寂しいと思った事はないけれど。
欠けていると思ったことはあった。
「サニーちゃん」
久しぶりだね、と言った大作は少しはにかんで、滑らかな頬を赤くしていた。あれから4年だが、大作は随分大きくなったとサニーには思えた。この頃の子供達はどちらかというと女の子の方が早熟だが、サニーが4年という年月を歩いてきたのなら、大作も4年という年月を生きている。父が居ない4年間を生きている身寄りの無い少年は、それでもサニーよりも満たされている様に見えた。
「今日もお父さんのお見舞い?」
「…ええ、父の」
大怪球との死闘により、サニーの父は瀕死の重傷を負った。口の悪い人間に言わせれば自業自得との事だが、サニーはそうせざるを得なかったのだと知っていた。温度を失っている父の心には時に酷く燃え上がるものがあり、その為ならば文字通りに全てを投げうつ事が出来るのだ。
……つまり自分も、その中の一つに過ぎなかった。分かっていたが、改めてそうと思うと足先がズンと冷えていく様に思う。
「……今日も、会えなかったけれども」
「残念だったね」
サニーちゃんは毎日来ているのに、と大作は続ける。言わなくてもちゃんと気付いてくれている人がいると思うと、心の何処かにぽっと暖かいものが灯るのを感じたが、肝心の人には通じていないのだと思うと、途端に冷え込んでいった。衝撃も分かっているのだと、樊瑞は言ってくれたものの、事実は変わりはしない、がんとしてそこに在る。
「大丈夫です」
「サニーちゃん?」
サニーは下を向いて、こつこつと歩いていく。自分はいずれ十傑集の一員となるのだから、国際警察機構の人間と馴れ合っておくことなど出来ないのだと言い聞かせると、すたすたと歩いていく。肩に掛けたケープが冷たい風をはらんで、微かに揺れる。今日は寒くはならないだろうと言っていたのに、何故か酷く肩や足や手の先が冷たくて感覚を失っている。
「あの、サニーちゃん」
あの声はもう喜んで聞けないのだ、と思いながら目を閉じたサニーは、呼びかけと同時にどんと暖かいけど重たいものにぶつかった。
「楊志さんにぶつかるよ」
……少し、遅かった。サニーは危うくつんぞり返る所だった。危うく抱き留められてなんとか、ひっくり返らずに済んだ。
「あはは、ごめんよ。アンタがあの衝撃の娘かい。話には聞いてるよ」
自分の速度で歩いたのだから大した事は無かったが、それでも人にぶつかるなんて事を滅多にしないサニーはその事実に落ち込んでいた。しかも相手は女性だ……もっとも、十傑集の大概の者より彼女は大柄で、女性にぶつかった時の申し訳なさは少しだけ小さかった。真っ青な肌は一種異様だが、笑っている姿は不思議と暖かで好感の持てるものだった。
「こんな可愛い娘さんがいるのに、あの阿呆は……」
え、と小さな悲鳴がサニーの口から漏れた。父の誇り高さは知っているが、それ故に困難が多い事も知っている。妥協が出来ない、という事がサニーには未だ良く分からないが、
それ故に生じる問題はサニーの心を密かに痛めている。正しく評価されるべきものなのだから。
「あの……父が……何か?」
「正確に言うと、『ここで』うちの旦那と死合おうとしたんだ」
あの馬鹿、と楊志は顔を顰めた。
大作がはぁ、とぽかんとした息を吐き出した……戴宗については、小さなものだがトラブルがちょくちょくと起こっているのは知っている。院内飲酒で放り出されかけた事2回、女性看護師についついセクハラをした事3回、ちょっとした諍いに参加して激しく大きくして強制退院寸前になった事4回。
ちなみに4回目が、今日、本日、つい今し方。サニーがやって来る30分前。
もれなく楊志に手痛い説教を喰らっている。入院しているのは幾らか楊志が原因でもあるが、何処ぞの3回については、もう少し死にかけると思っていたのに残念残念というか本気で反省しないと次は死ぬぞ、と無慈悲な感想を貰った事がある。
早い話が、全て自業自得。本日はそれにアルベルトが巻き込まれた。もっとも、アルベルトが発生させたものだから、体よく纏めてぽいとされたとも言える。つまり戴宗とセットで説教された訳だ。
説教と言っても、文字通りの説教が聞くとハナから楊志は思っていないので、問題解決も含めて文字通り窓の外にぶん投げた所、ふたつでひとつだったので一緒に窓の外に飛んでいった。取っ組み合っていた所を投げればそうもなろう。当の楊志に、何となくもう一人分程度は重たくなかったのかと言えば、『そんな事考えている場合じゃなかったんだよ』と答えられただろう。なにしろ衝撃破と噴射拳が発動する寸前だったのだ。
「人様の病院で死合うな、この馬鹿。少しそこで頭を冷やしときな」
そう怒鳴ってぴしゃんと締めた窓の向こう。
九大天王の一人と十傑集の一人は、予想に反して見事に受け身も取れずに墜落していた。ちょっと軽めに思いたい複雑骨折が増えたのは、ちょっとした気の迷い程度でいいだろう。
「戴宗さんったら……」
ついこの間、『もうしません』って言ったばかりなのに、と大作ははぁ~ともう一度気の抜けた息を吐き出した。『間違った大人にはしたくない』と何度も言われたが、どうにも戴宗自身の行動とはつじつまが合わず呉学人に相談した所、呉は困った顔をして告げた。
『あ~……つまり、反面教師というものですかね』
分かりやすく言うと、『なってはいけない見本』らしい。戴宗の事は好きだし尊敬しているが、だからといって同じような事は絶対にしたくないなぁと思っている大作には、少し困った所でもある。
