん!!」

それでも二人が桐生に抗議しようとすると、ゆらり・・・と桐生が起き上がった。



・・・眠る龍を起こしてしまった。




「そんなこと自分で考えろッ!!それと俺に当分近づくなぁぁぁッ!!」















バターンッ!!!・・・ガチャリ




桐生は二人を部屋から渾身の力を込めて叩き出すと、部屋の鍵を掛けてヨロヨロと布団の中へ潜り込む。
・・・全く、大変な目に遭った。
もうこれでは当分動けそうもない。
「今日は遥に部屋まで食事持ってきてもらおう」
桐生は布団の中でウトウトまどろみ始めながら、先程の二人との行為を思い出して顔を真っ赤にさせる。










大体、どっちが良かったなんて・・・
「初めてなのに、そんなの解る訳ないだろッ」

桐生は真っ赤になった顔を隠すように頭まで被ると、強烈に襲ってきた睡魔に目を閉じる。







嫌いではない。

でも・・・きっと、同じくらい好き。













・・・そして帰宅した遥が見たものは、まるで魂が抜けたように放心状態になっている般若と西の龍の姿と。
すっかり変形したフライパンらしき物体&鍋らしき物体の変わり果てた姿だった。


END














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