考える事は貴方だけ
あつい。
ただ単純にそう思う。
何が、と聞かれると答えられないけれど。
余裕も無いのにそんな事を考えていたら、首筋に痛みが走った。
「何考えてんねん桐生チャン」
「何でも、ないっ…あ」
真島の兄さんの動きが速くなった。
否、乱暴になった。
それによって自分の体が大きく反応する。
兄さんがにや、と笑った。
「なァ桐生チャン」
「あッ、っは…なんですか…ッ」
「今何しとるんワシら」
「何、って…あ、うあっ…」
「セックスしてるんやから、ワシ見ろや」
そこで一気に奥を突かれ、果てた。
青臭い液体が自分の腹にかかる。
少し遅れ、中に熱い液体を感じた。
「っは…兄さ…ん」
不意にキスをされ、舌を絡ませてくる兄さんの首に腕を回した。
手放したくない、と言えば少し変だが、離したくない、離してほしくないと思った。
「桐生チャン」
「…何です、か」
「ホンマに可愛えなぁ桐生チャン。離したりせえへんから」
そう言われたあとも離さないでいたら、中にいた兄さんがまた熱くなって、そのまま二回目。
こうするつもりじゃ無かったのだが、まぁたまには良いか、と思い、今度は強く抱きしめた。
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