一方、サニーは一気に縮み上がった。アルベルト様は無茶をされるものだからサニー様、せめてお顔を見てきて頂ければとイワンに請われたものの、行っても会えないか、一言二言交わして終わってしまう事ばかりだ。せめてヒィッツカラルドの様にもう少しでも弾んだ会話が出来たら、と思わずにはいられない……そうすれば、そんな事もしなかったかもと思いながらも、矢張り仕方ないのだとも思う。
「すいません、父が御迷惑をかけました」
廊下の真ん中でサニーは小さく頭を下げる。細い肩が更に縮こまって、今にも消えてしまいそうだ。大作は暢気な自分とは対照的に沈む混んでいる少女に、いささか心配になってくる。衝撃のアルベルトの娘としてしっかりしなくては、と何時でも思っているサニーは、いっそ痛々しい程に彼の誇りを重んじている。
「でも父は……」
「分かってる、でもそこはアンタが謝る所じゃないよ」
楊志は困った様な笑いを浮かべて、くしゃくしゃとサニーのくせっ毛を撫でた。実はあまりそうされた事の無いサニーはきょとんとして、大作と同じ年としてはいささか幼く見えて、微かに楊志を心配させた。
「……親の責任を子供がしょいこむ事は無いんだよ、それに自業自得だ。あの年で、していい事と悪い事が分かってないわけじゃないんだから。
後、謝るんならスタッフに謝っておくれよ。アタシも旦那の事を謝らなきゃいけないんだしさ」
分かっていたらBF団に入っていない気もするけれど、楊志さんの言うことはもっともだよなぁ、と大作が考えていると、ぎゅ~と小気味の良い音を立ててお腹が鳴った。学校が終わった後でここに来ているのだから、もういい夕ご飯時だ。
「あはは、大作。そんなにお腹がすいてんのかい?」
「え、いいえ……」
言葉とは裏腹に、お腹はもう一度鳴った。今はサニーちゃんの前なのに何してんだよ、と大作は顔を赤くして、きょとんとこちらを見るサニーに気付いて更に顔を赤くする。
「あ、あの、いや、だって……」
「今日はアタシの家で飯喰うかい?」
やっぱり一人ってのはどうにも味気なくてね、と笑う楊志は矢張りそれなりに旦那を心配しているのだ。やはり帰っても一人の大作は、ほんの少しだけ考えてからハイと頷いた。
「御馳走になります」
「アンタはどうするんだい?」
ことん、とサニーが振り返った。明らかに自分に対しての言葉だったが、戸惑いの方が大きかった。だってつい先程であったばかりの人間から、しかも敵方の人間から食事に誘われるなんてありえない事だ。きっと父は怒るだろうし、周囲もいい顔はすまい。
「……でも……」
「誰か家で待ってくれてるのかい?」
サニーは首を振った。今日はイワンも樊瑞も仕事で手が空かない。何時もの事で、もう随分と慣れきっている。こまめなイワンは毎度自分が居ない時には準備してくれているが、イワンがいない以上は自分で暖めて、自分で食べて、自分で片付けるしかない。屋敷にあるシンクは未だ少し大きすぎて、水道に手を伸ばす時に少し難しいのは、誰にも言っていない。
「じゃあウチで喰いな」
だからそれが、とサニーは言い掛けて、再び頭をくしゃくしゃと撫でられた。何しろ父を投げ飛ばしてしまう人なのでもっと乱暴かと思ったが、存外柔らかくて暖かい。何となく気恥ずかしくなってそれ以上の言葉が出なくなった所で、優しく肩を抱かれた。
「子供がいちいち遠慮するんじゃないよ。そんなに小さく小さくなってたら、大きくてちゃんとした大人になれやしないよ」
多分アンタはねぇ、と言い掛けた楊志は珍しく口ごもった後で、代わりに声を出した。そこは中々微妙な所だ、特に本日は。
「じゃあ大作は食べるね、何でもいいかい?」
「はい」
大作が元気よく返事する。
「サニー、好き嫌いはないね」
「は、はい」
好き嫌いはしてはいけないと、これでも頑張っているのだが、実はサニーは食が決して豊かな方ではないし、食べれないものも多い。
「ま、嫌いって言っても食べて貰うけどね。大体、好き嫌いしてたら大きくなりやしないんだから。おばさんが美味しいものを作ってやるよ。
その前に、詰め所だけれどね」
謝っておかなきゃあ、と笑った楊志に、サニーも釣られて笑った。
欠けていると思ったことはあった。
「サニーちゃん」
久しぶりだね、と言った大作は少しはにかんで、滑らかな頬を赤くしていた。あれから4年だが、大作は随分大きくなったとサニーには思えた。この頃の子供達はどちらかというと女の子の方が早熟だが、サニーが4年という年月を歩いてきたのなら、大作も4年という年月を生きている。父が居ない4年間を生きている身寄りの無い少年は、それでもサニーよりも満たされている様に見えた。
「今日もお父さんのお見舞い?」
「…ええ、父の」
大怪球との死闘により、サニーの父は瀕死の重傷を負った。口の悪い人間に言わせれば自業自得との事だが、サニーはそうせざるを得なかったのだと知っていた。温度を失っている父の心には時に酷く燃え上がるものがあり、その為ならば文字通りに全てを投げうつ事が出来るのだ。
……つまり自分も、その中の一つに過ぎなかった。分かっていたが、改めてそうと思うと足先がズンと冷えていく様に思う。
「……今日も、会えなかったけれども」
「残念だったね」
サニーちゃんは毎日来ているのに、と大作は続ける。言わなくてもちゃんと気付いてくれている人がいると思うと、心の何処かにぽっと暖かいものが灯るのを感じたが、肝心の人には通じていないのだと思うと、途端に冷え込んでいった。衝撃も分かっているのだと、樊瑞は言ってくれたものの、事実は変わりはしない、がんとしてそこに在る。
