ぎゅう
と抱きしめたくなる背中が、すぐそこにある。
一般人には戻れない証
とか
消せない嘘の罪
とか
そんな重いもん背負って生きとる背中。
「ワシが癒せる」
とか、アマい言葉は言えんくらい
すごいモン背負った背中
でもな?
無理すんなや。
ワシは桐生チャンのことなら、なーんでも分かってるんやで?
ワシが少しの間だけでも忘れさせてやるわ。
な?
桐生チャン?
「真島の兄さん…」
「なんや~?」
「離して下さい」
やっぱり、ぎゅうは我慢できんかった。
桐生チャンの背中を見ると、ついつい絡まり…ぎゅう~ってしとうなる。
…反射神経やな。
「嫌やぁ~///」
「俺、仕事できません」
「じゃあ仕事止め」
「…兄さん…」
「あ~はいはい、桐生チャン頑張って~…」
ちょっと睨まれた。
仕事って言っても、お金をアタッシュケース入れるだけなんやで?
つまらん。
今話かけても、微妙な返事しか返してくれへんの分かっとるから余計につまらんのじゃ。
あー
うー
……。
「やっぱ無理!!!」
「!!!!」
抱きついた勢いで桐生チャンがびっくりして、アタッシュケースが机から床へ落ちた。
遅れてヒラヒラと万札が床に散らばる。
床に散らばった万札の視線がワシに向かっている気がする。
おーおー諭吉さんさんまでワシを睨むんかいな。
「あー桐生チャン、すまんなぁ」
「…いいえ」
「怒っとるやん」
抱きしめた手を離して、しぶしぶ万札を拾う。
桐生チャンも拾う。
また静かになってもうたわ。
「ホンマ許してぇな」
「怒ってないっす」
「口調が怒っとるっちゅーの」
「…いや、本当にいいんですけど」
「ですけど?」
「冗談は止めて下さいね」
!!!!!!
桐生チャン!!?
ああ桐生チャン、桐生チャン。
冗談やないんやでー?
ホンマなんやでー?
「…そう思うなら思っとき」
「?」
えーよ。えーよ。
今は冗談って思っとけばえー。
無防備な桐生チャン拝めるのも今のうちなんかもしれんし…
ワシが本気だと知ったら警戒しまくるやろーしな。
それもそれでそそる。
ってワシ桐生チャン病末期。
まぁ、でも、辛いことちょっとは忘れたやろ?
そのうち、思い出せんようにしてやるわ。
な?
桐生チャン?
end.
次のオマケに続いたり…
「桐生チャン」
呼ばれて、振り返る。
容赦ないあの人からの呼びかけ。
「何です?」
「桐生チャン♪」
「はい」
「桐生チャ~ン♪♪」
「あの、真島の兄さん…」
「好きやぁ~♪////」
…何なんだろう。この人は…。
堂々と恥ずかしい言葉言って、
ずかずかと俺の心に入ってきて…
「桐生チャンは?」
何がしたいんだろう。
「俺も…好きです」
「両想いじゃ~vV」
反応見て楽しんでるだけなのか?
それでも十分に怖いが…
「兄さん…からかってるんですか?」
「んなことナイで~♪可愛い可愛い桐生チャンと親睦深めたいだけや~♪」
「そう、ですか」
俺に『可愛い』って何なんだ…。
とりあえず真島の兄さんといるのは怖いが、悪くはないと思う。
と抱きしめたくなる背中が、すぐそこにある。
一般人には戻れない証
とか
消せない嘘の罪
とか
そんな重いもん背負って生きとる背中。
「ワシが癒せる」
とか、アマい言葉は言えんくらい
すごいモン背負った背中
でもな?
無理すんなや。
ワシは桐生チャンのことなら、なーんでも分かってるんやで?
ワシが少しの間だけでも忘れさせてやるわ。
な?
桐生チャン?
「真島の兄さん…」
「なんや~?」
「離して下さい」
やっぱり、ぎゅうは我慢できんかった。
桐生チャンの背中を見ると、ついつい絡まり…ぎゅう~ってしとうなる。
…反射神経やな。
「嫌やぁ~///」
「俺、仕事できません」
「じゃあ仕事止め」
「…兄さん…」
「あ~はいはい、桐生チャン頑張って~…」
ちょっと睨まれた。
仕事って言っても、お金をアタッシュケース入れるだけなんやで?
つまらん。
今話かけても、微妙な返事しか返してくれへんの分かっとるから余計につまらんのじゃ。
あー
うー
……。
「やっぱ無理!!!」
「!!!!」
抱きついた勢いで桐生チャンがびっくりして、アタッシュケースが机から床へ落ちた。
遅れてヒラヒラと万札が床に散らばる。
床に散らばった万札の視線がワシに向かっている気がする。
おーおー諭吉さんさんまでワシを睨むんかいな。
「あー桐生チャン、すまんなぁ」
「…いいえ」
「怒っとるやん」
抱きしめた手を離して、しぶしぶ万札を拾う。
桐生チャンも拾う。
また静かになってもうたわ。
「ホンマ許してぇな」
「怒ってないっす」
「口調が怒っとるっちゅーの」
「…いや、本当にいいんですけど」
「ですけど?」
「冗談は止めて下さいね」
!!!!!!
桐生チャン!!?
ああ桐生チャン、桐生チャン。
冗談やないんやでー?
ホンマなんやでー?
「…そう思うなら思っとき」
「?」
えーよ。えーよ。
今は冗談って思っとけばえー。
無防備な桐生チャン拝めるのも今のうちなんかもしれんし…
ワシが本気だと知ったら警戒しまくるやろーしな。
それもそれでそそる。
ってワシ桐生チャン病末期。
まぁ、でも、辛いことちょっとは忘れたやろ?
そのうち、思い出せんようにしてやるわ。
な?
桐生チャン?
end.
次のオマケに続いたり…
「桐生チャン」
呼ばれて、振り返る。
容赦ないあの人からの呼びかけ。
「何です?」
「桐生チャン♪」
「はい」
「桐生チャ~ン♪♪」
「あの、真島の兄さん…」
「好きやぁ~♪////」
…何なんだろう。この人は…。
堂々と恥ずかしい言葉言って、
ずかずかと俺の心に入ってきて…
「桐生チャンは?」
何がしたいんだろう。
「俺も…好きです」
「両想いじゃ~vV」
反応見て楽しんでるだけなのか?
それでも十分に怖いが…
「兄さん…からかってるんですか?」
「んなことナイで~♪可愛い可愛い桐生チャンと親睦深めたいだけや~♪」
「そう、ですか」
俺に『可愛い』って何なんだ…。
とりあえず真島の兄さんといるのは怖いが、悪くはないと思う。
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