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A doting parent ~親バカ~











「で、俺は一体何をしてるんだ・・・」





桐生は東城会の会合に真島と行ったらしい。だが、そこは子供は入れないとかなんかで

・・・・家に一人の遥を

伊達が面倒を見ているのだ・・・って、見てるってか面倒見られてるようなんですけどぉぉ!?



「伊達さん朝ごはん食べないとメタボリックになっちゃうよ?」

「あ、ああ・・・じゃあ頂くな?」

「パンはゆっくり食べてね、しゃっくりが出て苦しくなるから」

「え・・あ、 ククックック・・(既にしゃっくりが)」

苦しそうに喉あたりを押さえる伊達に急いで牛乳を差し出す遥はまるで世話焼き家政婦。

・・桐生のリズムがない暮らしに家政婦化したのだろうか。



慌しい組み合わせだが、ちょっと一息ついた頃だ。流石に幼い少女が家に缶詰状態も可哀想だろう

「遥ちゃん、どこか行きたいトコロあるかい?」

「いいの!??」

パァっと遥の顔が輝く・・・フッ、沙耶の小さな頃を思い出すなァ・・いや、今も十分可愛いぞ・・

うんうん・・(親バカ)伊達の顔が一瞬緩む。

「じゃ・・・遥、ゲームセンターに行ってみたいな♪そこでクマのぬいぐるみが欲しいの、桐生のおじさん上手なんだよ」

「ゲ・・!?(いいのかなァ・・少女をこんなトコロに連れてって)」

「真島のおじさんとも行ったことあるよ、百発百中やで~っていいながらミスしたり・・ふふ」



天使の笑顔に遂に敗北。

矢先は神室町天下一通りを目指す!!



「ほら、右に・・・・あっ!!」

デロデロデーンと不愉快な音が響く→伊達、見事にクマ救出失敗!!!!

この後、5、6回挑戦するが一匹も手に入らず・・ああ、遥ちゃんを無駄に期待させてしまったようだ

「いいよ、そんなに気にしてないよ―人生、そんなの取れなくたって生きて行けるから」

「!!!!!!!!」

ズキーン!!!遥ァっ!!!!慰めてるようで慰めになってないよ!!伊達はその場に沈黙し生きる屍化するのであった―――・・・・・



「そだ!おじさん、プリクラ撮るのはどう?」

伊達、復活・・・呼び名が『伊達さん』から『おじさん』に変わっただけのことで復活。

そう、これは娘が突然『お父さん』から『パパ』に変わった所謂いまじねーしょ(強制終了に付きお楽しみください)



「これは・・(ん、沙耶がよく言ってる”ぷりくら”か)一回400円だな」

「割り勘しよう♪」

「い、いや・・俺が全部「駄目だよ!!二人で撮るんだから」

俺が全部払ってやるぜという父親らしきキメ台詞が中断される・・・よくできた子だ。

「一人、200円ずつ入れてね」

流石に、お金の投入口は間違わなかった。

「あっちのカメラを見てね」



『はい、チーズッ♪』

可愛らしい声の合図で1分くらい経つと下から「カンッ」の音と同時期に一枚のカードが舞い落ちる。

「おじさん、半分あげる。・・・・遥・・おじさん好きだな」

「な・・え、ええ!?(なっ、この子はいきなり・・・年の差考えろ!)」

「桐生のおじさん、撮っても笑ってないもん。でも、おじさんは凄いイイ笑顔だよね!」

「そ、そうか?(なんだ、そっちか・・安心安心)」

安心と、遥の笑顔についつい、顔がデレっとなってしまう。その顔のまま、隣のプリクラから出てきた女性を見てしまった。



「沙耶!?」

「おとっ・・!?・・なんでココに・・・」

まずは伊達の顔ツキにビックリする。で、下を見れば少女・・・ぷりくら見ればおじさん笑顔全開のマイファザー・・・・



「ばっ、バカ親父っ!!」

「は・・な、な・・バッ・・!???」

一目散に沙耶はゲームセンタ―を網羅&GOをする。ああ、父親失格。



「―・・・おじさん?」



「・・・・・・・カタカタカタ」



伊達の法則~五つの伊達魂~

①いつも真面目に

②人間の為に働いて

③沙耶命

④死ぬの覚悟で当って砕けろ

⑤ゴラァっ━!!



見事に五つとも砕け散った。



「カムバッ―――――――――クッッ!!!沙耶ァァァァ!!!!!」





















「で、伊達さん・・・こないなったんか」

「真島のおじさん、おじさん・・遥のせいかな?」

「ちゃうと願ごうとるでぇ」

「絶対違うな・・・」



マンションのベットのは力なく泣きじゃくる伊達さんがころんでいる。

こうなったのは、きっと伊達さんが娘の悪いほうの執着心がやばかったからだと思う。



END


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