「大丈夫です」
「サニーちゃん?」
サニーは下を向いて、こつこつと歩いていく。自分はいずれ十傑集の一員となるのだから、国際警察機構の人間と馴れ合っておくことなど出来ないのだと言い聞かせると、すたすたと歩いていく。肩に掛けたケープが冷たい風をはらんで、微かに揺れる。今日は寒くはならないだろうと言っていたのに、何故か酷く肩や足や手の先が冷たくて感覚を失っている。
「あの、サニーちゃん」
あの声はもう喜んで聞けないのだ、と思いながら目を閉じたサニーは、呼びかけと同時にどんと暖かいけど重たいものにぶつかった。
「楊志さんにぶつかるよ」
……少し、遅かった。サニーは危うくつんぞり返る所だった。危うく抱き留められてなんとか、ひっくり返らずに済んだ。
「あはは、ごめんよ。アンタがあの衝撃の娘かい。話には聞いてるよ」
自分の速度で歩いたのだから大した事は無かったが、それでも人にぶつかるなんて事を滅多にしないサニーはその事実に落ち込んでいた。しかも相手は女性だ……もっとも、十傑集の大概の者より彼女は大柄で、女性にぶつかった時の申し訳なさは少しだけ小さかった。真っ青な肌は一種異様だが、笑っている姿は不思議と暖かで好感の持てるものだった。
「こんな可愛い娘さんがいるのに、あの阿呆は……」
え、と小さな悲鳴がサニーの口から漏れた。父の誇り高さは知っているが、それ故に困難が多い事も知っている。妥協が出来ない、という事がサニーには未だ良く分からないが、
それ故に生じる問題はサニーの心を密かに痛めている。正しく評価されるべきものなのだから。
「あの……父が……何か?」
「正確に言うと、『ここで』うちの旦那と死合おうとしたんだ」
あの馬鹿、と楊志は顔を顰めた。
大作がはぁ、とぽかんとした息を吐き出した……戴宗については、小さなものだがトラブルがちょくちょくと起こっているのは知っている。院内飲酒で放り出されかけた事2回、女性看護師についついセクハラをした事3回、ちょっとした諍いに参加して激しく大きくして強制退院寸前になった事4回。
ちなみに4回目が、今日、本日、つい今し方。サニーがやって来る30分前。
もれなく楊志に手痛い説教を喰らっている。入院しているのは幾らか楊志が原因でもあるが、何処ぞの3回については、もう少し死にかけると思っていたのに残念残念というか本気で反省しないと次は死ぬぞ、と無慈悲な感想を貰った事がある。
早い話が、全て自業自得。本日はそれにアルベルトが巻き込まれた。もっとも、アルベルトが発生させたものだから、体よく纏めてぽいとされたとも言える。つまり戴宗とセットで説教された訳だ。
説教と言っても、文字通りの説教が聞くとハナから楊志は思っていないので、問題解決も含めて文字通り窓の外にぶん投げた所、ふたつでひとつだったので一緒に窓の外に飛んでいった。取っ組み合っていた所を投げればそうもなろう。当の楊志に、何となくもう一人分程度は重たくなかったのかと言えば、『そんな事考えている場合じゃなかったんだよ』と答えられただろう。なにしろ衝撃破と噴射拳が発動する寸前だったのだ。
「人様の病院で死合うな、この馬鹿。少しそこで頭を冷やしときな」
そう怒鳴ってぴしゃんと締めた窓の向こう。
九大天王の一人と十傑集の一人は、予想に反して見事に受け身も取れずに墜落していた。ちょっと軽めに思いたい複雑骨折が増えたのは、ちょっとした気の迷い程度でいいだろう。
「戴宗さんったら……」
ついこの間、『もうしません』って言ったばかりなのに、と大作ははぁ~ともう一度気の抜けた息を吐き出した。『間違った大人にはしたくない』と何度も言われたが、どうにも戴宗自身の行動とはつじつまが合わず呉学人に相談した所、呉は困った顔をして告げた。
『あ~……つまり、反面教師というものですかね』
分かりやすく言うと、『なってはいけない見本』らしい。戴宗の事は好きだし尊敬しているが、だからといって同じような事は絶対にしたくないなぁと思っている大作には、少し困った所でもある。
一方、サニーは一気に縮み上がった。アルベルト様は無茶をされるものだからサニー様、せめてお顔を見てきて頂ければとイワンに請われたものの、行っても会えないか、一言二言交わして終わってしまう事ばかりだ。せめてヒィッツカラルドの様にもう少しでも弾んだ会話が出来たら、と思わずにはいられない……そうすれば、そんな事もしなかったかもと思いながらも、矢張り仕方ないのだとも思う。
「すいません、父が御迷惑をかけました」
廊下の真ん中でサニーは小さく頭を下げる。細い肩が更に縮こまって、今にも消えてしまいそうだ。大作は暢気な自分とは対照的に沈む混んでいる少女に、いささか心配になってくる。衝撃のアルベルトの娘としてしっかりしなくては、と何時でも思っているサニーは、いっそ痛々しい程に彼の誇りを重んじている。
「でも父は……」
「分かってる、でもそこはアンタが謝る所じゃないよ」
楊志は困った様な笑いを浮かべて、くしゃくしゃとサニーのくせっ毛を撫でた。実はあまりそうされた事の無いサニーはきょとんとして、大作と同じ年としてはいささか幼く見えて、微かに楊志を心配させた。
「……親の責任を子供がしょいこむ事は無いんだよ、それに自業自得だ。あの年で、していい事と悪い事が分かってないわけじゃないんだから。
後、謝るんならスタッフに謝っておくれよ。アタシも旦那の事を謝らなきゃいけないんだしさ」
