せるばんてすじいちゃん
「サニーちゃんは大きくなったら何になりたいのかね?」
「大きくなったら?」
「そうだよ」
「・・・サニーはじゅっけつしゅうに・・・なるの・・・」
「・・・うーん・・・サニーちゃん、そうじゃなくってサニーちゃんが本当になりたいものだよ?私に、セルバンテスのおじ様に聞かせてくれないかね?」
「じゅっけつしゅうじゃなくても・・・いいの?」
「そんなつまんないものでなくていいのだよ、サニーちゃんが本当になりたいものだ」
「・・・あのね・・・お花やさん・・・パンやさん・・・サニーはどっちにするか悩んでるの」
「それならどっちにもなればいいと思うね、お花屋さんのパン屋さんだ、それがいい!」
「お花やさんのパンやさんってあるの?おじ様」
「もちろんあるよ、私が今作ったからね。サニーちゃんがなるといい」
「うん!サニーそうする!・・・でも・・・他にもなりたいものがあるの・・・」
「ほう、それはなんだい?」
「おじ様誰にもいわない?」
「言わないよ、秘密にするとも」
「ひみつよ?・・・サニーおよめさんにもなりたいの・・・」
「お嫁さん!いいね、素晴らしいじゃないか!」
「おじ様もサニーのけっこんしきに呼んであげる!」
「本当かい?そりゃあ楽しみだ。サニーちゃんのウエディングドレス姿はさぞ素敵だろうねぇ、それにお父さんがどんな顔して娘を嫁に出すのか見物だよ」
「パパが?」
「そうだよ?もしかしたら『サニーがお嫁に行って寂しいな~』ってハンカチ濡らしておいおい泣くかもしれない、そんな彼の顔を拝めるかもしれないと思うと今から・・・うふふふ、ワクワクするねぇ!」
「サニーがお嫁さんになったらぱぱはさびしいの?」
「ふふふ、寂しいと思うよ?・・・樊瑞も私もやっぱり寂しいかな、ははははは」
「じゃあ・・・サニーおよめさんにならない、ずっとパパといる・・・」
「おやおや・・・アルベルトが聞いたら何ていうやら。サニーちゃんがお嫁さんになると寂しいかもしれないけど、それ以上に嬉しいよ、私もそうだからきっとパパもそうだと思うけどね」
「じゃあおよめさんになってもいいの?」
「もちろんだとも!」
「サニーはおよめさんになってお花やさんのパンやさんにもなる!」
「ああ・・・もちろんだとも・・・・・・・・・」
「・・・?おじ様どうしたの?」
「ん?・・・・・どうもしないよ?サニーちゃんがいると楽しみがいっぱい増えて・・・・・嬉しいなぁと思ってね・・・・」
「ほんと?」
「ほんとうだよ、サニーちゃんがお花屋さんのパン屋さんになったら毎日サニーちゃんから綺麗な花をいっぱい買って部屋に飾って眺めていたいし、美味しいパンもいっぱい買って毎日毎日食べたいからね。そのうえサニーちゃんの花嫁姿とアルベルトの泣き顔が見れるかもしれないとなると今から楽しみで仕方が無いよ・・・・」
「それならサニーはおばあちゃんになってもお花やさんのパンやさんやる!それならずっとずっとおじ様もサニーも楽しいもの」
「うわっははははそりゃあいい!それなら私には楽しみがたくさんたくさん、そしてずっとある。私は長生きしたいねぇ、それこそアルベルトや他の連中から「いい加減にしろ」と言われるほどに・・・よぼよぼのお爺ちゃんになるまでに長生きしたい」
「じゃあおじ様は『せるばんてすのおじいちゃん』ね!」
「ははははは!そうだとも!私は『眩惑のせるばんてすじいちゃん』だ!」
END
「サニーちゃんは大きくなったら何になりたいのかね?」
「大きくなったら?」
「そうだよ」
「・・・サニーはじゅっけつしゅうに・・・なるの・・・」
「・・・うーん・・・サニーちゃん、そうじゃなくってサニーちゃんが本当になりたいものだよ?私に、セルバンテスのおじ様に聞かせてくれないかね?」
「じゅっけつしゅうじゃなくても・・・いいの?」
「そんなつまんないものでなくていいのだよ、サニーちゃんが本当になりたいものだ」
「・・・あのね・・・お花やさん・・・パンやさん・・・サニーはどっちにするか悩んでるの」
「それならどっちにもなればいいと思うね、お花屋さんのパン屋さんだ、それがいい!」
「お花やさんのパンやさんってあるの?おじ様」
「もちろんあるよ、私が今作ったからね。サニーちゃんがなるといい」
「うん!サニーそうする!・・・でも・・・他にもなりたいものがあるの・・・」
「ほう、それはなんだい?」
「おじ様誰にもいわない?」
「言わないよ、秘密にするとも」
「ひみつよ?・・・サニーおよめさんにもなりたいの・・・」
「お嫁さん!いいね、素晴らしいじゃないか!」
「おじ様もサニーのけっこんしきに呼んであげる!」
「本当かい?そりゃあ楽しみだ。サニーちゃんのウエディングドレス姿はさぞ素敵だろうねぇ、それにお父さんがどんな顔して娘を嫁に出すのか見物だよ」
「パパが?」
「そうだよ?もしかしたら『サニーがお嫁に行って寂しいな~』ってハンカチ濡らしておいおい泣くかもしれない、そんな彼の顔を拝めるかもしれないと思うと今から・・・うふふふ、ワクワクするねぇ!」
「サニーがお嫁さんになったらぱぱはさびしいの?」
「ふふふ、寂しいと思うよ?・・・樊瑞も私もやっぱり寂しいかな、ははははは」
「じゃあ・・・サニーおよめさんにならない、ずっとパパといる・・・」
「おやおや・・・アルベルトが聞いたら何ていうやら。サニーちゃんがお嫁さんになると寂しいかもしれないけど、それ以上に嬉しいよ、私もそうだからきっとパパもそうだと思うけどね」
「じゃあおよめさんになってもいいの?」
「もちろんだとも!」
「サニーはおよめさんになってお花やさんのパンやさんにもなる!」
「ああ・・・もちろんだとも・・・・・・・・・」
「・・・?おじ様どうしたの?」
「ん?・・・・・どうもしないよ?サニーちゃんがいると楽しみがいっぱい増えて・・・・・嬉しいなぁと思ってね・・・・」
「ほんと?」
「ほんとうだよ、サニーちゃんがお花屋さんのパン屋さんになったら毎日サニーちゃんから綺麗な花をいっぱい買って部屋に飾って眺めていたいし、美味しいパンもいっぱい買って毎日毎日食べたいからね。そのうえサニーちゃんの花嫁姿とアルベルトの泣き顔が見れるかもしれないとなると今から楽しみで仕方が無いよ・・・・」
「それならサニーはおばあちゃんになってもお花やさんのパンやさんやる!それならずっとずっとおじ様もサニーも楽しいもの」
「うわっははははそりゃあいい!それなら私には楽しみがたくさんたくさん、そしてずっとある。私は長生きしたいねぇ、それこそアルベルトや他の連中から「いい加減にしろ」と言われるほどに・・・よぼよぼのお爺ちゃんになるまでに長生きしたい」
「じゃあおじ様は『せるばんてすのおじいちゃん』ね!」
「ははははは!そうだとも!私は『眩惑のせるばんてすじいちゃん』だ!」
END
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