分かっていたらBF団に入っていない気もするけれど、楊志さんの言うことはもっともだよなぁ、と大作が考えていると、ぎゅ~と小気味の良い音を立ててお腹が鳴った。学校が終わった後でここに来ているのだから、もういい夕ご飯時だ。
「あはは、大作。そんなにお腹がすいてんのかい?」
「え、いいえ……」
言葉とは裏腹に、お腹はもう一度鳴った。今はサニーちゃんの前なのに何してんだよ、と大作は顔を赤くして、きょとんとこちらを見るサニーに気付いて更に顔を赤くする。
「あ、あの、いや、だって……」
「今日はアタシの家で飯喰うかい?」
やっぱり一人ってのはどうにも味気なくてね、と笑う楊志は矢張りそれなりに旦那を心配しているのだ。やはり帰っても一人の大作は、ほんの少しだけ考えてからハイと頷いた。
「御馳走になります」
「アンタはどうするんだい?」
ことん、とサニーが振り返った。明らかに自分に対しての言葉だったが、戸惑いの方が大きかった。だってつい先程であったばかりの人間から、しかも敵方の人間から食事に誘われるなんてありえない事だ。きっと父は怒るだろうし、周囲もいい顔はすまい。
「……でも……」
「誰か家で待ってくれてるのかい?」
サニーは首を振った。今日はイワンも樊瑞も仕事で手が空かない。何時もの事で、もう随分と慣れきっている。こまめなイワンは毎度自分が居ない時には準備してくれているが、イワンがいない以上は自分で暖めて、自分で食べて、自分で片付けるしかない。屋敷にあるシンクは未だ少し大きすぎて、水道に手を伸ばす時に少し難しいのは、誰にも言っていない。
「じゃあウチで喰いな」
だからそれが、とサニーは言い掛けて、再び頭をくしゃくしゃと撫でられた。何しろ父を投げ飛ばしてしまう人なのでもっと乱暴かと思ったが、存外柔らかくて暖かい。何となく気恥ずかしくなってそれ以上の言葉が出なくなった所で、優しく肩を抱かれた。
「子供がいちいち遠慮するんじゃないよ。そんなに小さく小さくなってたら、大きくてちゃんとした大人になれやしないよ」
多分アンタはねぇ、と言い掛けた楊志は珍しく口ごもった後で、代わりに声を出した。そこは中々微妙な所だ、特に本日は。
「じゃあ大作は食べるね、何でもいいかい?」
「はい」
大作が元気よく返事する。
「サニー、好き嫌いはないね」
「は、はい」
好き嫌いはしてはいけないと、これでも頑張っているのだが、実はサニーは食が決して豊かな方ではないし、食べれないものも多い。
「ま、嫌いって言っても食べて貰うけどね。大体、好き嫌いしてたら大きくなりやしないんだから。おばさんが美味しいものを作ってやるよ。
その前に、詰め所だけれどね」
謝っておかなきゃあ、と笑った楊志に、サニーも釣られて笑った。
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○草間博士が研究室に閉じこもりきりだから、セルバンテスが子供達を可愛がってあげてる。セルバンテスは兄弟が沢山いるから子供の面倒も見慣れている。上の兄弟も一杯いるけど下の兄弟も一杯いる。そしてセルバンテスは真ん中だ。
子供の自分は地味で目立たない子だったに一票。家の中ではいてもいなくても変わらない存在なのが嫌でたまらず、自分が中心になれる、相手の精神に直接作用する心理作戦を巧みに使いつつ皆がバンテスを頼りにするようなグループを作る。そしてそれが少しずつ大きくなっていった頃から家に帰らなくなる。妄想は置いておいて話に戻る。
セルバンテスは大作とサニーの父親気分。セルバンテスはサニーと大作を連れ回すのが好き。片手に大作、片手にサニー。
「一気に子供が二人出来たようだろう、私たち三人ほんとの親子みたいじゃないかな、なあアルベルト? しかもこの子達は将来結婚するぞ、私の予感は当たるんだ」と言い出して
「目を開けたまま寝言を言うな」と返される。
○アルベルトはどんな幼年、少年、青年時代を経た来たのかなあ。お貴族様なんだから生まれと育ちはいい筈だ。事実執事を雇える位には裕福な筈だ。
どっかで、多分少年期にでもなにか虎馬になるよーなことがあって人間不信になったな。うん、そう決めた。
人間不信になったアルベルトには国際機構は偽善にしか見えなかった。イワンの事もその時期だけは遠ざけた。イワンに己の情けない姿を見せたくなかったんだろうな。
BF団のことも最初は鼻で笑ったのでは、なんだこの集団はって。でもここでまた何かあって、どうせ焼けになるなら私(若いときは儂ではなく私希望)も世界征服とやらに一役買ってやろうじゃないか!となる。うん、そうだな多分。
脳内って凄いな。
そしてイワンを呼び寄せた。イワンは始めは変貌ぶりに驚くが、アルベルトの人間性の輝きはまた再び輝きだしたのを見て安心する。そして先代から仕えたこのアルベルト家に骨を埋める決意をする。
BF団は悪かもしれぬ。だが私にはアルベルト様を生き返らせたこのBF団こそが神の意志そのものだ、と。
で、BF団として動くうちに奥さんとであってサニーが生まれて、でも奥さんの希望でBF団とは関わらせたくないって意志があって、アルベルトもその考えに賛同、サニーはアルベルトとは遠い位置で育てる事にする。
でも奥さんがいなくなり、もとより他に親族もいないアルベルトはサニー暮らす事になるが、サニーは父親を尊敬し、自らもBF団を目指すようになってしまう。
アルベルトはそれを恐れ、サニーをお嬢様学校の女子寮にいれてしまう。しかしそんなことで揺らぐサニーの決意ではなかったのだ!
子供の自分は地味で目立たない子だったに一票。家の中ではいてもいなくても変わらない存在なのが嫌でたまらず、自分が中心になれる、相手の精神に直接作用する心理作戦を巧みに使いつつ皆がバンテスを頼りにするようなグループを作る。そしてそれが少しずつ大きくなっていった頃から家に帰らなくなる。妄想は置いておいて話に戻る。
セルバンテスは大作とサニーの父親気分。セルバンテスはサニーと大作を連れ回すのが好き。片手に大作、片手にサニー。
「一気に子供が二人出来たようだろう、私たち三人ほんとの親子みたいじゃないかな、なあアルベルト? しかもこの子達は将来結婚するぞ、私の予感は当たるんだ」と言い出して
「目を開けたまま寝言を言うな」と返される。
○アルベルトはどんな幼年、少年、青年時代を経た来たのかなあ。お貴族様なんだから生まれと育ちはいい筈だ。事実執事を雇える位には裕福な筈だ。
どっかで、多分少年期にでもなにか虎馬になるよーなことがあって人間不信になったな。うん、そう決めた。
人間不信になったアルベルトには国際機構は偽善にしか見えなかった。イワンの事もその時期だけは遠ざけた。イワンに己の情けない姿を見せたくなかったんだろうな。
BF団のことも最初は鼻で笑ったのでは、なんだこの集団はって。でもここでまた何かあって、どうせ焼けになるなら私(若いときは儂ではなく私希望)も世界征服とやらに一役買ってやろうじゃないか!となる。うん、そうだな多分。
脳内って凄いな。
そしてイワンを呼び寄せた。イワンは始めは変貌ぶりに驚くが、アルベルトの人間性の輝きはまた再び輝きだしたのを見て安心する。そして先代から仕えたこのアルベルト家に骨を埋める決意をする。
BF団は悪かもしれぬ。だが私にはアルベルト様を生き返らせたこのBF団こそが神の意志そのものだ、と。
で、BF団として動くうちに奥さんとであってサニーが生まれて、でも奥さんの希望でBF団とは関わらせたくないって意志があって、アルベルトもその考えに賛同、サニーはアルベルトとは遠い位置で育てる事にする。
でも奥さんがいなくなり、もとより他に親族もいないアルベルトはサニー暮らす事になるが、サニーは父親を尊敬し、自らもBF団を目指すようになってしまう。
アルベルトはそれを恐れ、サニーをお嬢様学校の女子寮にいれてしまう。しかしそんなことで揺らぐサニーの決意ではなかったのだ!
○ハロウィンみたいなお遊びは大作もサニーも好きなので当然戴宗も付き合う。アルベルトはサニーに付き合わされた。セルバンテス、イワン、樊瑞は自らの意志で仮装。割とこの三人はお祭りが好きだ。というかサニーが好きなのでサニーが喜ぶ事進んで実践だ。
国際警察機構で仮装する人
大作 鉄牛 戴宗 銀鈴 てゆうかもう全員
BF団で仮装する人
サニー むしろ孔明以外全員
大作とサニーが仮想して、二人で国際警察機構とBF団の仲間達を「トリックオアトリート!」っていいながら回る。微笑ましいわね~って銀鈴。銀鈴は魔女、村雨はミイラ男でお願いします。
サニーがちっちゃな魔女で、大作はそれにあわせてちっちゃな…魔男…?まおとこ?まあいい。それだ。
戴宗は狼男、中条は吸血鬼だねそんで戴宗のウマウマ芳醇の血をすって下さい。むしろ戴宗が中条に「俺ぁ、長官になら…っ!」って言わないけどさ、うん、妄想。
中戴は、中条←戴宗の図が好きです。アル戴はアル→戴宗だったのがアル→←戴になりアル×戴へと変化。話がそれた。
ヨーロッパのどっかの国あたりのハロウィンパーティに出席するBF団と国際警察機構。そこで戴宗はアルベルトの姿を見つけその仮装にひとしきり笑う。そんでイベントも一段落してみんながまったりしているころ、のんびり散策をしていると森の奥にひっそりと一人でいるアルベルトをみつける。
イワンはサニーと大作の護衛でここにはいません。
「よお、まさかアンタまで仮想するとは思わなかったぜ」
「これも全てビッグファイアの意志だ。儂の積極的な意志ではない」
本日アルベルト様が心地よい眠りからお目覚めになったところ、枕元にバビル二世からの電報があったそうな…。
「国際警察機構は全員仮装済とはな、フンどうしようもない奴らめ」
「地元民との交流も仕事だからよぉ俺らは。っていうかお前ら全員人の事言えないだろ」
「まあいい。で? 貴様は」
「で? ってなんだい。アンタも折角のハロウィンを楽しんだらどうだ」
「貴様に言われるまでもない」
あの衝撃のが珍しいこともあるなあって思っていたら、衝撃のがすっと戴宗に手を出して
「Trick or Treat?」
って言うんだよね。もう私が燃え死んでしまう!どうしよう!アルベルトにそんなこと言われたい…!英国紳士のお貴族様だから発音完璧、訛りのない美しい発音をするに違いないよ。手を出すときのその洗練された仕草。きゅっとはめられた黒い手袋も似合ってる!
戴宗はほんと嫌みなほど気障な野郎だぜ思いつつも
「菓子は全部大作とアンタのお嬢ちゃんにやっちまった。だから俺は持ってないがな、でもまさか悪戯なんてしやしないだろ? 紳士だもんなあ衝撃の?」
って一言釘を刺す。アルベルトは「ふん、口が立つようになったな貴様」といいながら口の端を皮肉に歪めて笑う。どうやらちょっと悪戯する気だった模様。
「油断のならねえ男だぜまったくよお」
ははっと笑うと年齢相応の顔になる。
仕返しとばかりに戴宗が、じゃ俺からもといって「トリックオアトリート?」とアルベルトの目の前に悪戯っぽく手を差し伸べた。この男は本当にてらいがないと思いつつ、アルベルトは無言のまま美しい動作で胸元を探る。指先に小さな固いものが触れる感触。サニーに全部あげたと思っていたがまだ残っていたようだ。
「これでいいな」
包装紙に包まれた小さなあめ玉が一つ。それはアルベルトの大きな手のひらに大層可愛らしく映る。戴宗はこの男とあめ玉という取り合わせがおかしくてたまらない。そして少し前に見た、この男が神妙な顔で娘に菓子の束を差し出す様子を思い出した。将来の父親かもしれない相手だから大作はすこし声がうわずっていて、あれは絶対緊張していたに違いなかった。サニーはとても喜んでいたが。
国際警察機構で仮装する人
大作 鉄牛 戴宗 銀鈴 てゆうかもう全員
BF団で仮装する人
サニー むしろ孔明以外全員
大作とサニーが仮想して、二人で国際警察機構とBF団の仲間達を「トリックオアトリート!」っていいながら回る。微笑ましいわね~って銀鈴。銀鈴は魔女、村雨はミイラ男でお願いします。
サニーがちっちゃな魔女で、大作はそれにあわせてちっちゃな…魔男…?まおとこ?まあいい。それだ。
戴宗は狼男、中条は吸血鬼だねそんで戴宗のウマウマ芳醇の血をすって下さい。むしろ戴宗が中条に「俺ぁ、長官になら…っ!」って言わないけどさ、うん、妄想。
中戴は、中条←戴宗の図が好きです。アル戴はアル→戴宗だったのがアル→←戴になりアル×戴へと変化。話がそれた。
ヨーロッパのどっかの国あたりのハロウィンパーティに出席するBF団と国際警察機構。そこで戴宗はアルベルトの姿を見つけその仮装にひとしきり笑う。そんでイベントも一段落してみんながまったりしているころ、のんびり散策をしていると森の奥にひっそりと一人でいるアルベルトをみつける。
イワンはサニーと大作の護衛でここにはいません。
「よお、まさかアンタまで仮想するとは思わなかったぜ」
「これも全てビッグファイアの意志だ。儂の積極的な意志ではない」
本日アルベルト様が心地よい眠りからお目覚めになったところ、枕元にバビル二世からの電報があったそうな…。
「国際警察機構は全員仮装済とはな、フンどうしようもない奴らめ」
「地元民との交流も仕事だからよぉ俺らは。っていうかお前ら全員人の事言えないだろ」
「まあいい。で? 貴様は」
「で? ってなんだい。アンタも折角のハロウィンを楽しんだらどうだ」
「貴様に言われるまでもない」
あの衝撃のが珍しいこともあるなあって思っていたら、衝撃のがすっと戴宗に手を出して
「Trick or Treat?」
って言うんだよね。もう私が燃え死んでしまう!どうしよう!アルベルトにそんなこと言われたい…!英国紳士のお貴族様だから発音完璧、訛りのない美しい発音をするに違いないよ。手を出すときのその洗練された仕草。きゅっとはめられた黒い手袋も似合ってる!
戴宗はほんと嫌みなほど気障な野郎だぜ思いつつも
「菓子は全部大作とアンタのお嬢ちゃんにやっちまった。だから俺は持ってないがな、でもまさか悪戯なんてしやしないだろ? 紳士だもんなあ衝撃の?」
って一言釘を刺す。アルベルトは「ふん、口が立つようになったな貴様」といいながら口の端を皮肉に歪めて笑う。どうやらちょっと悪戯する気だった模様。
「油断のならねえ男だぜまったくよお」
ははっと笑うと年齢相応の顔になる。
仕返しとばかりに戴宗が、じゃ俺からもといって「トリックオアトリート?」とアルベルトの目の前に悪戯っぽく手を差し伸べた。この男は本当にてらいがないと思いつつ、アルベルトは無言のまま美しい動作で胸元を探る。指先に小さな固いものが触れる感触。サニーに全部あげたと思っていたがまだ残っていたようだ。
「これでいいな」
包装紙に包まれた小さなあめ玉が一つ。それはアルベルトの大きな手のひらに大層可愛らしく映る。戴宗はこの男とあめ玉という取り合わせがおかしくてたまらない。そして少し前に見た、この男が神妙な顔で娘に菓子の束を差し出す様子を思い出した。将来の父親かもしれない相手だから大作はすこし声がうわずっていて、あれは絶対緊張していたに違いなかった。サニーはとても喜んでいたが。
○村雨
戴宗と同い年!?しかし本編よりもちょっとだけガタイよくなってる? いつもかっこいいけど一層凄ーくかっこ良く見える!銀鈴の恋人でいてくれて本当に嬉しい。銀鈴に愛する人がいて本当によかった。銀鈴はたとえ呉がいても呉はあくまで父親の助手で自分の内面を見せて頼れないっていうかそんな感じを受けるんだけど、村雨の「死ねない男の苦しさを分かってくれたのはお前だけだったよ」って言葉が、この二人の親密さと、やっぱり辛い置かれた立場への共感もあんだろうなって思った。「死なない男」じゃなくて「死ねない男」って言う位。村雨は本編が終わった後にでも灰が集まってまた復活するだろう。そしてまた自嘲して「またこうなっちまったか」って笑うんだろう。銀鈴のない世界を寂しく思いながら生きていくしかないって。村雨の死ねない絶望に対する自虐行動をする気力はとうになくなった。自分を不死身にしたBF団の奴らの鼻を明かすために今日も地球を飛び回る。ファルメール、お前の命を掛けて守った絆を俺も守るよ。俺とともに生きてくれ、ファルメール。
すぐさまポエムモードに入ってしまうくせがっ
・よく考えたら銀鈴18ってことは付き合いだしたの銀鈴が中学生か高校生当たりの年齢だよね。村雨め、とんだ年下好きだ!銀鈴の部屋に村雨と肩を寄せ合う写真があるんだけどその村雨に口髭と顎髭がばっちりあるのも要チェックだ白セーターは見てみぬ振りをするんだ!髭があると一層かっこいいなあ~
戴宗と同い年!?しかし本編よりもちょっとだけガタイよくなってる? いつもかっこいいけど一層凄ーくかっこ良く見える!銀鈴の恋人でいてくれて本当に嬉しい。銀鈴に愛する人がいて本当によかった。銀鈴はたとえ呉がいても呉はあくまで父親の助手で自分の内面を見せて頼れないっていうかそんな感じを受けるんだけど、村雨の「死ねない男の苦しさを分かってくれたのはお前だけだったよ」って言葉が、この二人の親密さと、やっぱり辛い置かれた立場への共感もあんだろうなって思った。「死なない男」じゃなくて「死ねない男」って言う位。村雨は本編が終わった後にでも灰が集まってまた復活するだろう。そしてまた自嘲して「またこうなっちまったか」って笑うんだろう。銀鈴のない世界を寂しく思いながら生きていくしかないって。村雨の死ねない絶望に対する自虐行動をする気力はとうになくなった。自分を不死身にしたBF団の奴らの鼻を明かすために今日も地球を飛び回る。ファルメール、お前の命を掛けて守った絆を俺も守るよ。俺とともに生きてくれ、ファルメール。
すぐさまポエムモードに入ってしまうくせがっ
・よく考えたら銀鈴18ってことは付き合いだしたの銀鈴が中学生か高校生当たりの年齢だよね。村雨め、とんだ年下好きだ!銀鈴の部屋に村雨と肩を寄せ合う写真があるんだけどその村雨に口髭と顎髭がばっちりあるのも要チェックだ白セーターは見てみぬ振りをするんだ!髭があると一層かっこいいなあ~
○アルベルトの暗黒期についての妄想
OVAまでに少なくとも三回はあったと仮定+捏造+ホモ要素ブレンド。
アルベルトは父が英国貴族、母がインドのどっかのマハラジャの娘で、まあ父親がインドに視察か観光か何かでいったときに現地で知り合った美しい母に一目ぼれ。滞在中口説きまくる。ほどなく結婚。母はそのままイギリスへ。時折帰郷の際に息子(アルベルト)を連れてゆく。まだ小さいアルベルトは僅かながらも東洋の神秘に触れる。
↓
学生時代までは割合幸せな家庭で育ってくれていると嬉しい。
大学生あたりでアルベルトは大きな事件に巻き込まれ、家族は死に絶え自分だけが生き残る。アルベルトの能力云々が原因で国際警察機構に危険人物として認定されたためなので、一家が事件に巻き込まれ死んだときもろくに調査もしてもらえなかった。そのほかにも色々あり人間に絶望。アルベルトは己の力を呪う。暗黒期第一弾
↓
国際警察機構に多大な不信感を持ち調べ始め、おおよその犯行グループをつきとめるが自分だけの力では何も出来ない。大学卒業後BF団に永久就職したのが23歳あたり。
セルバンテスと出会う。その軽さに吐き気がしていたがあることをきっかけに親しくなり、友の有り難みを知る。暗黒まっさかさまだったアルベルトはセルバンテスに救われる。お互いまだ十傑集ではない。
↓
27~28歳あたりで奥さんと知り合う。お互いの立場を知らずに惹かれあい付き合い始めたあたりで奥さんが国際警察機構と知るがとまらず、結婚。奥さんに自分はBF団であることは隠す。このあたりアルベルトは29。
サニー出産。アルベルト三十路突入。睦まじかった両親をおもいだし、自分達もきっと幸せに、と思う。
↓
数年後BF団だと言う事がばれて奥さん泣く。「私はBF団を許せない。世界のために、そして自分の生きてきた理由のために。でも貴方を愛してる。だから苦しい、愛しているからこそ離れたい」アルベルトは意思を尊重し、別居開始。離婚はしてないがサニーとの親子の縁を切る。仕送り+「元気か」の一言の手紙を添えて。
↓
奥さん逝去。ストレス性の病気を患っていたと知り、自分達とのことだろう、儂が間接的に殺したようなものだと思い込む。暗黒期第二弾
↓
サニーを引き取るが親子の縁は復縁せず。なぜなら奥さんの残した手紙に
「サニーには私達のような悲しみを味わって欲しくない、国際警察機構ともBF団とも関係の無いところで静かに幸せにくらしていて欲しい。貴方も私も今更生きてきたものを捨てることは出来ないでしょう。互いに絶望から生き延びるためにその道を選んだのですから。貴方を愛し合い愛されたことを後悔はしていません。今も愛しているわ、アルベルト。私はもう治らないけれど悲しまないで。私達にはサニーがいるわ。私達のいとしい娘。貴方も、サニーもどうか幸せに。愛しています、心から」
サニーはベビーシッターをつけ私立の幼稚園へ通わせる。小学生になると同時に大学つきの全寮制の女子高へ。サニーの報告はさせているがサニー自体とは顔を出来る限り合わせないようにしている。同居はしていない。
サニーは父親を敬愛し、父親のようになりたいと考えていている。BF団を目指したのもそのため。反対していることは知っているが、それ以上に父の役に立ちたい気持ちが強かった。小さいころから父親とはあまり交流してないが、母親に「貴方の父様はそれは素晴らしい高潔な方でした」と言い聞かされて育っている。サニーのそのまっすぐな思いがアルベルトの心を打つ。
このときのアルベルトは、セルバンテスもだけど、それ以上にサニーの存在が救いになっている。
↓
ドミノ作戦(注、ここではドミノ作戦が妄想により4~5年前となっています)
セルバンテスは死に、自らも右目を負傷。セルバンテスの死により暗黒期第三弾突入。
「何年も自分を助けてくれていた友の死と右目の痛みに狂うほどの怒りを覚えながらも正気を失わなかったのは戴宋がいたからだ。殺すだけを考えて痛みをやり過ごした。おかしなものだ。それを与えたのが貴様ならば、私を生かした理由もまた貴様なのだからな、戴宋。四六時中貴様のことを考えた。いつ会えるいつ会えるかといつ殺せるかと、そればかりを。殺せるときになっても焦るなと言い聞かせるのが大変だったぞ。殺したいが殺せばそこで殺す楽しみは終わってしまうのでな、貴様に一番の苦痛を与えるのは何か、貴様は何が好きか、嫌いか、貴様のことを調べ上げ、命を狙った。そう考えて何年か経つうち、いつしか貴様との勝負を楽しんでいる自分に気がついた。次はどのように苦しめてやろうか、それとも屈辱を与えてやろうか、貴様を見つけるたびに心が踊った。その気持ちが鼻で笑いたくなるような言葉に置き換えることが出来ると気がついたのはいつかは忘れたがな。しかし儂は今日もBF団として動きながらも貴様と会うのを最上の喜びとしている節がある。貴様の命は儂の手の中だ戴宋。貴様の命がいつ事切れるかは儂の思惑次第なのだから。いつ殺されるかと怯えるがいい。衝撃のアルベルトのことを考えずにはいられんようにしてやろう。これが儂の貴様への答えだ」
オタクの妄想力には際限がない。
OVAまでに少なくとも三回はあったと仮定+捏造+ホモ要素ブレンド。
アルベルトは父が英国貴族、母がインドのどっかのマハラジャの娘で、まあ父親がインドに視察か観光か何かでいったときに現地で知り合った美しい母に一目ぼれ。滞在中口説きまくる。ほどなく結婚。母はそのままイギリスへ。時折帰郷の際に息子(アルベルト)を連れてゆく。まだ小さいアルベルトは僅かながらも東洋の神秘に触れる。
↓
学生時代までは割合幸せな家庭で育ってくれていると嬉しい。
大学生あたりでアルベルトは大きな事件に巻き込まれ、家族は死に絶え自分だけが生き残る。アルベルトの能力云々が原因で国際警察機構に危険人物として認定されたためなので、一家が事件に巻き込まれ死んだときもろくに調査もしてもらえなかった。そのほかにも色々あり人間に絶望。アルベルトは己の力を呪う。暗黒期第一弾
↓
国際警察機構に多大な不信感を持ち調べ始め、おおよその犯行グループをつきとめるが自分だけの力では何も出来ない。大学卒業後BF団に永久就職したのが23歳あたり。
セルバンテスと出会う。その軽さに吐き気がしていたがあることをきっかけに親しくなり、友の有り難みを知る。暗黒まっさかさまだったアルベルトはセルバンテスに救われる。お互いまだ十傑集ではない。
↓
27~28歳あたりで奥さんと知り合う。お互いの立場を知らずに惹かれあい付き合い始めたあたりで奥さんが国際警察機構と知るがとまらず、結婚。奥さんに自分はBF団であることは隠す。このあたりアルベルトは29。
サニー出産。アルベルト三十路突入。睦まじかった両親をおもいだし、自分達もきっと幸せに、と思う。
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数年後BF団だと言う事がばれて奥さん泣く。「私はBF団を許せない。世界のために、そして自分の生きてきた理由のために。でも貴方を愛してる。だから苦しい、愛しているからこそ離れたい」アルベルトは意思を尊重し、別居開始。離婚はしてないがサニーとの親子の縁を切る。仕送り+「元気か」の一言の手紙を添えて。
↓
奥さん逝去。ストレス性の病気を患っていたと知り、自分達とのことだろう、儂が間接的に殺したようなものだと思い込む。暗黒期第二弾
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サニーを引き取るが親子の縁は復縁せず。なぜなら奥さんの残した手紙に
「サニーには私達のような悲しみを味わって欲しくない、国際警察機構ともBF団とも関係の無いところで静かに幸せにくらしていて欲しい。貴方も私も今更生きてきたものを捨てることは出来ないでしょう。互いに絶望から生き延びるためにその道を選んだのですから。貴方を愛し合い愛されたことを後悔はしていません。今も愛しているわ、アルベルト。私はもう治らないけれど悲しまないで。私達にはサニーがいるわ。私達のいとしい娘。貴方も、サニーもどうか幸せに。愛しています、心から」
サニーはベビーシッターをつけ私立の幼稚園へ通わせる。小学生になると同時に大学つきの全寮制の女子高へ。サニーの報告はさせているがサニー自体とは顔を出来る限り合わせないようにしている。同居はしていない。
サニーは父親を敬愛し、父親のようになりたいと考えていている。BF団を目指したのもそのため。反対していることは知っているが、それ以上に父の役に立ちたい気持ちが強かった。小さいころから父親とはあまり交流してないが、母親に「貴方の父様はそれは素晴らしい高潔な方でした」と言い聞かされて育っている。サニーのそのまっすぐな思いがアルベルトの心を打つ。
このときのアルベルトは、セルバンテスもだけど、それ以上にサニーの存在が救いになっている。
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ドミノ作戦(注、ここではドミノ作戦が妄想により4~5年前となっています)
セルバンテスは死に、自らも右目を負傷。セルバンテスの死により暗黒期第三弾突入。
「何年も自分を助けてくれていた友の死と右目の痛みに狂うほどの怒りを覚えながらも正気を失わなかったのは戴宋がいたからだ。殺すだけを考えて痛みをやり過ごした。おかしなものだ。それを与えたのが貴様ならば、私を生かした理由もまた貴様なのだからな、戴宋。四六時中貴様のことを考えた。いつ会えるいつ会えるかといつ殺せるかと、そればかりを。殺せるときになっても焦るなと言い聞かせるのが大変だったぞ。殺したいが殺せばそこで殺す楽しみは終わってしまうのでな、貴様に一番の苦痛を与えるのは何か、貴様は何が好きか、嫌いか、貴様のことを調べ上げ、命を狙った。そう考えて何年か経つうち、いつしか貴様との勝負を楽しんでいる自分に気がついた。次はどのように苦しめてやろうか、それとも屈辱を与えてやろうか、貴様を見つけるたびに心が踊った。その気持ちが鼻で笑いたくなるような言葉に置き換えることが出来ると気がついたのはいつかは忘れたがな。しかし儂は今日もBF団として動きながらも貴様と会うのを最上の喜びとしている節がある。貴様の命は儂の手の中だ戴宋。貴様の命がいつ事切れるかは儂の思惑次第なのだから。いつ殺されるかと怯えるがいい。衝撃のアルベルトのことを考えずにはいられんようにしてやろう。これが儂の貴様への答えだ」
オタクの妄想力には際限がない。